一億総活躍社会??

2015-10-09 15:13:42 | 近時雑感

秋が早い!

「一億総活躍社会・・」、これは《新》内閣の政策の目玉の一つだそうです。
ある年代の方がたは、この文言で、あの「暗い時代」を想起するのではないでしょうか。戦時中の「国家総動員・・」「一億総動員・・・」のスローガンです。

大体、今現在わが国で暮している人びとは、それぞれが、それなりに「活躍」しているはずです。もちろん、なかには内容として好ましからざる〈活躍〉をしている人びとがいるかもしれませんが、決して全てではない。
むしろ現今の問題は、現政府が、そういう「「目玉」を掲げる一方で、人びとの真摯な「活躍」に対してブレーキをかけるような各種の施策を行なっていることだと思います。典型は次から次へ出されている「福祉関係」予算の削減策。
たとえば、介護関係の予算の削減→介護職の方がたの報酬の悪化、派遣労働の規制の緩和→労働者の差別の増加、医療費の削減→高齢者の生活の圧迫・・・。生活保護費の削減→人びとの生活権の侵害、・・・・。
つまり、これらは、一言で言えば、人びとの「健全な活躍」を妨げるための施策に他なりません。

であるとするならば、「一億総活躍」とは何か?
それは、「国家への活躍」を願っているように感じられます。いわば「国家への忠誠」を求めている。だから、かつての「総動員」を想起するのです。

現首相およびその周辺の方がたの「美しい国」願望は、遂にここまで来てしまったのか・・・。恐怖さえ感じます。

私たちは、甘言に惑わされず、いっときも、気を緩めてはならない、そのように私は思います。

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