大盛況のオペラレクチャー・コンサートでした。
イタリア語の対訳をもらって、それをチラチラ見ながら歌とお話を聞く。
大野氏はピアノでオーケストラを表現し、指揮もし、お話をするので大忙し。
単に話すのではなく、真に迫った演技も一緒です。
たとえば、
「ここでガックリ膝を落とします。」と言った瞬間、
ド~~ンと物凄く痛そうな音で膝を着いて実演なさる。
そして号泣の場面。。。
(痛くて号泣できそう、というか心配でしたよ)
オペラの指揮者って天才だ!?
以前、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場のゲネプロを見学したことがあります。
3~4時間くらいだったか、指揮者だけが出ずっぱりでそれぞれに注文を出していました。
その頃チェロとは無縁だったので、オーケストラとか興味が行かなかったです。
ただ、歌い手には、自分で歌って(美声でした)指示し、演技もして見せ、
立ちっぱなしでそれを延々続けても平気みたいなので、その能力と体力に驚きました。
元来イタリア人の体力はスゴイと聞きました。
屈強に見えないスマートな日本人の大野氏。
言葉も文化も違うヨーロッパで、オペラ指揮で活躍されているのは驚異的な偉業ですね。
だいたい、オペラの筋なり歌詞なり、やっぱり異国ものと思います。
とんでもないセクハラ男や、切れやすい男が登場し、女性はろくな目に合わず、残忍な結果に終わります。
ところが、しょーもないストーリーでも、名曲の数々で魅了されてしまいます。
作曲家も、いろんなテクニックで場面の雰囲気や、歌い手の心情を表現しているのですね。
様々なジャンルが結集して本気になると、妙なストーリーでも類稀な芸術になるわけです。ってこれはワタシの感想です。
スカラ座で、大野氏の師匠と病気前のホセ・カレーラスとの緊迫したクライマックスのエピソードも印象的でした。
熱弁、熱演、熱唱の数々、爆笑もありで、あっという間の2時間半でした。
ちなみに笑いでは、「椿姫」と藤圭子「新宿の女」細川たかし「心のこり」の~バカ繋がり~が最高でした。
どれもバカ、バカと2回繰り返して歌います。
■出演:
大野和士(お話、ピアノ)
天羽明恵、藤田美奈子、並河寿美(ソプラノ)
松本薫平(テノール)
井原秀人、泉良平(バリトン)
■演奏曲目:
ヴェルディ:「椿姫」より
“ああ、そはかの人か~花から花へ”
ジェルモンとヴィオレッタの二重唱
ヴェルディ:「リゴレット」より
リゴレットとジルダの二重唱
レオンカヴァッロ:「道化師」より
ネッダとシルヴィオの二重唱
“シルヴィオ!こんな時間に”
カニオのアリア“衣装を着けろ”
いつか,NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で大野さんを取り上げた回がありましたよね.圧倒されましたっけ.
Cloverさんも、オケでオペラの曲を演奏されることもあるでしょうね。
表情の豊かさ、しゃべり方が日本人離れの大野氏でした。ユーモアもたっぷりです。
「プロフェッショナル」見逃しています。
残念無念!
でも前を向いていて舞台は見られない。今度は舞台の方を向いて椿姫がみたいです。
ところで,チェロアンサンブルで遊ぶ予定があるんですがいかがですか?
それでも楽しいオペラなんですね
お誘いありがとうございます。
お察しの通り,ワタシはチェロアンサンブルで即遊べるレベルではないんですけど。。。
皆さん、初見でいろいろ弾かれるんでしょう?
足手まといになりそうです。
予定は9月ですので前もって楽譜をお渡しすることも出来ます。1stポジションの四分音符だけで弾けるパートもあります。
宜しければ拙ブログのコメントのメルアド欄(非公開)を入れていただければと思います。