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入試は試合、親はラグビーの監督のようなもの

私は良く、子どもたちに入試は試合だという言い方をします。

数年間かけていろいろな勉強をするのは、この試合に勝つため、です。しかし、試合ですから、勝つときもあれば、負けるときもある。
だからといって、負けた準備をする必要はないのです。

負けたときは、大いに悔しいし、泣いてもらってかまわない。そこからまた立ち上がればいいこと。お母さんは、
「本当に、立ち上がれるかしら」
と心配してしまいがちですが、どんな子でも立ち上がります。ただし、いい立ち上がり方をしてもらいたい。だから、負けることは思い切り悔しくなければいけないのです。

で、そのためには「本気で勝ちに行く」ことが大事です。

昨日お話したように、中学入試は当日のでき一発で決まります。その日にできれば合格、その日にできなければ不合格。だから、今までのデータはある意味どうでもいい。その日に合格できる、そのために何をするか、「本気で勝ちに行く」ことが大事です。

そして、親もその前日までしか手伝うことができません。

当日はラグビーの監督のようなもので、スタンドで見ているだけです。ハーフタイムの指示もできません。

つまり、そこまでにどう育てたか、どう本人ががんばったか、が勝負なのです。

その意味で「いい加減」な勝負をしてはいけない。やる以上「勝つ」という一点に絞って準備していくことが大事でしょう。

形にこだわるのは意味がありません。気を集中するために形にこだわってはいけない。なぜか。子どもは形で満足して、本当に気を集中しているかどうか、わからなくなる場合があるからです。

闘志は静かに燃やすのがいいし、最後の100日で十分に合格まで仕上げることは可能です。

冷静な監督として、次にどう手を打つか、具体的に考えてあげてほしいと思います。

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