続々・言葉遊び -「冷やし中華」ってなんだ?-

 「冷やし中華ってなんだ?」って聞かれれば、「あの冷やし中華に決まっているだろ」と、勿論答える。でもだ、「冷やし中華」の「中華」の意味を考えると、中華思想の中華とか、台湾の事を指す中華とか、中華料理の中華とかいろいろある。そうは云っても、これはもう中華料理の中華だと断定しても間違いはないと思うのだけれど、それでは一体全体中華料理の何を指して「冷やし中華」なのか、さっぱりわからない。

 

 ありとあらゆる中華料理を冷やせば「冷やし中華」となりそうだが、実際にはそうではなく、より正確に記せば、やっぱり「冷やし『中華そば』」なんだろうな。冷やし中華丼でないことは間違いない。思えば「中華そば」と云う言葉も久しく聞いていない。昔、馴染だったの中華料理屋には「中華そば」の昇り旗が立っていた。今はもう亡くなってしまった親爺に、「ラーメンじゃなくて『中華そば』なんですね」と云ったら、「本当は『支那そば』がいいのだが、そう云う昇り旗がないのだ」と云っていた。

 

 「冷やし中華」と云えば、やっぱり、茹でてから冷やした中華麺の上に、細切りにしたチャーシュー、卵焼き、きゅうりなどの具をのせて甘酸っぱい醤油ベースのタレをかけた「あれ」である。冷たい中華丼では絶対にないのだが、一方では「冷やし中華」とは別に「冷やしラーメン」などと云う食べ物があるからややこしいい。「冷やし中華」と「冷やしラーメン」は何がどう違うのか。コンビニエンスストアで売っている「冷やし中華」と「冷やしラーメン」の違いはと云えば、タレ(スープ)に酸味が効いているか否かがポイントのような気がする郷秋<Gauche>であるが、どうだろうか。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今日もまた、目立たないけれど真夏の花、初雪草(はつゆきそう)。真夏に咲くのにどうして初雪草なのかは不明。花は地味で、鑑賞の対象となるのはもっぱら白い縁取りがされた葉っぱの方である。

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