今回は余談もあり、かなりの長文になりますので、あしからず。
今日は旧盆の中日いわゆる「ナカヌヒー」。昨日、今日とOFFだったハチローは、昨日 はハチローの実家へ、今日は妻の実家へと足を運んできました。つかれました。正直、仕事よりも・・・。沖縄は親戚の付き合いが濃密なことで有名。生きること自体が大変だった時代に、お互いの共生精神を高めることが最大の理由だったといわれています。正月、盆には親戚中が一同に集まり、「親睦」とやらを深めています。
※右写真は一昨日の青空。沖縄の空は、まだ入道雲が頑張っています。本文とは関係ありません。
ところで、沖縄県民のヨコのつながりに関しては、美化されてばっかりですが、ハチロー個人的には相容れない部分が多いのです。そういう家庭環境に育っていない、というコンプレックスもあるのでしょう(盆、正月に親戚の家に集まった記憶がありません。疑心暗鬼につつまれた親戚でしたから)。でも、それゆえに、そういう美化されたおかしい部分ばかりが目に映るのですよ。どこが、というとこれまた話がかなり長くなるので、やめておきます(書きたいことはたくさんありますが)。ただ「理由なんかない。集まるのは当然」という人には「理由がなければ集まる必要もない」と言葉を返したい。親戚一同が大挙して集まることで、自分達の門中(血縁集団)の大きさを実感し安心する(例えその中に信頼できない人間がいても)、という時代に相容れない古い考えが、うさんくさくて仕方ないのです。
なぜそこまでして、それだけの人数が集まる? 親戚の集まりなんて、「いとこ」もしくは、せめて「はたいとこ」まででいいんじゃないでしょうか?(笑)。それ以上の遠縁の親戚にまで「大事な親戚。年に最低二度は絶対に集まる必要がある」っていう考えの根拠って、かなり疑わしいと思います。ハチローが、ひねくれモノといえばそれまででしょうが・・・。
ハチローの信条は「遠くの親戚より近くの他人」。わずか34年の浅い人生ながら、それを痛感してきました。苦しいとき助けてくれたのは(というより元気付けてくれただけかもしれませんが)、会ったこともない親戚ではなく、どぅしぐわぁたぁです。そういう出会いを求める時間をつくるほうが大切だと、今でも思っています。 「それとこれとは関係ない」という人には「俺もそのしょぼい人間関係には、関係ねぇ!(by小島よしお=沖縄出身)」という言葉をお返ししたい! 左上写真はある娯楽施設内のシーサー。涼しげに鎮座してますが、本文とは「関係ねぇ!」。
・・・とまぁ、いきなり地元の慣習批判をしてしまいましたが、別に現在のハチロー家がそうだというわけではありません。ただ、そういう付き合いに顔を出すようになってからのここ数年、毎回ストレスに感じるのです。これって本当に沖縄のいいところなのかと・・・。
あっと・・・。これ以上、この話を続けるのもアクセスしていただいた方のご興味に添えないかと(笑)思いますので、別の話題に移らせていただきまーす。前置きが長くなりました(謝)。
そんな大嫌いな「うわべだけの親戚付き合い」の象徴である旧盆(ハチロー的には、ですよ)。ウンケーである昨日は、先述のとおりハチローの実家に行ってまいりました。いろいろあったハチロー家ですが、兄妹全員が結婚してから次第にこういう場が設けられるようになりました(ただし、ハチローおじさんは、血縁関係なら全員集まれ!という家系にはしませんので、姪っ子、甥っ子たちよ、安心せい)。退院し家で静かに療養生活を続けているテルおばぁも元気そうでひと安心。また以前ご紹介した、ハチロー妹の長男NAOTAがめでたく一歳を迎えるということで、誕生日祝いも兼ねていました。
さて、沖縄の一歳祝いでは、赤ちゃんの前にいくつかのアイテム(お金、そろばん、カ マ、辞典など。地域・家庭によって差がある)を置き、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんが何を選ぶか見て、その子の将来性を予測する、という一種の占い遊びがあります(そろばんを選べば計算上手、辞典を選べば文学者など)。実際にやってみたところ、何とNAOTAは野球のバットを選びました(右写真)。写真では見えませんが一万円札も置いていたのに! さすがハチローの甥っ子だ。えらいぞー。将来はプロ野球選手だぁー(笑)。NAOTA父のたっての望みで(彼は一万円札を取って欲しかったよう)、もう一度やりましたが、結果は同じ(笑)。二度目も迷わずバットを握り締めたNAOTA。うぅ~ん、素晴らしい! 20年後、1億ドルの男になってくれ。ほっぺがぷくぷくの可愛い甥っ子の元気な成長ぶりに、心温まったハチロー家の旧盆でした。
ナカヌヒーである今日は、ランチに北谷のとあるステーキ屋に行きました。別にステーキが食べたかったというわけでなく、北谷に迷い込み、行くあてがなかったので、目についた店に入っただけです(笑)。入ったらビックリ。客はハチロー夫妻だけでした。「失敗したなぁ」と内心思いましたが、出るわけにも行かず、一番安い「テンダーロインステーキ」(1,600円)を注文。おいしゅうございました。若いコックさんもコショー缶でのパフォーマンスを見せてくれました(左写真)。実はハチローも大学一浪時代、父の反対を押し切り、ステーキ屋でバイトをしていたことがあります。彼のように缶をマジシャンのように投げていました(笑)。夢も希望もなく、死んだ目で働いていた当時(19歳)を思い出しましたよ・・・。でも生まれた初めて、人前で頭を下げながら職責を果たすという内容、とても勉強になりました! 当時ガンマリ(からかい)を兼ねてランチを食べに来てくれたメタボなどぅしぐわぁ二人に今でも感謝です。
と、かなり高めのランチをすませたあと、「普天間エアーフェスタ」(?正式名称は不明)なるものに、足を運んできました。これは米海兵隊の普天間基地が、米軍人と沖縄県民との交流促進をその大義名分に2,3年に一度行っているもので、その日は一般人もフリーパスで基地内に入れるイベント。世界最強の戦闘機であるF-15などの軍用機も展示されていました。日頃は、フェンスの外から写真を撮っていても「Get out of here!」と怒鳴る米軍人らが(何の権利があるんだ!)、作り笑顔で駐車場を案内していたのには爆笑でした。彼らも炎天下で大変だったとは思います。
上写真は、空中給油輸送機KC-130のコックピット体験登場に群がる人々。ハチローも入りたかったのですが、妻を連れていたのと、時間がなかったのでやめときました。しかし、近くで見る軍用機は迫力がありましたねー。あれだけのハイテク、重金属を使って作っているモノはというと、人を殺す道具。軍隊という存在の悲しさを感じました。「戦争を起こすのは政治家でも軍隊でもない。軍需産業界だ」ともいいますが、それも分かるような気がしました。 ところで、あえて旧盆に催したこのフェスタ。何かの意図でもあるのでしょうか? 心辺りの方、教えて下さい。
いろいろあった旧盆。明日のウークイを残すのみとなりました。幸いにも(?)ハチローは出勤。祖先の写真なども見たことがないし、話すら聞いたことがないので、感謝のしようもありませんが(笑)、平和な島でありつづけること、独立心の低いウチナーンチュが無意味に群れる機会が減ることを願って、一人ウートートーしたいと思います。