福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

高齢期の住まい

2019-05-25 06:36:45 | 日記
高齢期の住まいは、大きなテーマ。
昨日、たまたま、社協のみなさんに来て頂いて、ミニ講座。
多摩の高齢化率、フレイル予防、口腔ケア・・と、盛りだくさん。
フレイル予防に、サロン活動への参加や、体操の有効性が、話題に。
手作りの図も、分かりやすい。
知っていることばかりのような気がしていた。
それでも、座の賑わいの一員としてお話しを聞いていると、なかなかフレッシュ。
情報、知識の整理になった。
ありがたい。
ミニ講座なので、ずっと、聞き役ばかりでなく、受講のみなさんも、すぐ、お話しに入ってみえる。
日頃に疑問点などを、発言される。
それが、双方向の講座となって、なかなかいい。

そんな中で、80になられるご利用者が、5月の連休中が苦しかった・・というお話しをされる。
結露や騒音防止のために、分譲のご自宅は、二重窓になっていると。
そのおかげで、外界からの音も遮断されるし、独居のため、会話もままならず、次第に神経をやられてしまった・・と。
しかも、静かな室内なので、耳鳴りがかえって気になり始めた・・と。
いやいや・・聞いてみると、高齢期の住まい、住まいかたに、何が重要か・・が自ずとみえてくる。
建物を造るにあたって、そんな視点は、なかなか出てこない。
建築家のみなさんは、まだ、お若く、立派な建物、安全な建物づくりのほうに視点が行ってしまうに違いない。
まだ、登場しない、小さなつぶやきを持つ住人、しかも、ご高齢の住人の姿までは、思い描けていなくて当然。

夕方、お弁当の配達に、自転車を走らせると、ふっと、自治会の旗が目に。
それは、たぶん、いつも、立てられているものと思う。
その旗には、住まいは、人権、住まいは、福祉・・のロゴ。
いつもは、ほとんど、風景化して、印象にも残らないのに、昨日は、80のかたのつぶやきがそのままに表現されていることに気づく。
なるほどなあ・・と。
福祉亭も、微力ではありますが、福祉を標ぼうしている団体。
高齢のみなさんのつぶやきを、もっと、深く心にとめていかないと。
つぶやきの中に、課題があり、課題の中に、答えがある。


コメント
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