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反転学習

最近、ネットで授業を動画配信するサービスが増えてきました。動画授業は、いつでも、どこでも、見れるということだから、確かに便利なのですが、ただ対面授業の置き換えだけでは?という意見もあるでしょう。

しかし、最近は反転学習という考え方がメインになってきています。

つまり、動画授業で先に予習をしておく。

ある程度基本的な内容は自分で履修して、授業ではさらに応用問題を扱ったり、発展した課題を考えたりする。

先に予習をしてあるので、勉強の効率が良いし、対面授業の時間を減らすこともできるということで、注目を集めています。

さらに自分で勉強して、先に自分の課題がわかってくるので、実際に良くわかる。基本の履修は動画なので、わからなければ自分で繰り返すことができるから、理解の幅が広がるし、時間のやりくりができるという面では便利なのです。

で、今まではなるべく予習をさせない、という考えの塾が多くなっていました。

クラスで予習をしてよくわかっている子とそうでない子がいると、指導が複雑になるし、予習をしてきた子がちゃんと授業を聞かない、というのでそうしていることが多かったと思いますが、これはある意味、揃えるために効率化を進めていない、という面があるわけです。

ただ、塾の言い分ももっともなところがある。

つまり、いくら便利にしても、「やらない子」はいるわけで、そうなるとやる子とやらない子の差が開いていく。それをなるべく開かないようにするには、それなりに工夫がいる、ということでしょう。

それは「やる子」にとっては、ただ非効率な道を歩いているだけ、ともいえるわけですが、そこでカリキュラムは速くして、やる子に応えている、ようです。

逆に言えば、その速さでついていけなくなる子も増えている。

もともと子どもたちには個人差があるので、その個人差を集団授業だけで解決することは難しい。というので、個別指導がこれだけ流行っているわけですが、動画授業を利用して先に予習を組み込めば、ある意味、個々の差を調整することもやり方によってはできるはずです。

ある程度全体をひとつのペースで動かしたい集合塾としては、個々に子どもたちが動いてしまうと、自分たちの根幹のシステムに問題が出てしまうから、なかなか進まないでしょうが、それは一方でただ子どもたちの負担を増やしているということにつながっている可能性があります。

これからいろいろなサービスが増えていき、勉強のやり方もまたいろいろ開発されていくでしょう。教育はなかなかイノベーションが進まない分野ですが、多少なりとも動き始めた、という印象があります。

勉強の方法は画一的である必要はないので、これから子どもの勉強法はそれぞれの個性に合わせて選ぶ時代になっていけばいい、と思います。

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