昨日は昼休みに新宿のニコンのTHE GALLERYへ山口規子さんの写真展『柳行李』を見に行ってきました。
入口のいつもの看板。
午後3時で閉館とあります。そう、昨日は最終日だったのです。
柳行李とは・・・
・・こうしたものですが、山口さんの出版物とともに展示されていました。
実物は70年前のもので、写真は今のもの。対比され展示されていました。
会場内の様子。
写真は全て、ニコンのZで撮影されたそうですが、この写真、切り口は痛いほどシャープなのに、画面下に向かってフォーカスアウトしていくとふんわりとしたボケになっていく、素敵なレンズです。合っているところとそうでないところの繋がりがスムーズでとても綺麗です。
本にサインを頂いているところ。
ご本人。案内状になっている写真の前でパチリ。
久しぶりに、深く掘り下げる(ずっと追い続ける)写真での写真展を見た気がします。ずっと追い続けるのは同じテーマのものをあちこちに求めて、水平に移動するジャンルのものもありますが、山口さんの写真は同じ場所で、時間をかけて撮影されたものです。わりと最近だと清水哲朗さんのanchinでしょうか。
このブログでいくと、今年の5月に開催された田中さん、3月の太田さんたちの写真が日本全国を駆け回って、撮影されたものです。もちろん時間もかかっていますが、同じ場所のものはありません。
山口さんのキャリアのスタートは文藝春秋社の写真部ですが、田中さんは新潮社、太田さんは小学館と全て雑誌のカメラマンです。出版社写真部のDNAとでも言うのでしょうか? 写真がうまいのはプロなので当たり前なのでしょうが、構成がとても良いです。
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