音楽小辞典

 山根銀二編 「岩波小辞典 音楽」第2版 第9刷 1976年7月5日発行 定価700円。新書版より僅かに背が高く、1センチほど幅が広い、この判型はなんと云うのでしょうか。ハードカバーのようでいて片手で持ってページを繰ることができる表紙は「セミハードカバー」? パラフィン紙のカバーが付いていたような記憶がありますが、今はありません。230頁、僅か1センチ程の厚みですが函入りです。ご覧の通り函は妬けてボロボロですが、そのお陰で本体にはまったく痛みがありません。

 今ではなんでもWikipedia等で調べることができますが、20年前までは辞書・辞典が必須でした。岩波小辞典「音楽」は学生時代に所属していた大学合唱団の卒業記念にいただいた物です。以来半世紀近く折に触れて繰っておりますので、卒業の記念品としては実に相応しいものであったと云えるでしょう。

 音楽関係の辞典は他に「新編 音楽中辞典」(音楽之友社 2002年3月10日発行 第1刷 本体5500円)と「クラシック音楽作品名辞典 改訂版」(井上和夫編 三省堂 1998 年10月1日発行(初版1981年/改訂初版1996年) 第3刷 本体4400円)を持っております。後者はチェリスト長谷川陽子さんのオフィシャルサイトの管理人をしていた時、英語版のページ作成のために必要となり購入したものです。函から出してみると付箋が幾枚もつけられたままでページを繰るとあちらこちらに線が引かれ、書きもみも少なくない。結構真面目に仕事をしていたようです。

 先にも書きました通り今ではなんでもネットで調べることができますが、果たしでその内容が正確であるかどうかの保証はありません。紙に印刷された情報であってももちろん錯誤や誤記はゼロではありませんが、ネット上の情報とは比べ物にならない精度と安心感があることは確かです。それともう一つ大切なことは、本来の目的以外の項目が目に入り、ついついそちらの方を読み進めてしまう嬉しい出会いがあること。

 電子媒体による文字情報を読んでもその知識は一過性であることが多いのですが、新聞や書籍など紙に印刷されたものは、頁を繰った時の感触と共にその頁が画像イメージとしても長く留まり時に増幅、醸され新たな知識となることもあるのが電子媒体にない良さだとつくづく思うこの頃です。

 
 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは1月29日に撮影した写真を5点掲載しております。冬の曇り空の下の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/52a0c98b803d676eca07aab0f18e1248

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