慣行での直接土に種を播いた場合、夏至よりも早く播くと栄養成長が盛んでつるぼけして実が止まらないことは多くの人が体験する。ここで試されているのは土中緑化という方法で、移植栽培である。単純に直播きと移植での比較でも大豆が最初に伸ばした根を種子根というがその根が移植をすることで断根されることで、成長のリズムが変えられるのではないか。佐倉の斉藤和さんがアゼクロという在来の白の品種を育てているが6月初旬にポットで育て水田の畦周りに植える。1昨年斉藤さんに苗をいただき多古染井の水田の畦周りに植えたら土中緑化と同じ程度に育った。岩澤信夫さんは小麦においてもこの移植栽培が良いと言っていた。ここでは土中緑化で育てた苗と直播の苗の単純な比較から見ていただきたい。ただ播種時期が1か月遅れということがあるので比較の対象とはならないかもしれない。
先日は佐倉市和田の高浜畑の大豆を紹介しましたが、多古染井の水田跡地の大豆を紹介します。岩澤信夫さん開発のへそ曲がり土中緑化法によるものですが、高浜さんの畑の大豆と結果はほぼ同じです。無農薬での栽培です。雑草を初期段階で取り除く必要があったがまにあわなかったが、奥原さんが何回も通って取り除いて育てた結果です。根には和田のと同じように根粒菌が発生しており、昨年までの環境とは異なっています。採取した品種は丹波白ですが1株当たり230莢がついていました。周りの水田にもいましたがクモがつぼ状の卵をつけていました。農薬を使わなければこのクモが活動し安定したバランスを作ってくれてカメムシなどの被害を抑えているのでしょう。日本アマガエルも葉っぱにじんどっています。
近年トンボの乱舞が減っていると感じていたが、神崎の斉藤さんの自給教室の周辺で無農薬エリアが増えたせいか1昨日トンボの大集団を観察できた。農薬を使わないということが6,7年続けばその空間は動物の世界にもオアシスとしてはっきり証明される。映像ではなかなかトンボが集団で飛び交うことを皆さんに伝えきれないが創造の翼を広げて観察してください。次に2枚はカマキリとイナゴの夫婦です。クロマイ、ミドリマイを栽培する多古の天井田での映像です。谷津田の桜宮自然公園の天井田でのイネの刈り取り中に観察したものです。