さて、
つまらない前振りしてもしょうがないので、
「前編」のつづき。
(ゲイ人と仲良くなるの巻)
俺のことがタイプだということに多少の引っかかりを感じたが、
しかし話してると面白いので、それからよく遊ぶようになった。
TもBも吉祥寺に住んでいるので、俺が全然詳しくないあの辺りの店によく出没した。こいつらは、俺が知らない店いっぱい知っていて、特にエスニック系に強く、
いまあるか分からないけど、
渋谷の道玄坂のインド料理MELAとか、むかしピンクソーダがあった原宿近くのタイ料理とか。なんだか教わることが多い。
なぜかジャクリーヌ・ケネディ(元JFK夫人)の話になったので、
俺「結局、大富豪オナシスと再婚なんてしてがっかりしたな」
T「違う!」
で、ジャクリーヌはアメリカの正真正銘のセレブだということを延々語られたり、
某有名上院議員は実はゲイだと聞いたり・・・(面白かった)
T、B三人でつるむこともあれば、TかBどっちかと遊ぶこともあった。自衛隊くんは休暇が取れないと会えないそうだ。
俺は、興味しんしんだったので、色々質問攻めにしてしまった
俺「エイズって、同性の性交を怒った神が人類に下した罰って話もあるけど」とか
俺「ゲイになったのって、やっぱり女性関係のトラウマがあったから?」とか。
2番目については「生まれつきなんだよ。だって初恋は3歳の時。お兄ちゃんの友達だったから」
そうだったのか。
しかし彼らは口を揃えて「男性の2割はゲイなんだ」と言うがそれはどうかとは思ったが。
で、俺がゲイについて知りたくて仕方ないからなのか、ついに
新宿2丁目に連れてってくれることになった。(東京で生まれた俺が連れてってもらうというのもおかしいが)
(新宿2丁目でウロコが落ちるの巻)
待ち合わせより早めに行って、夕方ブラブラしていたら、コンビにからしてもう違う。
雑誌コーナーが、そっち系のものだらけなのだ。こんなにいっぱいゲイ雑誌があるとは知らなかった。
で、街が夕闇に包まれる頃・・・
そこは
まさに
発展場だった。
(発展場の意味はここ)
いわゆる、すごいメイクした「おかま」がいたり、おねえ言葉しゃべる人たちがいるのは、「見世物」としてのお店。もちろん女性のお客さんもいる。
しかしながら、どうやら2丁目の最もディープなところにいるらしく、そんな人は一人もいない。女性もいない。
TとBは知り合いがそこらかしこにいて、挨拶してる。
名刺をもらって驚いた
「某超有名国立大学助教授」「某有名投資銀行チーフ・・・」
俺は、名刺あげられなかった。こわいよ~
そこで見た人たちは、すべて街中にいる男性と何ら変わりなく、革の上下着てる人もいないし、おねえ言葉の人もいない。
ということに衝撃を受けた。
で、とあるバーに入った。バーカウンターが四角になっていて、その外側にお客があいるという店。
そこで、またTとBは友達に出会い、話をしている。俺はなんとなくぼーーっとしていた。
すると、やや離れた所からある男性がこっちをじっと見つめている。
やな予感がしたので、Tに「なんかあっちの人、めっちゃ俺のこと見てるんだど」
T「気があるに決まってるじゃん」俺「ど・ど・どうすれば?」T「目を合わせなければいいんじゃない?」
で、目を合わせないようにして、天井近くにあったテレビをずっと見ていた。
女性の気持ちがすこし分かった。好きでもない人に見つめられる居心地の悪さを。
(お泊りしちゃったの巻)
Tから受けた愛の告白にはきちんとお断りをしていた(はず)
しかしなぜか木造、ふとんで寝ているというT宅に泊まることになった。
色々お話しをして、じゃ、寝るかとなって、ふとんを敷いた。同じ部屋に。
どう敷くかな?と内心思っていたら、
ふとんがやや離れていた。
(なんだ。大丈夫だね)
ところが、深夜ふとんが移動して来て、どうやら俺のふとんとくっついたようである(内心ドキドキ。眠れねえよ)
すると、
手をにぎられた・・・
ドキっとした(そう来るか・・・)
しかし、それ以上の振る舞いに及ぶことはないと信頼しているし、
何よりそれまでとっても仲良くしてもらい、色んなこと教えてくれたわけで、手の一つや二つ握られるぐらいどってことなかろう。
翌日、Tに人としてすごく尊敬しているけれども、恋愛感情を男性に抱くことはどうやらないようだという話をした。
彼は
「君が運命の人かも知れないと思っていた。でも仕方ない。たとえ片思いでも、好きな人と一緒にいるのは幸せだから、できれば嫌いにならないで、これからも友達でいて欲しい」
俺「もちろん!」
彼の言葉が笑える人は笑うがいい。俺にとっては大親友の心の底からの叫びだった。
(挑発してみるの巻)
実はTもBもかなりのイケメン。Tはデニス・クエイド似。Bは甘い、トム・クルーズ系。
俺「しっかしさー 二人とも日本人の女の子にもてるでしょ?もったいないじゃーん。人生何事も経験ていうからさー 一度くらい女性と、だっていいんじゃないの?」
B「よーーし、分かった。俺女性とするよ。その代わり約束しろ!お前は男性としなさい!」
il||li _| ̄|○ il||li
B「なーに?できないの?人生何事も経験だって言ったのだれだっけ?(笑)」
il||li _| ̄|○ il||li 申し訳ございません
俺が、男性は嫌だということと、彼らが女性は嫌だってことは同じだったんだ。
もうこうなると、好き嫌いを直せないのと大して変わらないのか。
(それからの巻)
一緒に映画もよく行った。ライブも。
色んな話をした。柔らかめのことから、堅いことまで。
そして、
それまでの自分が知らなかった、でも大切なことが分かった。
一緒にいて楽しいのは性別、国籍なんて関係ない。
前編で書いた、下らない恋愛ごっこからは何も学ばなかったのに、ゲイの彼らとの付き合いから学ぶことは本当に多かった。
また、後の人生で、親戚がゲイだったり、友人がゲイだったりということが分かったりしたが、彼らから何かを学んだからなのか、偏見が一切なく接することが出来た。
残念ながら、Bは別の地へ赴任が決まり、後にTは故郷に帰ることになって、この不思議な関係は解消されることとなったが、
いまだに彼らと過ごした約一年は貴重なものだったな、と思う。
【まとめ】
・いっときアホみたいな恋愛をしてみてもいいがずっとそこから卒業できないとヤバイ。
・男性はこう、女性はこう。という常識をとっぱらって立場を変えてみると、相手の気持ちが分かる。
・同性が好き、異性が好きは、寿司ネタのこれが好き、これが嫌いと変わらない。
・一緒にいたいと思う人が「たまたま」女性であったら、それはラッキーなだけなのかも知れない。
今日の教訓
何かを学んだと
言うはやすし
横山やすし
自分に正直に生きて、人を愛しているんですね。
映画、「モンスター」を観た時に衝撃を受けましたけど、
人を好きになって愛しいと思う気持ちには変わりなく、
比べられるものではないんだなって思いました。
「好き」という気持ちはやはり、純粋な心から生まれた気持ちなんですね。
なるほど、「愛」の為に生きる。
「愛する」為に生まれた。
って言うのも ちょっと納得?w
好きな人がいるということは幸せなことです
そして熟女にもモテます。
ある日、電車で60歳位のボディコンを着た変なバァさんから
突然“カワイイね”とか言われた日には、
嘆くに嘆けない思いをしました。
そして若い方にはモテません。
(-_-)
あ…
メガネ…
メガネ……(@_@)
ウロウロ…
好きになるという気持ちは、純粋なものが源泉なのでしょう。
打算・計算と言うもののありますが、それ込みになると、
それは「好き」ではなく「好きになろうとしている」
んだと思います。しかし努力すべきものではないかと(苦笑)
人間はそもそも「愛する」生物として、遺伝子に組み込まれているのではないでしょうか?
好きな人がいる人生は
たとえ貧しくとも
好きな人がいない人生より
はるかに幸せである
★ばよりん弾きさん、
芸の人と塾の人にモテルのですか。
芸人と塾講師?
いやいや。
ばよりん弾きさんからすれば60歳の女性は熟女かも知れませんが、
私からしたら、年下のかわいこちゃんです
なぜゲイ、熟女にモテルのか、私に分かるわけないのですが、
誰からもモテナイよりはマシだと 言ってました。誰かが(誰だよ?)
なるほど・・・。そういわれるとそうですね。
私も「メゾン・ド・ヒミコ」を観て ちょっと意識が変わりました。でも結局のところ、回りにいらっしゃらないので 全然わかってないのかもしれませんが。
貴重な話ありがとうございました。
これってどういう事なんだろう???
あっしゅです!
男も女も好きと言う気持ちは変わりませんよねぇ~。愛するって事には垣根は存在しないと思います。
ただ生まれたときに男か女かってだけで、、、。
ボクはゲイにはもてませんけど、女性からももてません、、、。ショック!
人の性は、ほんとステレオタイプではいい表せない多様性があると思います。自分が驚いたのは、セックスをしない恋人達がいること・・・・
こういう形態もありなんだな・・・とつくづく考えさせられました。
どれだけ相手の事を尊敬できるかが大切なんですよね。
ちなみに、
私は学生の頃、女子からよく告白されました。
これは人から聞いたり、カミングアウトしてくれたりのことなんですが、
偏見やら差別があって、なかなか言えないというゲイ(同性愛者)の人たちは少なからずおられるようです。
ですから、周りにいないのではなく、もしかすると知らせてもらってないだけのこと「かも」知れません。
えらそーにモノを言える人間でもないので、ご容赦を。
★かえるさん、
ここは質問コーナーか!?
それはコメントなのか?(笑)ま、いいや。
おじさんが求める要素の多くに、
1.自分の妻にないもの
2.古き清きイメージ(清楚)
3.逆に、出会いのない「ギャル風」
があります。そのいずれかに合致しているのではないでしょうか?
★あっしゅさん、
>愛するって事には垣根は存在しないと思います。
おっしゃる通りです。
性別・国籍以外に、年齢差も追加しようかなと(笑)
>ただ生まれたときに男か女かってだけで、、、。
ふむ。性同一性障害という一つの人格の形であれば、
生まれつきの性別すら、絶対の物ではないのかも知れません。
>ボクはゲイにはもてませんけど、女性からももてません、、、。ショック!
あっしゅさんの年代が分からないのですが、年下だと勝手に仮定させていただければ、
長く生きていれば、一度はモテてモテて仕方がない時期が来る
と言っておきます(苦笑)
★waipapaさん、
おっしゃる通り、性別等無関係に魅力的な人いますね。
世界が広がるということにも完璧に同意致します。
さらに、ステレオタイプな型に性をあてはめることはできないですよね(ホントニ)
何に(萌えるのか?)魅力を感じるかなんて、人の数ほどあるのでは?
また、セックスが恋愛の必要な要件ではどうやらないようですね。
★carenさん、
相手に対するリスペクトの念は確かに大事と言うか、
それがないと恋愛でも結婚でも成立してない
等と思ったり。
女子から告白されるというのは、
女子から見た魅力というものがある(あった?)からなのでしょう。
実体験から来る認識は説得力がありますね。わたしも、ゲイにたいする偏見はないつもりではいますが、ふるさんのような経験がないので、実際にその場に立ってどう思うかは正直なところ分かりません。
障害者に対して偏見がないと自負していながら、いざ目の前にすると、引いてしまったり、構えてしまったりする自分を経験していますからね。
ところで、若いころサウナに行って仮眠室で寝ていたとき、横にいた中年のおじさんに股間をまさぐられたことがあったなー。怖かったー。モテてたのかな?
ゲイとは関係ないことですが。