毎日のできごとの反省

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日米海軍航空の意外な共通点

2011-01-23 13:02:34 | 軍事

  有名な零戦の海軍での正式記号は何というかご存知だろうか。例えば二一型はA6M2である。そんな事は飛行機に多少の興味があれば知っていると言われる。それならば米海軍の呼称記号はどうだろう。例えばワイルドキャットのある型はF4F-3と言う。この記号を比較してみよう。

 日本海軍の場合である。Aは艦上戦闘機である。6は6番目に作られた事を意味する。Mは三菱製の意味でメーカーの名前である。最後の2は二一型の型番を表している。次は米海軍である。ワイルドキャットのFは艦上戦闘機である。4はグラマン社で作られた四番目の機体である。Fはグラマン製の意味である。最後の3はやはり型番である。

 違いは米海軍の4と言う番号が、日本海軍と違ってメーカー内での順番を表していることである。だから日本海軍でA6と言えば零戦しかないが、F4と言えばワイルドキャット以外にも、F4Uコルセアもある。ほかに違いと言えば型番の前にハイフンが付いているだけである。こうして考えてみると、何と日米海軍の軍用機の表示法は並び順まで同じなのである。この事を指摘する人がいないのは案外不思議である。

 ちなみに零戦のことを海軍と民間の技術者は、零戦と言わずに「A6」と呼ぶのが普通だったそうである。