過日、50歳代の女性から、「憲法は明治時代に作ったんでしょ?」、と訊ねられた。
ショックを受けた。
森友学園問題で報じられた「幼稚園児による教育勅語斉唱」と混同したのだろうか。
突如、安倍首相が憲法改正を提起した。
果たして、まともな論議ができるのか。
この季節から夏にかけて、私の頭の中は、敗戦の頃の思い出が回り出す。
じゃがいもの花と空襲警報と ひよどり 一平
過日、50歳代の女性から、「憲法は明治時代に作ったんでしょ?」、と訊ねられた。
ショックを受けた。
森友学園問題で報じられた「幼稚園児による教育勅語斉唱」と混同したのだろうか。
突如、安倍首相が憲法改正を提起した。
果たして、まともな論議ができるのか。
この季節から夏にかけて、私の頭の中は、敗戦の頃の思い出が回り出す。
じゃがいもの花と空襲警報と ひよどり 一平
「嘘」と「隠しごと」は違う。
以前に付き合っていた女性だったにもかかわらず、「付き合ってなんかいなかったよ」と言えば嘘。
しかし、そのことに関し、まったく触れなければ隠しごとだ。
この世は、そのような「嘘」と「隠しごと」を使い分けながら、うまく廻転させている。
女性関係にしても然り。
私に限って言えば、「嘘」をつかれるはイヤだな。
人間関係を円滑に進める上で、「隠しごと」は有効。
しかし、いずれバレる「隠しごと」なら、むしろオープンにしたほうがよさそう。
好みで言えば、「隠しごと」の上手な女性はイヤ。下手な女性のほうが、気が休まるかもしれない。
むしろ、アッケラカンのほうが安心?でも、心を乱されるかもねえ。
私?嘘は言わぬ。隠しごとも、もちろんしない。
紫蘭咲きいづれ露見の隠しごと ひよどり 一平
病気は気分のものが多い。
愉快でないことが続けば、体調に乱れを来すのは誰しものこと。
そこをどう凌ぎ、どのように反転させ、健康を取り戻すか。
柿若葉痛み探すも気の弱り ひよどり 一平
言葉は意思疎通の有効な手段だが、時として、勝手に動き廻られ困ることもある。
いちど誤解され始めたら、始末に負えない。
なまじ訂正しても、一度発せられた言葉は、生き物のように勝手に動き廻るのだ。
「そんなこっと、言ってないよ」と叫んでみても、発した言葉は浮遊したまま。
言葉を受け取った相手の意思のまま、曲解され、作り直されてしまうことさえある。
ぼうたんの火あれば言葉要らぬなり ひよどり 一平
次々と幾つかのガンに襲われたが、その都度、さほど重症化せずに対処できた。
この点、運の神様と医師には大感謝だ。
年齢や気力、体力も、措置できる範囲だったのだと思う。
これからも今までと同じように対処できるかどうか、それは分からない。
年齢が積み重なり、それに応じて体力が低下するのだから、抵抗力の衰えは必然。
気力については、更に大きな問題のように思えてならない。
社会的、家庭的な役割が減ってくれば、生きる張り合いは減少して当然だ。
「役に立っている」という自覚を持てるかどうかが、気力の維持にとってかなり重大問題。
そんな私の事情にお構いなく、四季の循環は滞らない。
やれやれ明日は立夏だ。
しかうして新羅万象夏に入る ひよどり 一平