熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

マンション完成

2011年04月19日 | 番外
仕事場のあるマンションの隣に、賃貸マンションが完成しました。
元は一戸建て2軒だったのを他府県の資産家がまとめ買い。
ウチからは、かつてこんな景色が見えました。


余りにも周囲に迷惑な設計なので、何度も近隣集会をし反対運動をしました。
建築基準法さえ満たせば何をしても良いという姿勢が許せません。
町内の住環境をこれ以上悪化させないために活動されている別の組織も協力して下さいました。
交渉成立で、ささやかですが設計変更がありました。

一昨年の11月からはじまり昨年の6月に工事協定書を交わすまで、慣れない世話役で右往左往でした。

昨年末はこれだけ建ち上がり、


3月にこうなりました。

ベッタリ塞がれ空が少しだけ見えます。

震災後の街並みはすっかり変わりました。
一時期は更地になって駐車場だらけでした。
経済的余裕がなくなってチープな景色になるのは致し方ないです。
しかし年々無軌道な建築計画が増えてきます。

前述の組織がこの町独自の「建築ルール」を作成し施行されたのが昨年暮れ。
基準法よりグッと厳しくなり、現行ではお隣も違反建築なのですが
時期が早いので駆け込みでセーフなのです。

ちなみに当方は震災で再建したマンション。
余剰住戸が分譲され、購入したので、私はその前のことは知りません。
今回の運動で、昔のお話を聞けました。
住民達は熱い思いで一緒に再建にがんばったそうですが、
当時のメンバーは高齢化し引っ越されたりでバラバラ。
亡くなられた方もいらっしゃいます。
今は住民のつながりのない「隣は何をする人ぞ」のマンションなので、
昔のお話がウソのようです。