毎日のできごとの反省

 毎日、見たこと、聞いたこと、考えたこと、好きなことを書きます。
歴史、政治、プラモ、イラストなどです。

受験の神様

2007-07-15 19:30:14 | Weblog

 受験の神様という番組が始まった。例の成海璃子という美少女アイドルのドラマである。で旅人算という中学受験の問題がある。一時間先に時速4kmで出発したAを時速5kmで追いかけたら何時間で追いつけるかという問題である。

 Bが出発するとき、Aより4km遅れている。もし二人が時速4kmで回る、巨大なルームランナーに乗っていたとすれば、外から見ればAは止まっていて、Bが時速(5-4)kmで追いついてゆくことになる。これが答えである。

 旅人算を解く意味は、方程式を使わずに問題を解くということではない。物事を別な観点から見る柔軟な能力を養うことにある。受験テクニックで旅人算を解けるようになっても意味がないのである。

 かの有名な零戦の設計者に堀越二郎という人がいる。伝説的有名人でもある。東京帝大出の受験優等生でもある。この人の著書にこんなことが書いてある。零戦を作る工数はライバルP-51の3.7倍であるが、価格は80%しかないというのだ。

 工数とは、物を作るのに延べ何人の工員が必要かということだから、零戦を作るのには3.7倍の人数の工員が必要だということである。能率が悪いのである。それでも8割の値段だという事は、日本人工員の賃金が約5分の1しかないということである。

 当時の日本の人口はアメリカの半分強であったから、経済力の差は5×2=10倍あったということになる。これは当時の経済分析の結果とほぼ一致している。旅人算が応用できればこういう結論が出る。

 当時の日本は生産性の悪さを低賃金でカバーしていたという分析ができるのである。これは自慢できることではない。しかるに堀越技師は先の結果について、日米の価格差は予期以上に縮まっている、としか言わない。

 堀越技師は旅人算を応用しないのである。あるいは気付いているのであろう。しかし、自分の設計した製品の生産性が悪いということを認めたくないから、知らぬ振りをしているのだろう。

 私はここに、自分の見栄のために、過去の事実から真の教訓を得ない精神を見る。堀越技師は設計職人としては一流である。しかし、航空機生産の本質を見ることのできないゆえに、エンジニヤとしては二流である。


靖国神社みたままつり19

2007-07-14 21:16:20 | 東京の風景

 今日は平成19年7月14日。知る人ぞ知る、靖国神社のみたままつりの2日目です。提灯は献灯。1ヶ一万円なりです。で、境内にいくとぼんぼり。右のが小林よしのり、左が横綱朝青龍の直筆であります。

 靖国神社のまつりといえば、知らぬ人は硬い行事だと思っているのでしょうが、実態は違います。実態は単なる典型的な日本の夏祭りです。はやりの、はにわの姉ちゃんや、ハイソックスのへそだし姉ちゃんもごろごろ。

 クライマックスは、みこしではなく芝居小屋、今年は蛇女はいませんでしたが、見世物小屋はありました。ただし、おばけ屋敷は本日雨天のため中止。祭が好きな人行くべし。ちなみに、みたままつりは16日までです。