沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

4度目の有言実行

2021年09月21日 | スキルアップ

 8月に受けた中小企業診断士1次試験の公式な合格発表があり、48歳8郎の不合格💀が確定しました。合格ライン420点に対し418点とわずか2点足りませんでした(泣)。「中小政策」で加点が行われたものの、8郎を合格に押し上げるだけの奇跡は起こりませんでした。今回はその話だけなので興味のない方はページアウトをお願いします。

 

 試験翌日の解答速報で不合格を悟っていたので、精神的ショックはそれほどありませんでしたが、「合格率36.4%」とここ数年の高止まり傾向が維持されていたことが分かると「3度目の挑戦でも俺は3分の1にも入れなかったのか」と悔しさがふつふつとこみ上げてきました。ちなみに沖縄県内は219人が受けて21人合格、つまり合格率は10%弱ということで、まだまだ本土との学力格差を痛感しました。

 協会が発表した統計資料を分析します。

 まず受験者数は過去最多の1万8662人(世間の注目度の高まりが分かりますね)。合格者も過去最多の5,839人。ちなみに最年少合格者は14歳!(俺の34年返せ)、最年長は81歳(素晴らしい向学精神です)。国が合格者を増やしているのは、少子高齢化、産業空洞化、コロナ禍によって日本経済回復が見込めない窮状において、中小企業自らの自助努力を付けさせようとしているからにほかなりません。それは一方、国による中小企業保護政策の縮小を意味しています(わたしたちサラリーマンはその事実に気づかなければいけません)。日本政府はアメリカ同様、大企業の国際競争力を維持することに精いっぱいなんです。保護しないと生き残れない中小企業を助ける余裕はなくなってきています。

 話を戻します。今回のもう一つの特徴としては、30代の受験者数が40代を上回ったことだと思います(初めてかも?)。診断士試験は従来、民間企業の中堅世代(40~50代)が受ける試験、と言われてきました。一定の社会人経験があるほうが有利とされていたからです。この結果は若い世代にも日本の経済に対する危機感が増えてきた表れだと思います。試験会場にも若い人の姿を多く感じましたし。護送船団方式で上司の言う通りに漠然と生きリーマン生活を終えた昭和世代を見て何か感じるものがあったのか、令和経済のあまりの視界不良ぶりに勉強でもせずにいられなかったのか、8郎には分かりませんが、学ぶことはとてもいいことだと思います。学びこそ次の針路を教えてくれると考えているからです。「根性で乗り切った」という勘違いが許された時代はとっくに終わっています。48歳8郎も若い人に負けていられません。

 また話を元に戻します(笑)。寄り道が多いおっさんの結果を科目別に振り返りましょう。前回も書いてますが、今回は公式記録を踏まえて記録に残します。下写真は後日、郵送で届いた科目合格のお知らせです。

①財務・会計 🌸 

 無事に科目合格しました! 合格率は22.4%と例年並み。自己採点ではジャスト60点だったので、マークミスがないようにと、正式発表まで心が落ち着きませんでした。全体合格より先にまずこの科目の合格を確認したくらいです(笑)。受験番号を確認してひと安心。「令和3年度中小企業支援科目合格者(財務会計)」という時限付きの国家資格も得ることができました。この資格にほとんど意味はありませんが、8郎が勤める会社のレベルなら、役員含め、すでに8郎より財務会計に詳しい人はいないと言えるスキルであることは間違いありません。簿記3級すら持っていないのに経理部に配属されるいい加減人事が社風ですから(どんだけ危機感がないのか)。

 

②企業経営理論 🌸

 科目合格しました! 合格率は34.7%と高かったですね。自己採点で70点だったので喜んでいたのですが、易化していたようです(笑)。一番の得点源なので来年も受けようかと考えていますが、この科目の勉強スタイルは読解が中心なので、目がめっちゃ疲れるんですよ! ただでさえここ一年ドライアイに悩まされているというのに。もうしばらく考えます。他2科目と2次対策に充てたほうがいいかも。。。

 

③運営管理 💀

 58点で科目合格ならず! 合格率は18.5%と多少難化していました。あと2点で科目合格と同時に全体合格を勝ち取ることができたのに・・・という悔しさもありますが、この合格率にしては頑張ったという思いもあります。58点は8郎の真の実力にしかすぎませんね。来年はちょっとでも易化してくれたら60点は行けると気持ちを切り替え、すぐ過去問に取り掛かります!🔥

 

④中小政策 💀

 50点で科目合格もちろんならず!  8郎が今年全体合格できなかった最大要因はこいつです! 合格率はなんと7.1%。難化を競った「経営情報システム」ですら10.6%でした。今年一番の爆弾科目だったことになります。しかし、不満を言ってもしょうがありません。3回も落ちた8郎は痛感しています。これが診断士1次試験の難しいところだと。

※ちなみにこの科目では一部の問題に誤りがあったため、2問(計5点)が全員加点という異例の事態になりました。しかし、同1問がまぐれで当たっていた8郎は3点だけが対象だったので合格点には至りませんでした。

 以上が「48歳、真夏の大冒険」の公式てんまつです。「ゴン攻め」したつもりが金メダルには届きませんでした~。改めて、疲れたっ。

 

 3度目の挑戦に敗れてつくづく思うことがあります。今さらと言われるのは承知ですが、やはり敵は手ごわい、ということです。敵というのは試験の難易度だけでなく受験生の層です。宅建や簿記2級のときとレベルが格段に違いますね。特に大手予備校のTAC生です。今回8郎がゴン攻め(何回使う?)したにも関わらず50点と惨敗に終わった爆弾科目「中小政策」で平均6割近くを取るなんて、一体どれくらい勉強しているのかと驚きに近いものがあります。あるネット情報では診断士試験の難易度について大学と比較し(さすがに東大や早慶クラスとまではいかないまでも)、偏差値60半ばのMARCHクラス(明治、青山学院、立教、中央、法政大学)と格付けしていました。実際に受験生もそのクラスの大卒が多いようです。国立最安易(偏差値50半ば)のR大に2浪で入学し、学費を稼ぐためのバイトに明け暮れたためにほぼ「可」で卒業した8郎では、スタート時点でかなりの差があったということです。その差を縮めるには3年でも足りなかったということですね。

 しかし、追い込まれたときに、一番やってはいけないことがあります。それは自分で自分を卑下することです。自分を励ましてあげられる、慰めてあげられるのは、自分しかいませんので。8郎の人生訓です。

 ということで、この結果も裏を返せば、貧しかったため塾にも通えず独学でR大に合格した南の島の低学歴ウチナンチュが、おじさんになって働きながら予備校にも通わず3年かけて本土の上流家庭育ちのMARCH組の背中が見えてきた、という証左でもある。と、自分で自分を褒めてあげようと思います(笑)。もちろん家事もやっています。来年の本番へのチケットをやっとつかんだんだと意識転換するしかありません。

 2次試験で核となる国語力🔥については、MARCHクラス相手にもひけをとらないという自負があります(いや、俺のほうが執念を持って何倍も書いてきた!はず)。1次はもちろん2次含む合格を目指して、再スタートを切ります。来年49歳になる南の島のミスワリンでなく、低学歴ウチナンチュおじさんの4度目の挑戦、応援のほど宜しくお願いいたします。

 1次試験に落ちた身とはいえ、勉強のメーンは2次に置かなければなりません。そう計画を立て直します。敗戦直後に掲げた思想・生活のリエンジニアリングの意識を忘れずに、4度目の挑戦の道を歩こうと思います。不安な毎日であるなら、毎日もがくしかない!

 

 リエンジニアリングの大きな課題の一つに、愛息10郎の学童野球とどう向き合うかという問題があります。土日のコーチ業です。部の会計係を務めるなど頑張っている妻とも相談しなければなりませんが、今年同様大幅に自粛することになりそうです(泣)。そうしないと来年の合格もきついので。。。これも早めに結論を出さなければなりませんなー。

 

 最後に今回1枚だけの写真をアップいたします。これは8月の試験最終日前日に愛息10郎がプレゼントしてくれたお守りです。プラスチック板をレンジで熱して凝縮するやつです。そこにはどこで覚えたのか「有言実行」と書かれていました。ちび助なりの応援だったのでしょう。情けないことに父ちゃんは三度目でも君の期待に応えることはできなかった。でも、あきらめない限り負けではないってことを君に伝えるために、4度目の挑戦を決めました。絶対受かると決めたからにはまた受ける、それこそが有言実行だと思ったからです。父ちゃん、あきらめないぞー! このお守りは来年も使わせてもらうよ。

 さて、これから、かの背水の策の解約手続きを取るので(ネットだから楽ちんのはず~。泣)、今日はこれにて。