ウォーキングのアドバイザーが、よく口にするのは、運動の負荷を高めるために、肘は曲げなさいといいます。
私が朝歩きをし始めて感じるのは、肘を曲げて歩いている人の、歩く速度が遅いのです。 本人は早く歩いているつもりでも遅く、それであれば肘は曲げないほうがよいと思います。
肘を曲げるということは、肩に筋力がかかります。 むしろ肩の力を抜き、両腕はだらりと下げ、歩くに任せて前後に振ったほうが自然です。
上半身を頭のてっぺんが、天から引っ張られるような感じで維持し、肩の力を抜いて、歩くときには臍を中心にして、ちょっと体をねじるようにして、両腕は前後に自然の動きに振るのです。
私がこの1年間でみてきた方々の中で、肘を曲げて歩いたほうがよいと思ったのは、一人だけでした。 その方の歩く速度は、肘を曲げて速く振り、それだけまた早く歩かれていました。
私も含め、高齢者の方は、自分でも早く歩いているつもりでも、決して早くはありません。 そうであれば、出来るだけリラックッスしながら、早く歩いたほうが自然に見えます。 否、早く歩けないのに、肘を曲げて歩くのは、不自然に見えるのです。