沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

うりずんのあやはしBLUE

2024年04月21日 | 風物詩

 夏の訪れを感じつつ、クーラーを付けずとも快適に過ごすことができる、そんな1年で一番過ごしやすいうりずんの季節の到来です。とある日、ひさしぶりにうるま市の海中道路を車で走る機会がありました。相変わらず爽快な絶景の連続でした。以下にご紹介いたします。

※(沖縄に詳しくないという方へ老婆心ながら)海中道路と言っても実際に海中を走っているわけではありません。全長約5㌔の橋がメーンの海道路です。

 ちょうど浜下り(ハマウリ)の時期だったので干潮で遠浅となっていました。

 海中道路は正式名称を「あやはし海中道路」というようです。「あやはし」とは「彩橋」と書き、美しい橋、という意味だそうです。いい名前を付けましたね。

 あやはしの歴史は50年以上前にさかのぼります。平安座島に誘致されたアメリカ系石油企業(当時のガルフ社)が1971年に造り、翌1972年に島民に寄贈したそうです。なので1972年が開通年とされるようで、8郎より1つシージャ(方言で先輩)となります。それまでサバニで本島に渡っていたという島民の方々の島チャビ(方言で離島苦)に思いを馳せますなぁ。1999年に現行の4車線に拡大されたそうです。

 ご参考までにリンクを貼っておきます。

 海中道路開通50周年特設ページ

 ところで、橋のそばにこのような道を見つけました。向こうの平安座島に向かって、途切れています。

 先っちょはこんな感じ。1999年に現行に改修されたときに切り離された旧道だと思いますが。。。それとも最初に島民のみなさんが作り台風で破壊されたという海上道路の名残でしょうか。桟橋跡かな? 分かる方教えてください。

 せっかくなので海中道路の途中に位置する「海の駅 あやはし館」でランチを取ることにしました。駐車場からの絶景はまさにあやはしBLUEです。ハワイやカリフォルニアに負けていませんね(行ったことないけど)。

 「あやはし館」施設内にあるカフェレストラン『海中茶屋』です。初めて入ったのですが、トロピカル感あふれるいい雰囲気でした。

 窓の外にはテラス席もあり、多くの観光客が絶景を眼下にランチを食べていました。地元民はほとんど見当たらず、ほぼ県外の方でした。60年前に「橋をかけてほしい」と願った島民の方々はこんなに世の中が変わるとは想定すらできなかったでしょうね。

 食前アイスコーヒーを頼んだところ、このようなおしゃれな容器に入ってきました。全部は飲めませんでしたが、おいしゅうございました。

 8郎が勇気を奮って頼んだのは、当店一番人気という沖縄そばではなく、『スパイス茶屋カレー』1,100円)です。「キャロットアイランド」と呼ばれる津堅島産のニンジンの柵切りと、焼きブロッコリー、そして三枚肉が添えられていました。でも何といってもルーが最高でしたね! スパイスが効いていて美味でした。ルーはこってり系でなきゃ、が信条のカレー大好きおじさんですが、こちらのスープ系のルーには大満足でした。

 思わずルーを完飲したあとのお皿に美しいBLUEの模様が現れました。近隣の海辺をイメージしているのでしょうか。かっちょよすぎて、このお皿、欲しくなりました。ネットで探してみよう。

 ルーの辛さで毛のない頭皮に大量の汗が噴き出したため、海風で乾かそうと(笑)外に出ました。そこには脂質系おじさんとは無縁の爽やかなあやはしBLUEの世界が待ってくれていました。

 そんなおじさんの胸には、杉山清貴さんの名曲の一つ『僕の腕の中で』(作詞・秋元康、作曲・林哲司)が流れていました。1995年発売だそうで、もう30年近くも前の曲なんですね。名曲は不滅です。

 

FLY AWAY

  君の夢の中で

  僕は一番目の

  青空になりたい

 

 一番目の青空になれなかったおじさんは、館に隣接するパーラーで県産企業BLUE SEALアイスクリームをカップで購入。味は、ブログ映えを意識して青色の「BLUE WAVE味」を選択しました。お味はと言うと 「青は食べ物に使っちゃいけない色」という固定概念を覆し、意外に美味しかったです。ラムネとパイナップルを使っているそうです。潮干狩りを楽しむ人々を眺めながらいただきました。一度だけ幼き10郎を連れてきたなぁ~。

 青いアイスに興味があるという方のためにリンク張っておきます。

 Blue Wave| ブルーシール

 

 さて、別の日には海中道路の先にある浜比嘉大橋を渡って浜比嘉島まで足を運びました。過去に愛息10郎との車中泊やピッチング練習でお世話になった馴染みの島です。しかし、いきなり悲しい光景が目に飛び込んできました。馴染みの球場からバックネットが消えていたのです。

 ここは数年前、学童野球でエースになるために練習を積んだ父子の〝秘密のグラウンド〟思いでの場所です。なぜかバックネットが撤去されていたのです。バックネットがないと野球そのものはもちろん、ピッチング練習もできません。なんでか~。父子の思い出まで撤去されたような感じ悲しかったです。単なる張替工事であればいいのですが。。。しかし野球人気の低迷に加え、この島も極端な少子化(この島唯一の中学校は廃校となり観光宿泊施設に変わっています)。球場としての利用価値が減っていることが想定されます(8郎父子もいつも貸し切り状態でしたから)。また、観光用に用地変更するのでしょうか。それはあまりに寂しいなぁ。ま、島の方が決めればいいことなんですが。

 離島にこそ残っている沖縄の古きよき光景。可能な限り大事にしたいですよね。そして野球にはいつまでも国民的スポーツであってほしいと願うばかりです。

 この日のランチは、球場近くのレストランで『マグロ丼』をいただきました。おいしゅうございました。しかし、海ブドウがあまり新鮮ではなかったですね・・・(近くに養殖施設もあるはずなのに)。なので店名は伏せておきます。ま、海ブドウなんてあまり食べないので、どの程度が新鮮なのかはっきり分からない素人判断なのですが・・・プチプチ感はなかった、ということだけは言えます。それ以外はおいしかったので(厚切りマグロは最高)、ちょっと残念でした。

 お口直しにと、先ほどのグランドがある駐車場で、デザートタイムです。近くの売店で購入。こちらは赤と青の組み合わせとなりました。

 パンの中身はこんな感じ。糖分、脂質の塊で50歳10カ月が食べるものではありませんね。でも真っ赤なストロベリージャムが食欲をそそりまくり、永遠の腹ペコ小僧はおいしくいただきました(やせろ!)。

 しかも缶コーヒーは無糖じゃないやっし、と誰かに突っ込まれたような気がしたのは気のせいでしょうか。

 

 最後に、近くの港で撮影した海面も1枚。海の風と色と、そして船の排水のリズムに初夏の涼しさを感じました。でも、こちらの色はBLUEと言うより、エメラルドグリーンですね。

 以上、うりずんのあやはしBLUEでした。なにかとせわしい4月に、少しでも目の保養になっていれば幸いです。

 

 最近日の入りが遅くなり、帰宅時間も夕日に照らされることが多いです。うりずんの青もいいけど、夕暮れのオレンジも素晴らしいですね。仕事帰りの心を癒してくれます。最近は終日老眼をかけているためサングラスを活用できないので、超まぶしいっす。

 梅雨の季節まであと3週間ほどでしょうか。それまでの間、うりずんの季節が見せてくれる鮮やかなカラーをとことん満喫したいと思います。今日はこれにて。