熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

奈良その1

2008年04月16日 | 紀行
先週、休みを取って母の病気発覚以来、初めて旅行に連れ出しました。

何かと話題の奈良です。
名前も決まったそうですね。「せんとくん」

母は、終わりのない分子標的薬+抗がん剤治療を続けています。
幸運にも今のところ目覚しい効果が続行中。
その代償は手足のシビレ、痛みの副作用。
辛そうですけど元気です。

奈良ホテル2泊でのんびり。
古くて質素。皇室御用達。
フレンチのメニューまで時代が止まったみたいでした。
コーヒーもなんとかしてほしい味と香りです。

奈良は1時間半で行けるので、それなりに何度も行ったことがあります。
でも宿泊となると、え~~~っと大昔で二十歳にもならない子供?のころ。
大学の恩師が先祖代々奈良人で、学生十数人集められ、かの「日吉館」に放り込まれました。
男女雑魚寝に大騒ぎ。
仏教美術に詳しい先生でしたが、学生達はあくまでもミーハー観光。
お馬鹿で鹿とたわむれるばかりでした。

今回、法隆寺でギャル達に遭遇。
大声で釈迦三尊像とか釈迦シャンソン歌手とか言って大はしゃぎ。
昔のおバカぶりを再現してもらった気分でした。

(授業ではなく)先生のご好意で奈良を案内して下さったのに、仏教美術は何も覚えていません。←ワタシだけかも
覚えているのは、仏像を見るにはペンライトとオペラグラスを持っていくとよい、くらい。

注:先生はお寺の方と懇意だったからペンライト使用可だったのかも。
保護のためにも、どこも暗いわけで…
皆で、いえ1人でも携帯のライトを照らしたら、たぶん注意されるでしょうね。


先生は真剣な眼差しで仏像をいろんな角度で眺めておられましたっけ。
でも、日吉館での強烈な印象など、未だに語り草になっている楽しい旅行でした。
2年前に亡くなられたT先生を懐かしく思い出しました。

いけない!近い思い出は次回に。

写真上は、高円山から臨む奈良市。京都と違って広々とした田園風景です。

下は法隆寺。