新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

東京裁判について

2008年10月27日 09時42分23秒 | コラム・エッセー

 かねてから私は、東京裁判に興味があった。疑問も抱いていた。

 裁判の結果が、戦後の日本に、どのような影響を与えてきたのだろうか。

 色々な論者が論じている。納得できるものもあるし、納得しかねる論もあった。

 裁判の正当性についての議論もある。

 勝者が敗者を裁いた見せしめ裁判だ。だから裁判自体が不当だという論もある。

 その時点まではなかった「平和に対する罪」によって裁いた。「事後法」で裁いた裁判自体に正当性がない。そのような論もあった。

 戦争開始時点の日本は、国の存立が危ぶまれていた。つまり、「自存自衛」の戦いであった。つまり、戦争自体の必然性を主張する論者もいる。

 大方の国民は、「日本の戦争」を不当で悪逆非道な戦争」と思っている。そのように教えられ、それを信じている。

 たとえば、「従軍慰安婦の強制連行」問題についても然りだ。一度表沙汰にされ、諸外国から抗議されれば、すぐに謝ってことを済ましている。

 吉田清治なり人物が、偽りの本を書いて発表し、それが事実である如く広まった。当時の「河野洋平官房長官」が詫びてしまった。もうこれで、「従軍慰安婦強制連行」は、国際的にも事実になってしまった。

 吉田清治なる人物が、「事実無根」であったことを表明し詫びを入れても、今の段階では役に立たない。吉田清治なる人物は、もはやどこかへ姿を消してしまった。

 私は太平洋戦争を「善」だと言っていない。戦争が最大の「悪」だ。疑う余地もない。

 しかし、東京裁判について、若干の違和感を持っている。

 あの裁判は、日本の司法が裁くべき裁判ではなかったのか。

 日本が2度と立ち直れないように仕組まれ、国民を洗脳するための裁判だったのではなかったのか。

 まだ勉強不足なのだが、日本だけが「悪」として裁かれたことに、今も納得できていない。

 そのことでその後の日本に、多大の悪い遺産を残してしまったと思えてならない。

 もちろん私は、戦争を是認していない。戦地で繰り広げられた殺戮も正当化していない。

 申し訳ないと思っている。

 同様に、アメリカによる無差別大量殺戮の空襲を認めない。沖縄戦争の民間人殺傷も許せない。

 とりわけ、広島と長崎の原爆投下については、絶対に許すことはできない。

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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オコジョさん、お早うございます。 (ひよどり)
2008-10-28 08:52:18
オコジョさん、お早うございます。
開戦当時のアメリカ国務長官の「ハルノート」を見ると、日本が戦争に追い込まれていったように思います。
みすみす術中にはまったのかもしれません。
おっしゃるとおり、戦争は絶対にしてはなりません。
強調してし過ぎることのないものです。
そのことと、卑屈に謝罪をし続けることとは別に考えてほしいとねがうのみです。
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山裾の人さん、お早うございます。 (ひよどり)
2008-10-28 08:46:18
山裾の人さん、お早うございます。
日本の軍隊が、中国やその他の国でmひどいことをしたことは確かだと思います。
決して正当化するつもりで言っていないのですが、ソ連兵はもっとひどかった。
あの国は、捕虜をシベリアへ連行し、強制労働をさせました。
戦争とは、そのような悲劇を起こします。
だから戦争を起こしてはいけないのですが、そのことと、いつまでも「事実と異なること」についてまで、謝罪をしている日本に歯がゆさを感じます。
返信する
し・そんさん、おはようございます。 (ひよどり)
2008-10-28 08:39:51
し・そんさん、おはようございます。
東京裁判では、「平和に対する罪」、「人道に対する罪」、「通常の戦争犯罪」で裁かれたようです。
「通常の戦争犯罪」は、捕虜の虐待などですから、従前から国際的に裁かれていた罪でした。
ドイツはユダヤ人問題があったので、事後法ながら、「人道に対する罪」で裁かれたようです。
そのようなことになかった日本は、「平和に対する罪」と「通常の戦争犯罪」で追及されたようです。
その是非は置くとして、問題はその後の日本の弱腰が問題なのですね。
なんでも謝罪です。
早く脱却しないと、日本国はなくなってしまいます。
返信する
見方によって色々と変わります。 (オコジョ)
2008-10-28 07:26:51
見方によって色々と変わります。
この戦争はアメリカが仕掛けたものと言う説も・・・
確かに、しかし、その原因を作ったのは日本・・・

私にとっては、戦争は悪・・・
どんな理由があっても・・・・

そして、人が自らの手で滅びることがないように
ねがっています。
返信する
こんばんわ (山裾の人)
2008-10-27 23:28:23
こんばんわ
私は戦中生まれながらアメリカのやり方に疑問を持っています。
東京裁判でA級先般にしながら、アメリカの手先として獄中から社会へだした。
裁判のあり方はともかく、日本は「中国で酷いことをした」と戦争に行った人から直に聴きました。
その兵隊を戦後苦しめながら、将校以上のA級先般に飴をしゃぶらせてアメリカの言うことを聞かせた。
それが戦後の日本の国会議員や高級官僚になったことです。
日本国として戦争を真に悔い改めることがなかったために未だにアメリカに引きずられています。
韓国、中国の若者が変わっているのに日本は変わろうとしない。
中途半端な軍隊(自衛隊)も方向を見直す必要があると思っています。
アメリカから自立できる日本にしたい。
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こんばんは (し・そん)
2008-10-27 22:46:54
こんばんは
極東国際軍事裁判、私はよく解からないのですが、連合軍が戦争責任者を裁いたのではないかと、その区分の中で、「戦争を起こした責任」(平和を乱した責任、事後法)、国民一億総玉砕を進めた「継戦責任」、東京裁判では前者を裁いたように思えますが私にとってはあと1ケ月早くポツダム宣言を受諾していたら多くの人の命、北方領土、など随分違っていたのではと思います(私も戦災で家を焼かれ兄を亡くしています)。そう言った意味では日本の司法が裁く部分が有ったと思います。
しかし、戦争を始めた理由はどうあれ日本国としては「償いは終わった」と言っているのなら外交は日本国として背筋を伸ばして行うべきだと思います。いつまで侵略戦争の汚名を引きずっているのか、国際情勢の読みの甘さが先の大戦の背景にあることを忘れてはいけないと思っています。
別館、女郎蜘蛛綺麗な容姿をしています、でも口は結構鋭い歯をもっていますよ。でも、鵯さんの観察力、行動力拝見していると何処が意気地なしかわかりませんけどネ・・・・。
返信する
霧の中の散歩さん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 21:43:10
霧の中の散歩さん、今晩は。
あなたのお考えにまったく同感です。
第一次世界大戦の時のドイツに対する制裁は、それまでの戦争と同じように、局地的でした。
第二次世界大戦の日本に対しては、金輪際起きあがれないように、「心」や「歴史」や「文化」にまで踏み込んで洗脳してきたようです。
黄色人種だから余計にそのようにされたのではないかという説もありました。
GHQには徹底的に洗脳されました。
当時小5の私ですら、昨日までの日本を全否定され、とても戸惑いました。
でもそれからは、アメリカ様の言われるままの日本でした。
教育者がそのように教育するのですから、洗脳は簡単です。
昨日まで戦意高揚を書いていた新聞も、GHQの検閲によって、骨がなくなりました。
日本人が自ら日本を貶めて来たように思います。
歴史の歪曲もあったのではないかと思っています。
もう一度勉強し直し、謝罪外交の一辺倒に対し是々非々で、「ノー」を言えるようにしないと日本は溶けてなくなってしまいそうです。
これは決して、戦争を賛美することでも、これから戦争をしようと言っているのではありません。
しかし、そのようにのように誤解される場合が多いのです。
それがとても悲しいです。
返信する
れんげさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 21:20:17
れんげさん、今晩は。
日本だけが悪かったという総括を、日本人は好きなようです。
アメリカの占領政策にまんまと乗せられたのかもしれません。
GHQの検閲などは凄かったと聞いております。
私はまだ勉強不足なので、しっかり勉強したいと思っております。
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今晩は。 (霧の中の散歩)
2008-10-27 21:07:34
今晩は。
アメリカ人が、日本人の事を研究して、戦争の原因を分析して、日本人を弱体化させようとするのは、彼等にとっては当然の事で、またそのようにしたに過ぎないと思います。
しかし、その後、日本人自体が自らを弱体化させようと、
歴史を歪曲して、国民を教育してきたと言うことは、信じられないような気がします。
そのことをいつも歯がゆく思っています。
日本人であるからには、日本人が一番可愛く、大切な存在だと思うのですが。
そういった意味で、何事にも自分達を贔屓目に評価するのが自然だと考えます。
諸外国は皆そうです。
その点、日本人は、変わった民族だと言う気がしています。
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こんばんは・ (れんげ)
2008-10-27 20:46:21
こんばんは・
難しいお話ですが読ませていただいて少しは理解できました。
戦争はいけない事だと思いますがそれに対して日本だけが謝罪しなくてはいけないと言う事は納得できませんね。
いろいろ勉強させていただきたいと思います。
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ウッシーさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 20:21:25
ウッシーさん、今晩は。
いまさら言っても、どうにもならないことかもしれません。
でも、外国から抗議されると、教科書すらも書き替えるてしまう日本なのです。
それで孫や曾孫のためにいいのだろうかと思っています。
過去のすべてを正しかったと言うつもりではなく、意見が違ったら堂々と主張するような外交姿勢がほしいと思います。
返信する
みーばあさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 20:14:46
みーばあさん、今晩は。
日本が侵略的な行動をとったことは確かなのでしょうが、すべてに謝罪して済ましてきた過去の日本の外交姿勢は、両者にとってよくないと思っております。
日本は中国や韓国に対して、すべて「謝罪外交」で過ごして来たように思います。
まして「靖国参拝」や「教科書問題」は、我が国の国内問題です。
つまり内政干渉をされているのではないでしょうか。
過去の日本のすべてが良かったのだと言うつもりもありませんし、悪いことを沢山したのかもしれません。
でも真実は主張してほしいと思うのです。
それでないと、日本人の誇りが失われます。
国土も国民の生命も守れません。
理屈ばかりを言って、ご免なさい。
返信する
ひろこーぼさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 20:01:52
ひろこーぼさん、今晩は。
ブログでは私のように理屈を言ってはいけないのかもしれません。
つい指先が滑ります。
外国人に裁かれたのですが、敗戦者を裁く考えに立っていない人もいたと聞いております。
返信する
大切な問題ですね。 (ウッシー)
2008-10-27 19:41:45
大切な問題ですね。
私も真剣に考えたいと思います。
ただ、私は余りにも知識が不足しています。
勉強する必要があります。
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私には大変難しいことで、ここで論ずる見識もない... (みーばあ)
2008-10-27 19:40:12
私には大変難しいことで、ここで論ずる見識もないのですが、なぜいつまでも日本ばかり、諸外国にせめを負うのか、納得のいかないいらだち覚えます
中国も、韓国も、靖国参拝、教科書問題、慰安婦のこと
などなどそして私たちはいまだに謝り続けておわりもないようなかんじです。
ひよどりさんのおっしゃること、そうだったのかととても納得いきます。
戦争を良いとはだれも思ってはいないでしょうが、片手落ちは納得いきませんよ
何か胸のつかえが下ります
返信する
ここで勉強させていただきます (ひろこーぼ)
2008-10-27 18:40:29
ここで勉強させていただきます

単純に考えて裁判する人がみな外国人なのですね

皆様のコメントを読みたいです

歴史に無知です
返信する
だんだんさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-10-27 18:27:43
だんだんさん、今晩は。
確かに「九条の会」の方向と私が信じている方向とは違うようです。
しかし。過去の真実は一つしかないと思います。
私としては、一層勉強するつもりです。
返信する
東京裁判の全容解明は、現在も続けられていますね。 (だんだん)
2008-10-27 17:46:30
東京裁判の全容解明は、現在も続けられていますね。
私は平和憲法「九条の会」に入っていますが。
戦争に関する情報や見学会などが、
個人よりも多いので、勉強になります。

裁判については、論を張る資格などありませんが、
その他は、ひよどりさんの考え方と違う部分があるようですね。

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シニアiwamiさん、今日は。 (ひよどり)
2008-10-27 17:42:51
シニアiwamiさん、今日は。
コメントをありがとうございました。
私の操作ミスによって、消えてしまったことを、まずお
詫びし、返信をさせて頂きます。
私の不勉強もあるのですが、なぜ満州事変がおきたのか、日中戦争はなぜ起きたのか、太平洋戦争が起きた理由は何だったのか、国としての明解な表明をなされていないように思います。
私が東京裁判の勉強をしたいということは、その辺の政治的、軍事的な経緯を自分なりに明らかにして受け止めたいということです。
何かことが起きるたび、日本は謝罪することで逃げてきていました。
本来国は、詫びるべきは詫び、主張すべきは主張すべきなのです。
そのことによって、国の尊厳が保たれ、国民も誇りを持てるのだと思います。
そのような国の動きを、「政治的」と言われるのであれば、歴史的にも文化的にも政治的にも、明確にすべきだと思っております。
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