毎日のできごとの反省

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立憲民主党とは何か

2021-12-05 15:34:04 | 政治経済
 立憲民主党の支持母体労は働組合「連合」である。このことははっきりさせておかなければならない。かつて民主党は政権交代を実現したが、あまりに拙劣な政権運営の結果、わずか三年で自民党に政権を取り返されてしまった。民主党がこのような仕儀に至った経緯は明白である。
長く続く自民党政権から政権を奪うために作られた民主党は、支持基盤は官公労を支持基盤とした社会党や共産党と異なり、左右の全体主義すなわちナチス流の極右ファシズムと極左ファシズムの共産主義を排した中道を標榜する労働組合の連合である。
民主党は連合を支持基盤としながら、有権者から労組主体だということを見抜かれないように、松下政経塾出身の前原誠司氏など、政治には素人だが穏健で比較的自民党に似ているとみられる人物を党の看板に据えて目くらましをして、自民党に飽いた多くの無党派層や、それまでの自民党支持者の票も取り込んで政権奪取に成功したのである。
前述のように、この詐術は民主党自体が票欲しさの素人議員集団であることがすぐにバレてしまったのである。その結果野に下ると、自民党的体質を持ちながら反自民を掲げる、希望の党や国民民主党といった分派を生む過程を経て、結果は立憲民主党と国民民主党に整理されるに至った。今の連合会長が共産党を排して、立憲民主党と国民民主党の合同を求めるのも、この流れからすれば当然である。
先に、連合は左右の全体主義を排す、と言ったが実は世界的に見れば中道、ということを意味しない。それは日本の労働組合の宿命というべきものであろう。確かに共産主義を排するという観点は事実であろう。しかし、その結果生まれたのは日本型リベラリズムである。共産党のように明確に皇室は排除はしない。
しかし、夫婦別姓などについては賛成する。中国に贖罪感を抱く。国防には無関心。つまり、共産主義を排しているだけで世界的には左翼と呼ばざるを得ない。

自民党は保守政党と呼ばれるが媚中派もいるといった具合で当全体としては、国民の左右の思想構成を反映しており、全体として保守政党として動いているのに過ぎない。立憲民主党はその裏返しで、改憲派も含みながら全体としては反改憲の日本型リベラル、すなわち左翼政党なのである。その原因は、大手マスコミの声の大勢に媚びて国民の支持を得ようとたくらむからである。大手マスコミの声の大勢は、無党派層の考えに必ずしも一致しない。
民主党政権の悪夢でそれに気づいた国民は、今回の衆議院選挙で立憲民主党の議員を減らし、自民党に不満な無党派不満層の票は維新の会に流れたのである。多くの国民は日本型リベラルの危うさに気付いた。ところが大手マスコミ、特にテレビマスコミは日本型リベラルの典型と言ってよい。
そこで、大手マスコミが立憲民主党を支持しながら、衆議院選挙の投票結果はそれを否定している。立憲民主党が連合を支持基盤としている以上は、政権を担当する政党にはなり得ないで、連合の勢力に見合った議員数しか得られないであろう。多くの国民から労働組合離れが進んでいる現在、その限界は知れている。

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