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中学受験と高校受験の偏差値

ある学校について中学の偏差値を見ると45なのに、高校の偏差値でみると60になっている。

やはり高校の方が難しいのかしら、という感覚になるかもしれませんが、それほど大きな違いはないでしょう。

一般に中学受験率は16%程度。高校受験率は90%を超えます。つまり、中学受験の偏差値は16%を全体の母集団として偏差値50を決めるのに対して高校偏差値は90%以上を全体の母集団として決めますから、どうしても中学受験の偏差値の方が上がりやすい。

その差を10とすれば、高校の偏差値60に対して中学の偏差値は55となりますし、15となれば並びます。

私の感覚で言えば、中学の偏差値に10ポイントプラスすると、ちょうどよいのではないでしょうか。ただし、偏差値は上はつまってくるので、最トップ校の偏差値はそれほど変わらないだろうと思いますが。

高校から受け入れる私立の学校は結構減少しました。首都圏の私立高校で考えると、多くが中高一貫校になり、高校での募集を減らすか中止したので、数は減ったからやはり狭き門にはなっています。

一方で高校受験では公立高校が出てきますので、全体としては高校の募集定員の方が上回る状態になっています。

で、ポイントは中学受験の偏差値50未満の学校は決してやさしい学校ではない、ということです。

偏差値50は全体の平均ですから、平均を下回る、と考えがちですが、高校で受けるとなるとそれなりに厳しい。だから、決してあなどることはできない部分があるのです。

学校選びにあたり、中学の偏差値だけでなく、高校受験の偏差値を見てみるのも大事なことだと思います。

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