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省力化の道筋


昨日、こんな記事を書きました。

中学受験の出題範囲

さかのぼれば、日本進学教室あたりから中学受験範囲の拡大が始まったと考えてみると、その間半世紀。いろいろな問題が発明され、世に問われ、それが標準問題と化すという過程を経て今の受験体系が作られてきました。

そろそろもう極限かな、という感じはしています。まだまだこれからも、見たことのないような問題は出てくるだろうが、そういうものをすべて網羅するような対策自体が最早、常軌を逸していると言わなければなりません。

では、どうやったら省力化できるのか?

まずひとつのヒントは「すべてのパターンを網羅する」勉強の仕方をやめる、ということだと思うのです。

これはやったからできる、これはやらなかったからできない、ということは本来はない。

考える力があれば、以前に見たことがなくてもその場で解ける。逆もまた真で、やったからといってできるとは限らない。

だから、基本的に考える力をつける、ということに目標を絞る、ということだと思うのです。

もちろん公式とか、解き方というのはある程度知らないといけないところはあるわけですが、それをなるべく絞り込む。その上で、多少どんな問題が出てこようが、その場で対応できるようにすることです。

じゃ、そのためには?

やるべき問題を絞ってじっくり考えさせる、ということがすべてだと思います。

急いでたくさんやらせようとするから、対応力ができない。むしろその問題の構造を解き明かせるような、そんなものの考え方ができるように練習する。そのためにはああでもない、こうでもない、と試したり、図を描いたり、もしかしたら全部書き出したり。

1問に15分、20分とかかってしまうかもしれませんが、それでもいいのです。研究するのに時間を限るところはないでしょう。

そうやって考える訓練を積んでいき、別にテキストの問題をやらなかろうと、過去問10年分できなかろうとかまわない、と考えれば案外省力化の道筋は見えてくるのではないか、と思います。

ただし、それは家庭が考えないといけない。

どちらかといえば塾は物量作戦に出ているところが多いので、その方法と一線を画さないといけないでしょう。


中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子
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株式会社 邦学館


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