自然な気の流れに逆らうな

　気の流れは会陰から背中の上部を上がり百会のある頭部を通過して体の前部を通ってまた会陰に帰ります（男性の場合、女性はその反対）。体の中の気の流れは決まっており、その流れに逆らうようなイメージをしたりすると、偏差（体がおかしくなる）が起こってしまいますので、注意が必要です。
　いつもリラックスして自然に従う気持ちが大切です。　逆腹式呼吸を続けていくと、いづれ臍下丹田が活性化してきますが、急にあちこちの体の部分が動き始め（自発動という）、びっくりしたりします。　びっくりしてその動きを無理に止めようとしたりすると、体のどこかが具合悪くなりますので、神秘的なものでもなく特別なことでもなく、本来自分が持って生まれたものが復活したのだと考え、その動きにいつも自然に従う気持ちを持っていれば克服することができます。
　臍下丹田が動き始めますと、いつも気の流れを実感できますが、特に脳全体および上丹田のある視床下部といわれているところが、いつも刺激を受けることになります。　丹田が活性化する前は何もそのような感覚がなかったわけですから、ある意味では当初はうっとうしくも感じることもあります。
　普段から自分のためでなく、世のため人のために役立ちたいという気持ちを持つことによって、突然自分の体が変化しても驚くこともなく、むしろ楽しむ感覚が備わってきます。