夏の終わり

夏の終わりのカラオケ。
準備が終わって、さて・・
ガラ～～ン。
や・や・や・・・
お料理は、もう、全部作ってしまった！！
いや～～しまった！！かなあ？？
夏の終わりは、やっぱり、どこか寂しい？？
懐かな？？
などと、頭を傾げること数回。

3時をまわると、元気印さんたちが登場。
前の日も、どこかのお祭りに出店してお疲れという。
一年の終わりに総勢35人で、旅行にお出かけするのを恒例にされているグループ。
結束力は、固い。
カラオケも、なんとか盛り上がり、みなで残りものを囲む。

前日は、売れ残った焼き鳥、今日は、カラオケの・・・とぼやきながら、みなで。
うふッ。
畑も齢だからやめよう・・と、ご意見が出る。
すると反対意見。
そうやって、一つひとつやめていくと、グループが、ダメになる。
なんとか、やり続けないと・・と。
今年残りは、後二つのお祭り。
いくら稼げるかなあ・・・と、リーダー格。
逞しい。

おもしろい。
グループ構成のモチベーションの様子は、福祉亭にもどこか通じる。
そうこうして、終いのシャッターを下ろしていると、スーパーから駆け寄る人。
隣の空き店舗は、何か入るの？
5・6人で、写真とっていたけど・・と。
スーパーに影響するようなものは、入らないでしょ・・と答えてあげる。
安心した様子で、にこッ。
そう！！みんなで、がんばらないと！！
地域が地盤沈下してしまう。

80代

お弁当配達さん。
86歳。
福祉亭のボラさんの中で、最高齢。
今までは、野菜運搬の83歳さん。
これまでは、手慣れたボラさんが、年々齢を重ねられていく・・というパターン。
86歳さんは、一昨年ごろから、何か貢献できないかなあと、思っていてくださった・・・という。
年会費をお支払にみえて、やっと、そのお気持ちだと、こちらが、知る。

お弁当の配達のかた募集！！と張り紙しても全く、反応がない空気に、すっかり諦めていた近頃。
とにかく、よかった～～！！
昨日は、早速、お届けに。
待っていてくださるご利用者さんに、ご紹介がてら、ご案内。
足元もしっかり。
会話もしっかり。
生きがいデイの体操もされていて、福祉亭ご利用の87歳さんも、お顔見知り・・とわかる。
体操の中では、87歳さんは、唯一の男性で、厳しく先生のご指導がある・・らしいです。
ところが、87歳さんは、女性のご参加が多いので、86歳さんをお仲間！！と認識されていなかったのが、あははは・・大笑い。
女性のお名前は、憶えられないんだそうです。

福祉亭でお目にかかる80代、90代・・どのかたも、きらり個性派。
お話もおもしろく、ご気分も明るい。
とにかく、2・26事件を歴史上の出来事としてではなく、記憶として語れる。
あるかたは、皇族がたの幼い頃の様子を、語ってくださる。
また、あるかたは、少年兵として体験した戦場を語られる。

時間の波に洗われてもなお、残る記憶のすごさと重み。
そのかたの積み重ねでもあり、日本という国の積み重ねでもあります。

懐かしい・・

懐かしい。
なにが？
忙しさぶりが。

福祉亭の運営開始の頃の忙しさ。
毎日毎日、ずっと、追われていた。
フロントさんも、60代。
厨房は、50代さんたち。
朝から夕方まで、一日中よく働きました。
定食の数は、30前後だったような記憶。
足りなければ、次々に作って、お断りすることもなかった。

昨日は、何人かを入り口でお断り。
定食を変更して、ラーメンや、なにかやかやのかたも。
ご自宅に戻られて、ありあわせのものですまされて、コーヒーは、福祉亭でしょう・・と、またみえてくださったかたも。
ありがたいことです。

福祉亭の信条は、たぶん誠実。
別に掲げているわけでもないのですが。
どの曜日も、どのボラさんも、一生懸命。
それが伝わるのか、ご利用のみなさんも、誠実。

そうそう、昨日は、いいことがありました。
ご自宅を出られなくなられたご利用者さんに、お弁当をお届けしている。
その担い手を、ず～～っと、探していた。
でも、見つからず、とうとう諦めかけていた。
それが、な～～～んと、みつかった！！のです。
86歳さん。
それも、福祉亭から至近距離にお住まい。
まさに灯台下暗し。
86歳さんも、おととしあたりから、何かお手伝いを・・と、思っていながら、一歩が踏み出せなかったんです・・と。

毎朝、3回忌になるかたの朝顔に、がんばっていますよ～～～と話しかけていた。
窮すれば、助けてください・・と、お願いしていた。
福祉亭をきっと、守ってくださっているのです。

PCの機嫌

今朝、また、また、PCの機嫌がチョ～チョ～悪し。
人間さまの機嫌にも振り回されるけれど、機械にまで振り回されてしまっている。
歳とったのかなあ・・
PC様のお歳のことですよ。
確か2歳・・いや、もう3歳かなあ。
ちょっと、早くないですか・・

はいッ！！

たまっていた仕事を片づける。
午後は、霧雨の中、食材探しに。
駅前の自転車置き場は、ガラガラで、スイッと、駐輪。
いつものスーパーに入ると、遠い旅行から帰った直後のような感覚のジブンに気が付く。
ふわふわと、雲の上にいるような。
臨時理事会までの数週間。
どれだけのプレシャーを感じていたかを、改めて自覚させられる。
夏休み中も、重く。
ずっと、その重圧を感じながら、空いた時間は、PCに向かっていた。

気難しい空気が、まだ、残る厨房に、食材を入れる。
気にするまいと、ジブンに。
曜日リーダーさんが、ちょっと、と、手招き。
これッ・・と。
渡されたものは、福祉亭の会計メモ。
夏休みの仕事だったもの。
ありゃ～～！！！
会計担当に、手渡して、財務事項として検討を依頼した。
それから2日。
ど・どこにあったの・・・
管理をキチンと・・とダメ押しされる。
はいッ。

（さらに数日後、この事故発生状況をすり合わせてみると、まさに、リスクマネージメントの出番。
さあ、原因がどこにあるか、要検討！！）

痛たッ！

台風の被害九州地方で甚大。
そのTV画面は、目を疑わんばかり。
今朝は、NTも強い雨と風。
寒ッ！
気温が突然、急落。
酷暑で、忘れ去られたかのようだった秋に、不意打ちをくらう。
ぎっくり腰も、満を持していたかのように到来。
あッ、やった！！
朝の歯磨き時。
一日中、ふ～～ふ～～。

ラウンジのお仲間が、小さな花束を持って集まりにみえる。
進行性の胃がんで、大手術の友人のために。
友人は、すでに退院して、ぼちぼち日常復帰。
オレンジと黄色の花にみな笑顔。
赤ちゃんを抱くように、花束をそっと、抱いてみる。

待ちかねて

ラウンジのお仲間から電話。
お豆を煮たから、お昼に寄ってね・・と。
うん？
来たかあ・・と、内心。
曜日のコンラン。
今日は、月曜日・・と、伝える。
電話の向こうで、驚いておられる。
びっくりは、こちら。

玄関で入らず、たまっている姿が目に。
うん？
おっと！！
ラウンジの別のお仲間。
ガイドヘルパーさんと。
別のスタッフが、入り口に向かうのを押さえ、出る。

目がご不自由。
来月のいきいき新聞の俳句を手渡される。
そうか！！
気になって、明日が待てなかったのか・・・
ガイドさんが、メモ用紙の持ち合わせがなかったようで、「ドライアイ自己診断シート」という裏紙に2句。
ありがとう！！

帰り際、また、別のかたを探して・・と言われる。
いないんですよ・・と言う。
今までにも何度も繰り返している言葉を伝える。
上手下手でもなく、勝った負けたでもないんですから・・と。
でも・・・と、まだ、ぐずぐず押し戻される。
でもね・・と、ワタシもまた、押し返す。

長い

時間にすれば、一時間半の臨時理事会。
でも、長かった。
理事メンバーのご都合を調整して、夕方の開催。
結論は、得られた。
それでよい。

夜ふっと目覚める。
会議の席上の発言、その時の様子、様々なものが頭の中を駆け巡る。
ご自分に対する信頼を基盤に、発言が次々。
その世界観、知識量、情報量が、透けてみえていく過程。
それを、そうだと、自覚していくのには、時間がもう少し必要ということなのだろうか。

8月22日の新聞の片隅に。
「目的を手近かな低いところにおくから、高遠の目的と、そのために必要とされる多くのもとは、一切きりすてられてしまふ」という哲学者田中美知太郎氏の言葉を見つける。
その言葉を取り上げた言葉の続きに、「それが、何のためにあるかを、日々考えておくこと」と。

オーダー

暑い夏が、ゆっくり過ぎっていく。
セミのけたたましい鳴き声。

中学生の死亡事件。
二人。
榊原事件で、全国を震撼させた後、なんとも無残な事件が、時折発生する。
今回も。
ごく普通の中学生二人が無残な殺されたかたで、亡くなった。
平和な日本という国の中で。
どう思い直しても、気持ちが落ち着かない。
日常は、そんな事件もいつの間にか、時間の波の中に消し去ってしまうのだろうけれど。

定食時が、大忙しで、やっと、やれやれの時間帯。
その頃合いを見計らったように、お尋ね頂いたお身体のご不自由なかた。
その時は、すでに出席が遅れている会議に出る前。
遅い昼食をクタクタ気分で、とり始めていた。
神経が、すでに、一日分のエネルギーを使い切っていた。

頂いたオーダーは、ゆとりのある時間帯のもの。
申し訳ない。
お断りする。
次に希望されたオーダーも、実は、手がかかる。
でも、お受けせざるをえない。
なんとか、お出しする。

ご利用者は、そのオーダーに、ワタシは、まだトレーに残る昼食に向かう。
無言の空気がお互いの間に漂う。
他愛ない世間ばなしも、疲れで、できかねた。
ワタシに会いにみえているのに。

今ふう

厨房で、忙しくしていると、車が一台。
ちょっと、ちょっと・・と、手招き。
隣の市でお店を持っておられたかた。
お花をもらってくれる？？・・と。
どれどれ・・と車を覗きに。
た～～～くさん！！
多さに、びっくり。
大小の盛り花。
大きな花束。
プレゼントの花の色が、すっかり、むか～～しと違っていることにも、びっくり。
むか～～しは、慶弔で、色のトーンが、はっきり分かれていた。
頂いた花たちは、おしゃれで、しかも、色合いのトーンが言ってみれば、くすんだ、沈んだ色。
へ～～～・・・
これが、今ふう・・というのか～～！！と、心底感心。

午後、市民参加の手引き書・・として、つくられた小さな冊子を行政の若手さんが配達に。
へ～～～
手にとる。
福祉亭も掲載してくださっている。
小さく。
ページをぺらぺらとめくる。
どうも、何が書かれているのか、はっきりしない。
冊子の版をハンディタイプにすることに重きを置いたのか、説明の字が小さいし。
老眼鏡を使う身には、どうも・・
う～～～ん？？
今ふう・・
まんが風の挿絵入り。
つい、世代がこれだけ、離れているってことなのね・・
15万市民のこれからがかかっている冊子なのに、どうなんだろうねえ？？？・・と、つぶやいてしまった。
傍らから、手厳しい・・と、60代のつぶやき。
すみません。
80代さんは、俺なんて、何が書いてあるのかわからないよ・・と、つぶやかれる。
つい、そうでしょ？と、同意を求めてしまう、ワタシ。

さて、さて、今ふう・・だけでいいのか、どうか。

カート

見えないなあ・・と、ふっと、気になるご利用者がいる。
ただ、ご家族がおられるので、気になる・・程度。
ご病気。
徐々に痩せられている。
その病気の特徴らしい。
福祉亭でずっと、気が合ったお友だちも、数年前に同じ病気で、先に逝かれている。

少し前からは、ご家族と一緒でないと、福祉亭に来られなくなっている。
この夏の暑さもある。
痩せてお顔が小さくなられた。
う～～～ん・・

昨日は、午後のゆったりした時間にみえた。
あッ！！
ワタシも、自然に安堵の笑顔。
カートを使い始めた・・と、ご家族。
どうですか？
やっぱり、楽だって・・・
そお！！

カートを見に、玄関の外に。
チェックの軽そうなカートが、止められていた。
これは、いいですねえ！！・・・ワタシもなんだかうれしい。
座ることもできる。
買い物袋もついている。
杖1本より、ず～～っと、安定感が得られそう。

高齢期は、様々なものを失っていく。
少しずつ。
その補いをしていかないと。

階段の手すり
トイレの手すり
杖
カート
補聴器
入れ歯
メガネもかな？

ゆっくり、並んでお帰りになるお二人を見送る。
出てきてくださいね！！と、声かけも。
おうちでは、やっぱり、すぐ横になってしまわれるのだそうです。

終の棲家

もう数年前から、終の棲家・・というフレーズは、周辺にあった。
地域包括ケアが語られ始めて、どこで、亡くなるかというようなことと共に、
最終ステージをどこで送りたいのか、送るのか・・・という文脈の中で、終の棲家が語られていた。
昨日、NHKが、朝の番組で、取り上げていた。
NHKが、終の棲家を取り上げるまでになったのか・・と、思いながら見入る。

特養、有料、サ高住、ケアハウス（軽費）が、まず。
それと共に、自宅。
そして、番組の結論部分には、自宅で暮らし、近所のNPO法人がワンコインで提供する昼の定食を独居のお仲間たちと、おしゃべりしながら召し上がる姿。
そして、お手伝いの中学生に声かけする姿が、放映されていた。
そして、自宅の家事援助サービスを受けている姿。
ヘルパーさんとおしゃべりしながら。
穏やかな笑顔で、介護状態になっても、面倒みに来てくれるそうだ・・と語っていた。
もちろん、サービスは、有料1,200円（1時間当たり）。

福祉亭とほぼ、同じかな・・と、まずは、一安心。
ただ、既に求められていることは、24H365日。
医療と介護の連携など、など。
越えなければいけないハードルは、既に、示され、全国各地で知恵を絞りあっている。
公も、民も。
新地域支援事業は、サービスの単価をどうやって下げるかや、
結局は、お金でしょ・・を、いや、そうじゃないゾ！！という地域をどうやって作っていくか・・
高い目標への全日本規模の挑戦。

老いる親を持たない人も、老いる自分とは、無縁ではない。
お金があれば、不自由しないかもしれない。
でも、お金がなくても、或いは、お金は、そこそこでも、笑顔で暮らせる日々を地域全体で、どう作り出すか。
ここが、肝心。
簡単なことではない。
いや、簡単なことかもしれない。

高齢の心

休み明けのラウンジ。
なんとか元気に顔合わせ。
聞こえが悪くなられて、どうも一人よがり。
会話に入る気持ちが弱り、みんなで歌うことになっている歌集を広げ、さッさッと歌い始める。
歌いながら、おやつも召し上がる。
つい、歌は、あとで・・と、たしなめる。
めったにないことですが、カッと怒りのようなものに晒された様子。
おやおや・・

笑顔で、うなずきながら、言い分を伺う。
ず～～～っと、繰り返し聞かされる同じお話。
忍耐と受容・・・これをジブンに課して受け止める。
でも、次第に、落ち着かれる。
ラウンジのお仲間のおしゃべりを、ただ、聞くだけ・・になると、いかにもつまらなそう。
小さな子どもの姿に戻っている。

深夜のメール。
施設に入所されたかたの最新情報が届いた。
人権侵害・・と、激しい言葉で、状況を訴えられた・・と。
そうか～！！
小さな痛みが、身体の奥から突き抜ける。

当初から、今、空いている部屋が、認知症のみなさんのエリア。
耐えられるか・・と、周囲の誰しもが懸念。
「九十歳の叫び」という本を出されている知的なかた。
まさに、叫び。
でも、なんとか、凌いでください。
どう角度を変えて状況と、周辺を見回してみても、独居は限界。

どうぞ、その場から、日常を発信してください、と願う。
人が、人として、どうあるか。
施設という閉塞の中での喜びは、どこにあるか。
悲しみと苦しみというものは、なんなのか。
高齢の無力を語ってください。
そして、職員も、また、日々、格闘していることを、語ってください。
そのペンの力が、施設の日常を変えていきます。
負けないでください。

やれやれ

盆休み明け一日目。
無事に終了。
ちょっと、ヒマでした。
天候と、高校野球・・のせいにしておきました。

ヒマは、幸い。
丁寧な応対が可能。
丁寧って、おしゃべり。
久しぶりのおしゃべり。
おしゃべりする心は、相手の心に届く。
自然に、お互いが、笑顔に。
厨房も、おしゃべりの花盛り。

でも、どうも、頭がはっきりしていないらしく、ワタシは、計算を間違えたり・・の連続。
もお～～～ッ。
休み中も、高齢者は、いつも、いつも、身体と頭を使っていないといけないのですよ～～～ねッ！！

さてさて、気になる９０代さんたち。
なんとか、盆休みを無事に過ごされた。
８０代さんたちも？？
うん、うん、なんとか、クリア。
ただ、体重が、36キロというような情報も耳に。
36キロか～～～・・・
しばらく、その微かな衝撃に、耐える。

いずれ、いつか、そのうち・・・
その言葉は、いつも、頭のどこかで、くるくるまわる。

まあ、ともかく、やれやれ。

今日から

今朝は、涼しい！！

福祉亭の盆休みも終わり。
今日からスタート。

お弁当ぐみさんたちには、途中、暑中見舞。
それぞれ、なんとか、「がんばっている！！」って、言ってくださった。
毎日ご利用ぐみさんにも、街で出くわす。
駅前で。
やあ～～！！の笑顔。
○○さんに会ったよ～～などと、みなさんの元気な様子を教えてくださる。

久しぶりのお孫ちゃんと遊ぶボラさんにも出くわした。
もう、２年生。
すっかり、身体が大きくなって、びっくり。
細見で、ちょっと、神経質な印象が、すっかり、しっかりもののすぐ上のお兄ちゃんに似てきた。
おばーちゃん役のボラさんも、明る～～い笑顔。

いい夏休みでしたか～～？？