沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

虹の空に桜2輪

2024年02月03日 | スキルアップ

 寒かった沖縄も徐々に気温が上がってきました。県内各地の桜祭りも盛況のようですね。8郎は行ってませんが。自宅近くの公園の桜🌸は満開でした。

 風景写真をもう1枚。わが家の絶景テラスから拝んだ夕暮れ時の虹です。

 診断士1次試験(沖縄再試験)の合格発表がありました。公式サイトに、5度目の挑戦だった50歳8郎の受験番号はありませんでした。自己採点で分かってはいたものの「激難だったのは間違いない。歴史的な得点調整があればまだ合格可能性は残っている」と一縷の望みは託していましたが、叶いませんでした。今回の記事は試験対策上の備忘録的なものでカテゴリーも不人気「スキルアップ」になります。興味のない方はここでページアウトをお願いいたします。

 今回の落第通知は想定していたので落ち込むようなことはありませんでした。落胆より驚きのほうが大きかったですね。何に驚いたかというと、合格者発表と同時に発表された合格率が8月の本試験とほぼ同じ約3割となる29.1%だったことです! 例年合格率15%未満の沖縄地区において合格率が2倍に跳ね上がったということになります! まさかやぁ~。しかもその中に自分が入れてないなんて!

 これまでにも書いてきましたが、台風6号による沖縄地区のみの再試験だったことから、8郎は実施団体が難易度を極端に上げてくると見ていました(8月本試験と平等性を保つため)。実際に受けてみると、予想通り過去一といってもいいほどの難しさでした。「合格率全国最下位のウチナンチュだけの試験だから合格率は5%台近くまで下がるのではないか」と見ていました。「10人中1人に入る」という目標で戦ってきたので15%程度の合格率であれば自分はその中に入れる、という自信がありました。

 なので、合格者番号のページより先に合格率を確認したくらいです(笑)。29.1%という数字を見て、「まじか! 35点以上の加点がされるなど奇跡が起きたのか。どちらにしろ3割も受かるのであれば俺は間違いなくその中に入っている!」と確信を持ちました。急ぎ合格者記載ページに移ったところ、自分の番号がないことに啞然としました。「これはおかしい。3割っていうのは発表ミスではないか」とすら思ってしまいました。しかし何日たっても公式サイトに訂正の発表はありませんでした。3割が合格というのは正しい数字だということです。

 

 ということで、今回の沖縄再試験はいったいどういう試験だったのか。全体合格率以外のデータをもとに分析していきます(250人程度しか受けない試験のため、どこの予備校も分析などしてくれません。自分でやるしかないのです)。

 合格率を科目別に見るとさらに驚きます。全体3割合格が信じられないほど低いからです(比較のために8月の本試験のそれをかっこ内に併記します)。

※ちなみに下記の数字に「試験合格者(全体合格者)」は含まれていないそうです。なので実像より多少低めの数字になっています。

 

■経済  11%(13%)

 得点源として臨んだトップバッターでありながら、いきなり心を折られる難問だった衝撃が痛いほどよみがえります。一方で、やっぱり難化していたんだという安堵感もありました。科目合格者は14人。

 

■財務会計 7%(14%)

 一けた台の激難ぶり! 2021年に科目合格していた8郎は免除(60点換算)だったので影響はなかったのですが、もし保険受験していたら・・・と考えると背筋がヒヤッとします。試しにやってみたところ47点しか取れてないので。ということで2024年はゾンビ復活科目となります。ま、復習すれば合格ラインは取れると思います。

 

■企業経営理論 28%(20%)

 こちらも免除科目だったので影響はなかったのですが、合格率を見ると今回一番のサービス科目だったようです。一番の得意科目(ほぼ国語の問題)なので受けた方がよかったやつですね。試験に「たらればなし」です。こちらもゾンビ復活となりますが、得点源として前向きに受け止めます。再び7割獲得を目指して。

 

■運営管理 4%(9%)

 まさかの4%台! 診断士試験史上においても1,2位を争う低率です! もちろん今回の爆弾科目💣でした。歴史的な難易度を沖縄限定再試験に持ち込んだのです。試験中の8郎も雲をつかむような感じでした。科目合格者もわずか5人しかいません(これらの合格された方々にはリスペクトしかありませんね)。44点だった8郎はまぐれがあっても6割に乗せることはできなかったと断言できますので。難しすぎました。完敗です。しかし、得点加算調整が1点もなされなかったのは、なぁぜ、なぁぜ? 

 

■法務 19%(26%)

 この結果は今回一のショックとも言えます。過去に合格経験ありで、なおかつ8月の本試験を試しにやったところ60点超えていたので、それなりの自信をもって臨んでいたからです。結果は44点。難易度も高かっただろうと思っていたら20%近くまであることに驚きました。簡単とは言えないでしょうが、そこまで難しくもなかったのです。。。自らの過信を思い知らされた科目となりました。

 

■情報システム 21%(11%)

 アナログおじさん8郎ですら合格ラインを余裕でオーバーする70点🌸を取れたので、合格率は40%くらい行くと見ていただけに約2割というのは意外でした。ウチナンチュはやはりITに弱いのでしょうか? それにしても、診断士試験の難易度の乱高下ぶりには、何回受けても精神的に疲れますね~。

 

■中小政策 9%(20%)

 試験時の感触通り「運営管理」と並ぶ爆弾💣科目で、一けた台の合格率でした。科目合格者は13人しかいません。「5回目もだめかぁ」と悔しい思いをしました。しかし、なんとこの科目だけ得点調整が行われ全員に8点が追加されたのです! 55点だった8郎も一気に63点となり合格ライン🌸に乗せることができたのです! この科目は初合格です。試験の神様が最後の最後に50歳への哀れみを施してくれたのでしょうか。

※でもなぜこの科目で8点追加するのに驚異の4%台だった「運営管理」は加点しないのか(怒)。まだ言う~。受かるまで言う~。

 はい、科目別分析は以上です。書いてきたように沖縄再試験の難易度は8郎の想定通り激難だったことが分かっていただけたと思います。合格率一けたの科目が3科目もあるのですよ(11%の経済も入れると半分以上が高難易度だったことになります)。

 なのになぜ、全体合格率としては、沖縄地区過去最高とも言える3割も受かるのでしょう!? 科目別に見ると3割近い合格率は「企業経営理論」(28%)の1科目だけなのです。不思議です。

 

 いろいろ考えたところ、8郎なりの分析結果は出ました。

 

 結論から言うと、沖縄地区受験生には、多年度受験生(つまりすでに5~6科目合格し残り1、2科目だけの受験生)が多かったということだと思います。つまり合格した多年度受験生らはあと1,2科目を60点ラインに乗せればいい、という戦いだったのです。つまるところ「ミクロの勝負」だった多年度受験生にとって「マクロ的な難易度の高さ」はあまり関係なかった、ということになりそうです。例えば「情報システム」や「経営法務」だけを合格すればよかった受験生が全体の4割近くを占めており、そのうちの9割が受かった、というイメージですね。それしか考えられません。

 恥ずかしながら、この分析は5年間これまでできていませんでした。予備校に通わない独学者のデメリットでしょうね。「沖縄受験生の1割に入れば合格できる」という戦略は、受験のリアルとずれがあり、勝利を確実にするには物足りなかったのです。「上位5%に入る」くらいの意気込みでなければ難しかったのかもしれません。大いに反省します。

 初めての挑戦が今回の沖縄地区限定再試験だった受験生は、経営情報システム以外、ほとんど太刀打ちできなかったと思います。

 以上、敗戦通知を受けての、自分なりの分析、総括です。 

 ということで、毎年のように過去の悔しさがいぶり返してきます。「残り2科目」に迫っていた前回令和4年のことです。あの時に人生最大の勝負🔥を懸けなければならなかったのです。愛息10郎の学童野球チームの保護者会長を務め、九州大会派遣の陣頭指揮と試験の時期が思い切りかぶり、家事も並行しなければならかったあの時。両手に重荷を課せられた8郎は、目の前に迫った数年に一度しか来ない勝利の最大チャンスを、両手からまんまとこぼれ落としてしまったのです。「試験は全力投入の戦争で受かったもん勝ち」という観点において、つくづく甘かったと反省します。 

 しか~し! 1年かけて努力をしてきたという事実は動きません。そして「撤退を撤回」し、挑戦継続を決めた今となっては、不合格という結果は「失った」だけで終わりではないのです。上記の通り「情報システム」「中小政策」の2科目は合格🌸していました。特に初の合格となる「中小政策」は素直に嬉しいですね。苦手な単純な暗記系でしたが5回目にしてやっと壁を破ることができました。

 そしてこの2科目はともに2次試験にはほとんど関係のない暗記科目。この勉強を今年はやらないで済むと考えると、昨年の独りぼっちの努力は今年への道をつないでくれた、と言えるでしょう。あきらめない限り負けではないのですから。はい、勝つまで言い続けますよ🔥 

 ということで今年は昨年同様5科目受験となります。「財務会計」「企業経営理論」という平年並みの難易度なら6割は確実の2科目が復活します。そして、50歳のおじさんには苦手な暗記3兄弟のうち次男、三男を受けなくていいというのは去年より多少楽になると思います。あきらめの悪い、いや、更年期障害であきらめる能力すら失ってしまった五十路おじさんの6度目の挑戦に、温かなエールをいただければ幸いです。

 以上、5年間、負け惜しみばかり書いている当ブログを今回も読んでいただき、ありがとうございます。書くことで敗因分析と心の整理はできましたので、改めて一歩前に踏み出します。

 

【参考】8郎の独断だけでは何なので、とある診断士Yottuberさんの記事から、当診断士さんが解いてみた感想(概要)をご紹介させていただきます。

 『この再試験については、過去の診断士1次試験の悪いところが全てできった、膿み出し的な様相さえ感じる。易化と思えば、難化もあり、問題数が少なく手抜きと思えば、凝っている科目があったりと。もし、令和6年度試験がこの様相で出題されるといったことがあれば、メンタルがやられてしまう人続続出になることなのか・・・今までとは違う対策が必要な出題に変わっていた』

だそうです。

 

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 今回は「スキルアップ」オンリーと書きましたが、試験の話だけではなんなので、最後は8郎家の話題で締めます。サクっと「おいしゅうございましたシリーズ」。COCO壱さんです。仕事で頑張ったあとに自分へのご褒美だということで(メタボの言い訳)、カツカレーにカキフライ2個を添えてしまいました。おいしゅうございました。

 次の写真は愛息10郎の素振り用手袋です。左右2つとも擦り切れていたので買い換えることにしました。捨てる前に息子の努力の証として写真を撮りました(でも捨てきれず保管しています。親馬鹿ですね。笑)。

 来週末に久々の紅白戦があるようです。ホーム球場の改修工事に伴い、狭いところで基礎練習ばかりが続きストレスがたまっていた10郎。紅白戦とは言え今年初めての実戦となるので家族みんなで楽しみにしています。思い切りフルスイングしてほしいものです。応援に行きたいけれど、落第生父ちゃんは自宅で勉強ですね(泣)。2年前の失敗を繰り返してなるものか。

 桜の季節に10郎がスタンドまで虹のようなアーチを架けるシーンを夢見て、今日はこれにて。

 

【追記】我が家に小さな🌸がもう1輪開花していました。10郎が英検4級に合格したのです! 合格ラインぎりぎりだったようですが、父の分までよく頑張りました🌸 遅くとも中2で3級取るようにと不合格父は伝えています🔥