褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 トプカピ(1964) 明るい泥棒映画です

2018年10月13日 | 映画(た行)
 大金や宝石を強奪する映画は昔から現在に至るまで多くあるが、そんな中でも明るく、ゴージャスな雰囲気を感じさせる映画が今回紹介する映画トプカピ。冒頭から大笑いしながら派手なメイクをした美女メリナ・メルクーリーが、きらびやかに登場するがこの始まり方が楽しい。職業は女泥棒であるメリナ・メルクーリーが今回狙っているのは、トルコのイスタンブールにあるトピカプ宮殿に陳列しているスルターンの剣。その剣に埋め込まれているエメラルドの輝きが彼女の欲望に火をつけるのだ。
 さて、泥棒映画のド定番である仲間集めが行われるが、このような映画を観ていていつも思うのだが、なんでソイツを仲間に選んだ?と思うこと。見たところしっかり吟味して仲間集めをしているように思えたのだが、本作でも結構なおっちょこちょいを仲間に加えてしまう。

 それでは世界一厳重と言われるトプカプ宮殿の警戒をくぐり抜けてスルターンの剣を盗み出せるのか!?それではストーリーの紹介をできるだけ簡単に。
 女泥棒であるエリザベス(メリナ・メルクーリー)はトプカプ宮殿に陳列してあるスルターンの剣に埋め込まれているエメラルドが欲しくたまらない。彼女は早速、元カレの腕利きの泥棒であるウォルター(マクシミリアン・シェル)を口説いて計画を立てる。
 ウォルターは早速仲間集めにかかるが、発明家、力持ち、軽業師を集める。そして彼はエリザベスと観光客を装って、武器をトルコへ持って行くドライバーを探していたのだが、イギリス人ガイドのシンプソン(ピーター・ユスティノフ)に目をつけるのだが・・・

 詐欺師で臆病で高所恐怖症のシンプソン(ピーター・ユスティノフ)が良い。ダメダメな男に思えたが意外な特技があったりする。しかし、この男を雇ってから計画が微妙に狂いだすのだが、それでも天才泥棒であるウォルター(マクシミリアン・シェル)の機転が利いて、トルコ側の官憲との対決が楽しい。トルコの官憲も泥棒達もシンプソンを利用しまくり、トプカプ宮殿に侵入前の前哨戦からワクワクさせる。ある意味シンプソンも余計なことに巻き込まれて可哀そうな感じがしないでもない。
 トプカプ宮殿に侵入してからもワクワクドキドキの連続。完璧なスペシャリストが揃っていたらそれほどドキドキすることもないのだが、泥棒チームの中に一人でもダメな奴が居るとスリルが盛り上がる。
 そしてスルターンの剣の盗み方だが、トム・クルーズの大ヒットシリーズが完全にパクっている。
 この映画を観終わると改めてトイレにはトイレットペーパー以外は入れて流そうとしてはいけないことがわかるし、窓を開けっぱなしにしてはいけないことがわかる。
 そして本作はトルコの雰囲気が充分に伝わる。トルコのレスリング競技場、トプカプ宮殿、トルコの刑務所など、少々トルコを観光した気分を味わえるのも良い。
 女泥棒であるエリザベス(メリナ・メルクーリー)の豪華な衣装も際立っている。よく考えたら、泥棒達は大して金に困っている奴がいないので悲壮感は大して感じないし、リラックスしながら観ることができる。
 トルコが好きな人、笑える犯罪映画を観たい人、明るく輝いている映画を観たい人・・・等に今回はトプカピをお勧め映画として挙げておこう

トプカピ [DVD]
メリナ・メルクーリ,ピーター・ユスティノフ,マクシミリアン・シェル
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 監督はジュールズ・ダッシン。元々はハリウッドで活躍していた監督ですが、赤狩りでハリウッドを去り、ヨーロッパに渡って映画を撮ることになってしまいました。
 ハリウッド時代の作品では裸の町深夜復習便が良いです。
 ヨーロッパに渡ってからは本作以外にも日曜はダメよが良いです。その他にも名作多数の偉大な映画監督です。 
 
 

 
 
 
 

 
 

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