入院していて見逃した写真展が、JCIIで開催された「パウル・ヴォルフ、木村伊兵衛、土門拳――1930年代「ライカ写真」――」です。
話や、本ばかりで実際の写真を見る事のないパウル・ヴォルフ です。私が持っている写真集はこれ。
『 Meine Erfahrungen…Farbig』です。ドイツ語です。1948年の出版です。
大変きれいな写真集です。紙が良いのでしょうか?印刷も?とても1948年に出版されたものとは、またライカで撮影されたとは到底思えないクオリティーです。
話は少し違いますが、その昔、間世 潜(ませ ひそむ と読む)のトラピスチヌ大修道院(1954年出版)という写真集があるのですが、その実物を見た事がありませんでした。ライカの歴史を書いた中川さんが持っているというので、見せて下さいとお願いすると、『あまり良い写真集じゃないから。』といって見せてはくれませんでした。
それからしばらくして、世の中がライカブームで沸いた時に、ライカ使いは間世 潜の写真集を見るべしとあったので、もう一度お願いすると、やはり『あまり良い写真集じゃないから。』と言いましたが、今度は見せてくれました。で、私の感想は『がっかり』でした。中川さんは『ほらね』でした。
画は上手だと思いましたが、印刷のクオリティーが低いのです。実際の写真を見た事もないので、写真集でしか判断出来ないので、コメントのしようがないのです。翻ってパウル・ヴォルフ の写真集の印刷は素晴らしいです。時代やお金の事を考えると仕方のない事かもしれませんが、本物の写真はそうは違わないはずです。その意味でもJCIIの展覧会は見たかったです。
ちなみに間世 潜の事は、はこだて写真図書館の間世 潜の部屋で分かります。
リンクのアドレスがないので、ホームページをキャプチャーしたものを載せます。
JCIIがアドレスの記述方式を変更したようで、リンクが切れているので張りなおします。「パウル・ヴォルフ、木村伊兵衛、土門拳――1930年代「ライカ写真」――」
2022年にJCIIで間世潜作品展「トラピスチヌ大修道院」が開催され、ひとこと書きましたので、リンクを貼っておきます。
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