昨夕、テレビをつけたら聞きなれない言語名が耳に入ってきました。番組名は’星の王子さまの世界旅’というドキュメンタリーでした。途中から見たので何の番組かよくわかりませんでしたが、滅びそうな言語で星の王子さまを訳し、言語の保存を考えているように取れました。聞きなれない言葉’ナワト語’という語りが耳に入りました。夕方から用事があり残った分を録画しました。
夜にネットで検索しました。ナワト語とはエルサルバドルの原住民の言葉でスペイン人の支配下では禁止されてており、話すことは命にもかかわることだったので話す人はもう少ないのだそうです。その言葉でサン・テグジュベリの’星の王子さま’を翻訳しする過程と、翻訳したナワト語の朗読がなされました。ナワト語はスペイン人の支配下で発展できなかったので、語数も少なく例えば花の’バラ’という言葉もない。それをどう訳すか。作品の中に描かれるバラの性格から想像し、’赤い花’と訳したそうです。
もう一つはチベット語の訳。訳者二人が出てきました。チベットでは表向きチベット語は禁止されていないようですか、実際には役所などの書類はすべて中国語だそうで、公用語ではないらしい。言葉を失うことは自分自身を失うことであり、自分の出自を失うこと!民族語を守り、育てようとする人たちの努力を垣間見た思いでした。
朗読されたナワト語の星の王子さま、チベット語の星の王子さま、どちらも美しかったです。愛情を込めて話す言葉は本当に美しいですね。私は愛情をこめて日本語使っているのだろうかとふと思いました。
以前、ユネスコが滅びそうな言語のことに言及しているユーチューブを聞いたのですが、英語でしたので保存しませんでした。探しましたが見つかりませんでした。興味のある方がおいでかもと思うったのですが、見けることができず残念です。