glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

何事も区切りをつけないと!

2024-05-20 14:49:50 | エスペラント
 2017年8月、いぬいとみこさんの’くらやみの谷の小人たち’をエスペラントに翻訳し始めた。翻訳の権利は1993年に彼女の友人の紹介でいただいていたのですが、なかなか取りかかれませんでした。フレーズの長い文章・彼女特有の言い回し、それに日本特有の擬音表現。幾度もやめようと思った。時には作業を数カ月休むことがあった。この物語は長くて約400ページあるのです。’22年だったでしょうか、姉の友人で私とは面識がある程度の知人からメールを頂いた。
 ’あなたは自分が思うように書き進めればが良い’という内容でした。私のことを心に掛けていてくださると方もいると嬉しかった。が、その知人が数週間後に突然逝ってしまった。がんばれと遺言を頂いたような気がしてまた奮起!なぜか迷いが吹き飛んでしまい、翻訳が楽しくなりました。
 エスペラント式に動詞から擬音を生み出したり、大変だったけれど最後は本当に楽しかった。 最後は終わらせるのがもったいないように思った。もっと見直したいところがあると感じたけれど、人生の終わりが来ないうちに一応区切りをつけることにして、昨日終了しました。なんだか、寂しくて、次に翻訳したい物語を読んでいる。これは翻訳権を持っていないけれど、もし継続できそうなら翻訳権をお願いしたいと思う。ただ、作者が違うと文章の流れと言うか、表現の仕方が違うので、うまくその流れに乗れるかの確信はないのだけれど・・・。

 一番苦しんだのは冠詞です。エスペラントに冠詞はLa一つです。でも、冠詞のない日本語の使用者であるわたしに時にはうるさくて、文章の流れを躓かせると感じる時が多々ありました。文法学者にLaが欠けていると言われるような気がします。エスペラントの創始者ザメンホフは無理に冠詞をつけなくて良いと言っていたような気がしたけれどどの本で読んだのか!

 時間のある方、覗いていください。悪評も覚悟して公開しました。

https://blog.goo.ne.jp/verdakoro1940
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする