福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

片づけ仕事

2014-03-21 05:04:31 | 日記
断捨離は、老い支度とされている。
でも、思い出は、手放せない。
3・11の後、拾い上げられ、洗われた写真が80万枚、そのうち、それぞれのお手元に戻ったのは20万枚。
残りを保存しようと思うと、億単位の費用が必要・・と。
確か、100億と。
保存する建物の建設から・・となるからでしょう。

高齢で、亡くなられた個々のお宅の後始末。
ご親族が取りかかられている・・と。
もう、一週間になるのに、まだ・・と。
寝泊りされてよ・・と。
そのお宅の下の階に住まわれているかたが、びっくりするような目で。
福祉亭の厨房で。

よほど、しっかり断捨離をしておかないと、一生の思い出は、捨てられない。
先日のTVは、まだ、子育て中の若い家庭の片づけ仕事を、取り上げていた。
若い世代でも、思い出と共にあるたくさんの物を片づけられず、家中の様々な箇所が、物置状態・・。
他人事としてTVを見ている限りでは、どこも一緒・・と安心感もわく。
でも、なんとか、ふ~~ふ~~言いながらも、持ち続けられる間は、まだいい。

高齢の叔母や母たちが世間話風におしゃべりするのを傍らで聞いてきた。
必ず「良いものはいらないわね」「良いものもいらないねえ」と。
良いものは大事にする。
だから、使わなかったり、使えなかったりも。
でも、結局、使えないほど大事な物も、結局、捨てる・・、捨てられる・・。
判断をする時が、やがて訪れる。
良いも、悪いもない、1キロ2000円だぞ・・・と、母の片づけ仕事を経験した兄が言っていた。

最近、先に逝かれたご利用者のお荷物の整理に取り掛かられたサポート隊のみなさん。
小さなお体に大きな荷物・・・で、厨房を抜けて行かれる。
ひとえに人助け。

福祉亭は、学びの場です。
百聞は一見にしかず。
現実は、説得力を持ちます。
亡くなられたかたの「ありがとう」と電話で言われていた声が、耳にあります。






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不用品の送り先 (せきぐち)
2014-03-23 10:45:53
初めまして。不用品をもったいなくて捨てられない気持ちにとても共感します(^_^)/
それで、いきなりですが、不用品をバザー品として送れる場所をお伝えします。大阪にある、『豊能障害者労働センター』で、5つのリサイクルショップを運営して、バザー品はそこで売られています。売り上げ金は、主に障害者福祉に使われています。
 私も「ずっと長く使う」と信じて買ったものが、意外と使わなくなった、ということが、よくありました。以前はもったいないと思いながら、不用品を泣きたい気持ちで仕方なく捨てていましたが、今はここの労働センターに送れるので、とても嬉しいです(^^) それで、私と同じように、「使わないものを捨てられない」と悩んでいる人を助けたくて、多くの人に、この労働センターを教えているのです。
バザー品の送り先のHPはhttp://www.tumiki.jp/bazar.html です。ここでは、一般のリサイクルショップで引き取らない物や、他のバザー会場で売れ残った物も受け入れていて、それらはきちんと商品として販売されています。
また、ここの送り先を気に行って下さったら、知り合いの方にも伝えて頂けると嬉しいです。私は一人でも多くの「もったいなくて捨てられなくて困っている」方々を助けたいので(^^)
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