毎日のできごとの反省

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日本は幸運の国である

2019-08-15 01:12:01 | 歴史

 現代の世界では、おおむね自由貿易がを行われている。その恩恵を現在の日本は存分に享受している。多くの日本人はそれを当然なことだと思っている。しかし、戦前の世界はそうではなかった。アジア・アフリカの各地のほとんどは、欧米諸国の植民地であった。アジアでも、独立国はタイと日本だけ。支那ですら、半植民地であった。だから日本が自由貿易によって繁栄する、などという事はありえなかった。 

 第二次大戦後多くの国が独立して、世界で200以上の独立国が出来て、自由貿易が行われるようになったのは、「無謀にも」日本が大東亜戦争を起こしたからである。結果論であろうと、日本が明治以降、日清、日露戦争や大東亜戦争を起こした事によって世界の植民地が解放されたのは、動かすことのできぬ事実である。

 政治は結果が全てである。である以上、日本は世界の植民地の独立を達成したのである。例えば、一度日本の手で、独立を宣言したインドネシアは、日本の敗戦後、再植民地化を目指してオランダが派兵してきたが、日本に負けた弱きオランダを見たインドネシア人は、四年間の死闘と数十万の犠牲を払った戦闘を続けて、独立を勝ち取った。そしてそれを支援したのは何千もの残留日本軍兵士であった。その半数が戦死している。

 そして、世界の植民地のほとんどは解放された。だが、大東亜戦争の開戦が五年遅れていたらどうなったかと仮定すると、日本の戦争が、最後の絶好のチャンスを逃さなかった事が分かる。もし五年遅れていれば、米国だけではなく、日本やソ連、その他の先進国は原爆とそれを運搬するミサイルを開発実用化していた。核兵器の時代に突入していたのである。

 これが何を意味するか、分かるだろうか。現在の核保有国間で、戦争は行われていない。つまり破壊力の過大な核兵器は、抑止力になってしまつて、戦争を行えない。つまり米の植民地支配の理不尽に挑戦はできない。逆に日本も米英に蹂躙される事はない。しかし、それは日本が、名誉白人国家として、欧米植民地帝国の後ろに従うだけのことである。

 現在、チベットが中華帝国から独立できない如く、核保有国は、遠慮なく植民地を蹂躙弾圧して、世界の植民地状態は固定化される。つまり、日本は、核兵器時代に突入する直前の最後に挑戦して成功した。もちろんそれは予想せざる事であった。だからこそ私は、日本が幸運な国だというのである

 付言するが、ウクライナなどがソ連帝国から独立したのは、ソ連と言う植民地帝国の崩壊による。従って、通常の独立闘争では、容赦なく中華帝国に蹂躙される、ウィグルやチベットも、独立のチャンスは帝国の崩壊しかありえない。だが時間の経過はチベットやウィグルには不利に働く。

 ソ連帝国から独立した各国は、ソ連時代のロシア化政策によって、ロシア移民が送られているため、未だに国内の分裂に悩まされているのが、それを実証している。例えばロシア-グルジア戦争やロシアによるクリミア半島併合、東ウクライナ紛争がそれを証明している。私は、ソ連は崩壊すべきだと願ったのであって、同時代人として崩壊するのを目撃するとは予測はしなかった。ソ連崩壊まではソ連にシンパシーを持ちながら、小田実のようにソ連が崩壊するのは分かっていた、などと放言する嘘つきにはなりたくはないのである。

小生は中共はヨーロッパ各国のような、中小規模国家に分裂する方が、国民の幸せだと思っているが、歴史は、新王朝の分裂崩壊は成立後150~250年かかるのが当たり前ことを教えている。中共が、今のようにシーラカンスのような、現代の世界に存在する古代国家が、近代国家に変貌するには、それしかないからである。その事は、同じ支那系の民族が運営している、台湾やシンガポールの実績が証明している。

 しかし、王朝の衰退は前述のように五十年百年で起こるはずがない事から、小生が生きている間には、中共の分裂は起きるとは考えられない。台湾、シンガポールの例があると言うなかれ。かの国は、規模の小ささと、日本と英国の強制による教育の効果による事の影響が絶大なのであるから。しかも外国の干渉なしには、中共の後の新王朝も単に古代巨大帝国の復活に過ぎない可能性が大である。

 考えられるのは、戦前の日本が行いかけたように、満洲国や華北政権のような分裂国家の定着を促進することである。戦前は愚かな欧米の利権争いのために日本は失敗した。中共分裂の大事業は、欧米各国の理解と支援が必要である。トランプ政権は、反中共を明確したが、分裂支那まで見通せないであろう。それには、日本人の見識が必要となる。出でよ内田良平、大川周明、石原莞爾



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