熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ゴッホ展1

2005年06月30日 | アート

今さらゴッホでもなかろう、というワタクシなのですが、老母にせがまれ引率。
(国立国際美術館、大阪)
数年前も神戸に新しく出来た兵庫県立美術館のゴッホ展へ連れて行った。

兵庫県立美術館は高齢者には過酷な構造になっている。
エレベーターが無茶苦茶遠すぎてそこまで歩くなら階段の方がマシ(3階も上がる)なのだが、どちらも苦痛な人は立ち往生だ。

だいたい建物の外観から無愛想だ。
最寄の駅から修復中のビルそっくりな建物が見えるが
(ネットで覆われたような重苦しい沈んだ色の塊)、それが美術館だ。
被災地にこんな心沈む建物を作るなんで、納税者として許せん!と言ってもしかたないけど、やっぱり安藤氏の駄作だと思ってしまう。

それに比べたら大阪のこの美術館は愛嬌があるし、なじみ易い。
地上は建造物自体が竹細工みたいなオブジェで、美術館はエスカレーターで地下3階へ降りる。
クイーンアリスのカフェレストランもある。
以前店の真ん中にド~ンとモダンなフラワーアレンジメントがあって印象的だったが、
取り払ってテーブル席ばかりになり普通っぽくなっていた。

写真はムシ暑くて撮影意欲減退の中撮りました。下手!
背が高いので2枚を合成。
(4年前買ったIXYの合成機能を今ごろマスターしてます。)

写真のようにテントも用意してあるけどウィークデーの午前中は並ぶこともなく混んでいるというほどでもなかった。

前回はひまわりと弟テオとのやり取りがテーマだったけど、今回は名作オンパレードというところだろうか。
前もそうだったけど、引率者としてサササッと観ているだけなのに作品に釘付けになって涙が出そうになって、うろたえてしまう。
ものすごく不器用な描き方が却って、純粋な気持ちを訴えかけてくる。