食べ物の嗜好が変わる

　私は、20年ぐらい前に、毎晩のように夜の10時から12時近くまで、仕事を手伝いに来てくれた方たちと、夜ご飯というか飲みに行くことになりました。

　おいしい日本酒の冷たい酒（生でないもの）を飲みながら、色々なご馳走を食べながらの生活を続けました。　3ヶ月を過ぎた頃に、日本酒が一向においしく飲めないことに気づきました。　おかしいなあと思いながらも、仕事がまとまるまで続きました。

　当時、級友と会う機会があり、私の食べる量に驚きを持ったと、そのときの印象を話してくれることがあります。　まもなく、私は、腎臓結石で（大抵の場合は、腎臓から尿管への出口のところに、大きな石が詰まり腎臓のポンプアップができない状態を作り出し、尿意をもようすも、出てこないという状態をつくります）冷や汗たらたらの状態になり、救急車のお世話になることになりました。

　その場は、点滴で急場を凌ぎましたが、腎臓内に結石がサンゴ状にできてしまい、電気の衝撃による破砕という治療を受ける羽目になりました。　4泊5日の入院で、その後は自宅で水を大量に飲んで、石が出るようにジャンプしなさいという指示を受けました。　腎臓内に上の方に付着している石は、ジャンプすれば腎臓から膀胱にいく可能性はありますが、下に付着しているものは、ただジャンプしても出てはきてくれません。

　大量のウーロン茶を飲んだ後に、壁際に頭をつけて逆立ちをし、その上で家族に石があるであろう腎臓部分を拳骨で叩いてもらうということを、何度も繰り返します。　その後、すぐさま横になり腎臓から尿管のほうに、行きやすいようにします。

　ウーロン茶とか水ではなかなか、石は一気には出ることはなく、ビールなどのアルコールが相当入って、ちょっとコントロールが効かなくなったときのほうが、結構大きな石たちがどっと出てきたように、記憶をしております。

　その治療を境に、食べ物の嗜好が、自然と野菜や魚中心の食べ物が好きになりました。　日本酒はすきなのですが、意識的にビールを飲むように心がけるようになりました。　それまで、肉も普通に食べていたのですが、それほど食べたいと思わなくなったのも不思議です。