沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

2丁目で夕日に涙・・・

2006年11月02日 | 映画

 2丁目に住んでいるハチローです。昨晩、ご報告したとおりDVD「ALWAYS 三丁目の夕日」を完見させていただきました! 評判どおり素晴らしい映画でした! ハチローの心の琴線を見事に打ち鳴らし、涙涙の2時間でしたよ・・・。少々長話になりますが、語らせてください!

 噂の時代考証セットも素晴らしかったですが(と言っても時代背景は昭和33年。ハチローが生まれる15年前なので分かるわけもないのですが・・・)、何といってもいい映画はストーリーと人間描写がいいのです。夕焼け町の個性的な住人がいろいろ出てくるのですが、ハチローが心引かれたのはやはり淳之介君です。金持ち遊び人(俳優がうまいのですSanntyoume_1 が、最悪野郎です!)と妾との間に生まれた男の子で、母から捨てられ、行く当てもなくたどり着いたのが夕焼け町。そこで売れない作家の竜之介に育てられるのです。日を追うごとに本当の親子みたいになっていく二人ですが、突然この最悪野郎が現れるのですよ(怒)。「野良猫のように逃げた妾に未練はないが俺の血を引いた子どもは連れて帰る」とね。ハチローが竜之介だったらその場で半殺しにしてやりますよ!・・・冗談ですが(笑)。親権を前に泣く泣く淳之介を手渡す竜之介。しかし一旦高級車で連れて行かれた淳之介が泣きながら戻ってくるのです。「何で戻ってくるんだよ!お金持ちだから何でも買ってくれるんだぞ」と心とは裏腹に怒鳴る竜之介に、泣きながら首を振る淳之介。自分にはおじちゃんのところしか居場所がないんだ、という幼いながら心に決めたメッセージだったのでしょう。もう一つのメインストーリーでもある、鈴木オート家に住み込みで働きに来た六ちゃんの「あだすには帰るどごなんがねぇべぇ!」というセリフともども、泣きましたねぇ。まだ日本が貧しかった時代の、逃げ場もなく生きることに一生懸命だった子どもたちに、反省させられるハチローでもありました。僕らの世代は、というか豊かになればなるだけ、甘えた世代になっていくんでしょう。逆説的ではありますが・・・

 ハチローも幼い頃、家庭の事情で、何度も住まいが変り、転校させられました。間借りしていた親戚の家を真夜中に追い出されたこともあります。暗い夜道を行く当てもなく歩きながら、その時感じた子どもながらの絶望感というものを含めて、淳之介、六ちゃんにわが身を重ねてしまったようです・・・。でもハチローには姉妹がいて一人ぼっちではなかったですがねぇ。涙を流すハチローを、心配そうに横で見ていた妻が「もう年だねぇ」とつぶやきました(笑)。ハチローが映画で泣いたのはおそらく「E.T.」以来です・・・。

 しかし、この映画は何も「お涙頂戴」だけの映画ではありません。ラスト5分では、生きることへの応援歌が満ちあふれていますね! 完成した東京タワー美しい夕日。それを見つめる鈴木オート家の3名。戦後10年を経て、まさに高度成長へと向かう時代のたくましい日本人を見させていただきました。モノがなくても夢があれば・・・。現実にはそう美しいことばかりではありませんが、いろいろ思うところがあり、本当にいい映画でした。 

 ところで明日から世間様は3連休のようですね。もちろんハチローには関係なく、その3日間は出勤となります(泣)。いよいよ地獄の11月が始まりますが、3丁目からもらった夕日パワーで頑張りたいと思います。

 ご覧になったという方、ぜひご感想をお聞かせください。他にいい映画情報があればそれも教えてくださいませ! DVDプレイヤーが復活し、張り切っているハチローです・・・。今宵は2丁目シアター第二弾「THE有頂天ホテル」を堪能したいと思います。

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