さよなら

福祉亭立ち上げの頃から、ほぼ毎日のご利用。
最初の会話の場面を、今でも鮮明に。
「味がない。梅干し持ってくればよかったわ！」
プイッ・・と横を向かれた。
じゃあ、来ないのか・・と言うと、毎日。
今日は、みえるか？と、毎日、びくびく。

いろいろな場面があった。
楽しいことも、おもしろいことも、困ったことも、いやだったことも。
いろいろな行き違いもあった。
それでいて、やっぱり、毎日、毎日みえた。
「いきいき新聞」に投稿もしてくださった。
レジうちも、コップ洗いもして頂いた。
麻雀もめっぽうお強い。
とにかく、労働組合の女性闘士だった・・とか。
ひよこが、太刀打ちできるような、並みのプライドでは、ありません。
思い出は、ずっと、続くでしょう。

そんな80代さんが、とうとう、ホームに入られることに。
最後のお別れ茶話会のことでも、ひと悶着勃発。
それでいて、大勢のご利用者さんたち、スタッフたちが、お別れの時間にみえてくださいました。
福祉亭があったから・・と言ってくださいました。
この一言で、なにもかも帳消し・・ですね。
また、福祉亭にみえてくださるそうです。
このさよならは、一つの区切りでしかないでしょう。
また、会えるさよならは、いいです。

福祉亭は、あと一週間で、もうお一人と、さよならしないといけません。
そのかたも、毎日、毎日みえています。
一日に何度も、みえています。
ニュータウン暮らしの一日一日は、福祉亭通いの一日一日。

誤差

人と人との関係にも、誤差・・ってある。
この場合は、行き違い・・とか、相性とか、言葉が違う。
今は、数字の誤差に苦しむ。
１円の攻防。
エクセルを絶対視して、ゼッタイ安心！！していた。
エクセルは、正直で、確かにゼッタイ安心に近い。
でも、按分をかけている表に、な・なんと！！誤差！！
１円の手直しをかけると、パラッと、ページをめくるように数字が変わってしまう。
く・くるしい。
エクセルを外していくよりしかたがないのですかね。
なんのためのエクセルか・・・

さらに基礎となる数字が同じなのに、合計数字に誤差。
きゃあ～～・・
ど・どうしたの？？
結局、手計算で、確認。
間違いない！！
となると、エクセルがどこかで、仕事していない可能性？？？
う～～～ん？？？
それはないなあ・・
でも・・・と、原因不明の数字を前に困惑。
これは、こわい。
追及には、えらく時間がかかる。
すべてに、手計算の確認を必要とする・・と、なったら、仕事量と時間が～～・・

データや、財務で、億単位の数字を扱う現場は、その数字に対する信頼度をどう保持しているのですかね。
数台のＰＣで、確認作業をするのでしょうかね。

不発

雨模様にたたられてか、ご利用は少なく、売り上げも不発。
ちょっと、空模様と同じ福祉亭。
しょぼ。
お誕生会後の二次会にみえてくださった老人会のみなさんの元気さ！！
これに、救われる。
つきることのないおしゃべり。
楽しそうな笑い。
さらに、新兵器カラオケセット。
次々に歌われる。
何やら納涼祭の練習とか。
お友だちづくりが進んでいますね。
いいですねえ。

市民活動ばかりしていると、老人会はお遊びばかり・・と、時折思ってしまう。
でも、80代のみなさんでも、誰でもが、あ～～～楽しかったねえ・・と、たくさんの笑いを持ち帰れるのは、なにより。
世界は、広い。
みなさんのお楽しみをサポートさせて頂いて福祉亭は、し・あ・わ・せ・・と、思わないと。

楽しそうな笑顔を、ありがとうございま～～す！！

介護予防

月2回ある介護予防体操。
出だしは、リーダーさんと参加者2人。
びっくり。
だって、介護予防の対象になられるみなさんは、ほかにも居合わせたのに。
この不思議。
おしゃべりに夢中。
囲碁に集中。
そのうち、体操していることに気が付いたのか、それぞれ合流。
いや～～、よかった。
終わってみれば、身体がすっきり。
この感じが、良いのです！！
この感じが、習慣になるといいのです。

介護予防・・って、名前が良くないのかな？
「すっきり感貯蓄体操」
う～～～ん？？
「健康寿命体操」
なんては、どうかな？

件数

大忙しの時間帯では、レジを打つ手の確保も容易じゃない。
伝票・・・って言っている注文票も、なかなか書けない。

火曜日、ずっしりした伝票と、レジの巻紙が、残されていて、お～～～！！すご～～い！！
レジ件数をみると、71件！！
わお～～！！
これは、忙しかったでしょう。
ど・どうしたの？と、尋ねても、わからない、でも、なんだか大変！！だったんだよ・・と。

そして、昨日。
福祉亭開設当時、お世話になった知人が、お友だちとみえる。
「忙しいわね」と。
「ううん。今日は、ヒマよ・・」と、その時は。
おしゃべりも、できた。

ところが、その後、ドカ～～ンとピークがやってきました！！
追いまくられる。
しかも、フロントのボラさんがお一人お休み。
フロントから「誰か～～配膳してくれ～～・・・」のＳＯＳの声が、何度か厨房まで聞こえてくる。
「は～～～い！」
お返事だけは、なんとかできる。
でも、厨房も、バタバタ。
返事と、注文の確認以外は、無言の行。
とにかく、手を動かすだけ。

2時からは、夕方の呑み会準備。
な～～んと、ご担当シェフさんが、お・や・す・み・・
アンラッキー！！
また、バタバタ・・
シェフさんがお休みで・・と、呑み会のメンバーに伝えると、じゃあ、今日は、安いな・・・と口々に。
おい、おい、そうは、いきませんぜ！！・・と言いながら、やっぱり、ちょっと、安かったかな。

レジ件数は、47件。
でも、この呑み会のおかげで、売上は、火曜と同じ。
レジ件数と売り上げって、連動するようで連動しない・・のです。

あつ～～～

日中の暑いこと！！
夜の会議も入っていた日。
昼前にまず、第一便で、食材搬入。

初夏・・などという生易しい暑さではなく、盛夏そのもの。
食材搬入だけでなく、お弁当の配達、ゴミだし・・と、否応なく直射日光を浴びる。
ＵＶケアが必要なお年頃なのに、無頓着に、まあ・・
日傘さしてカバーできると、本当は、うれしいなあ。
両手が塞がることが多い仕事。
しかたなく帽子だけで、日除け。
首筋、手・・は、結局、無防備。
朝塗るＵＶケアのクリームなど、と～～っくに、効力なし。

道筋の日陰部分を辿りつつ駅前から福祉亭に。
完全に陽射しに負けて、へなへな、ふ～～ふ～～で、チャリを押す。
途中、声をかけられる。
うん？
色の濃いサングラス。
一瞬、どなた？？
サングラスをはずしてくださると、見慣れたにこにこ顔が現れる。
なあ～～～んだ。
福祉亭のボランティアさんでした。
夏姿。

あ・た・まが・・・

頭が沸点。
頭がまわらないのは、どこに原因？
お相手の発言に、こちらの頭が整理しかねる。
ぜみのうちあわせ。

善意と、やらなければ・・の意欲で、次々のご発言。
う～～～ん・・
ふっと、こちらの頭の悪さが、理解を阻んでいるのか？？？と。
でも、とうとう、幾分耐えきれない思いの別方向からの発言が出る。
な～～んだ、頭の良し悪しでもなく、フォーカスの問題か～～～と。
やれやれ、よかった～～～。
それからは、順調な議論。

地域に戻っても、なんだか、今、ごたごたしている。
やっぱり、頭？
それとも、フォーカス？
？？？？
結局、こちらは、なに？？
根っこにあるものが、それぞれ・・ということ？？？と。

市民評価のほうも、委員会で細部にわたり、目がくらむほどの数のご指摘。
感情を押さえ、修正をかける。
すると、別の方向から、これでしょうか？と、また、修正案。
ふ～～～・・・
もちろん、実は、ワタシも、それは、納得がいきかねる・・って、修正案を出していくので、はあ～～。
早いとこ、合意点に到達したい。

近頃遭遇するあちらこちらの右往左往は、結局、どこに原因があるのですかね？？
どんぐりの背比べだからですかね。
どんぐりさんは、お池にはまりがち・・というムカシから変わらない姿・・って、ことですかね。
すぐ、お池にはまってしまうワタシは、ど・どうすれば・・・

ノ～～！！という力

戦後の民主主義は、全国津々浦々あまねく浸透している。
意思を表明する・・・ことは、子どもから大人まで、誰でもができ、権利として保障されている。
選挙権も、な～～～んと、70年ぶりに18歳以上！！として、国会を通過。
240万人もの新有権者が生まれるらしい。
すごい！！
高校生が、日本の政治に責任を持つことの大事さ・・をＴＶで、明るく語っていた。
すばらしい！！
国民として、市民として、責任を持って判断していくことになる。
高校生というと今までは、まだまだ・・と思われていた存在に、国の将来や、地域の未来を尋ねる。
在学中に投票する場面も想定されている・・という。
学校や地域や家庭での様々な情報とのふれあいが、大変重みを持つ。
教科書全般の見直しがされるかもしれない。
メディアの情報がより、偏らないよう求めれてもいくだろう。

親とは別の意思決定もするのだろう。
がんばれ！！
せっかく、「ノ～～！！という力」を授けられたのだから。
しかし・・・
「イエ～～ス！！」の力も対極にはある。
こっちの力も信じよう。

さてさて、「ノ～～！！」ばかりが深く地域には根を張り、ゆるやかにつながることさえ嫌う。
本来は、隣人であるはずの存在にも「ノ～～～！！」
これは、頂けない。
大岩、小岩、隠れ岩のような「知力」が、地域には、ゴロン、ゴロンと、大きな音を立てて転がっている。
お～～～！！すごい！！と、思ってみたり・・、
歩きにくいなあ・・・と、思ってみたり・・

朝顔

お盆月が近い。
一足先に、朝顔が4つ花をつけた。
それから毎日、一つふたつ・・と咲いてくれる。
毎年、この時期に、朝顔市で買ってくださった朝顔が、忘れることなく花をつけてくれる。
3年目。
もう目もご不自由になられていたのに、聖蹟の朝顔市にタクシーで、出向かれた。
その7月の次の2月に亡くなれた。

梅雨に入って雨も降り、肥料もきいたのか、大輪。
忘れることなく、芽を出したのが、早春。
今年は、ツルの勢いがあり、あちらこちらにのびのびと。
あわてて、やっぱり当時のままの花立てを鉢に。

朝顔のどの動きも、事前の合図はなく、ふっと、目をやると、わ～～～！！
驚かせられる。
言葉を持つことのない存在の意思と無邪気さを感じさせてくれる。
贈ってくださったかたの笑顔が思い出される。
がんばっている？って声も。

うちあわせ

福祉亭を出られないことを伝えると、みなさんが出向いてくださった。
協議体の学習会のうちあわせ。
時折、席を立ちながらもなんとか、ハナシの流れは汲みとれる。

終わりごろ、福祉亭とワタシをほめてくださる。
にこッ！！としないといけない場面をわざわざ作ってくださったのに～～。
それなのに、かわいげのないワタシのセリフ。
「楽に運営をしているわけでは、ありません・・」
ば～～～か。
いや～～大失敗。
かわいくないなあ～～～・・
猛反省。
すみませ～～ん！！

でも！！
うちあわせも終わり、終いの作業もメドがつき、その後、駅前まで徒歩で食材調達。
雨だったんです。
だから、チャリは使えず。
食材のメインは、すでにストックずみ。
だから野菜だけ・・のつもりで。
ところが、普段より食材がお安いサービスデー。
つい、欲がでて、バタバタと購入。
しかも、スーパーの馴染のおにいさんが、わざわざ安売りの切り身がまだあるよ！って、声をかけてくれたんです。
そんなこんなで、所持金をオーバーしてしまう。
結局、経費をとりに雨の中を2往復。
二回目は、とうとう閉店時間を越えてしまって、裏口から入れてもらう始末。

運動量多すぎ！！

多忙

3チームの来訪に加え、定例のデリバリー。
超多忙。
どれも、超大事。

やたらと忙しい時は、ご利用者さんとの対応がつい、おろそかに。
さらに、ボラさんへの気遣いもおろそかに。
とにかく、どれも上の空。
反省。
定食の山が幾分なだらかだったこと、スタッフの適切なサポートがあったことで、救われました。
福祉亭のスタッフさんたち、ボラさんたちは、有能、優秀。

デリバリーからは、炭水化物ば～～っかり～～～って、小さな声が聞こえてきました。
すみませ～～ん。
太巻きの野ッ原で、遊ぶ・・・って感じでしたかね。
いや、太巻きの海で、おぼれる・・って感じかな。
おいしかったんですがねえ。

保健所

保健所で尋ねる用事があって、合間を縫って出かける。
理事会で、口々にご心配を指摘された件。
尋ねる。
大筋は、すぐ分かる。
でも、詳細となると、？？？
あちらも？？？

現場は、いつも、基本を越える事象に直面。
保健所は、基本。
基本の確認には、大いなる助っ人。
でも、結局、運用・・となると、それぞれの団体の申し合わせ事項となる？？
本当は、「ここ」！！って、ところなのですが。
「ここ」が、知りたいのです。

経験の乏しい素人集団。
積み上げが不足。
それから、気付いたことは、完全に管理が行き届いた工場施設でのケースと、万全とは言えない施設でのケースとは、ちがう・・・と、あちら側が思っておられる・・ということ。
確かに！！
それは、しかたのないことです。
とにかく、万全・・・により近く、努力努力。
日々の管理には、手を抜けません。

プレゼン

福祉亭のプレゼン。
２０分で・・というご依頼。

だいたい、前日の夜中に、プレゼン当日が明日！！と先方のメールを読んで、確認したしまつ。
カレンダーには、確かにチェックが入れてある。
でも、時間の早い経過の中で、それが、明日！！の認識が薄～～い。
きゃあ～～どころか、ぎゃあ～～・・
心の悲鳴。
大慌てで、友人に泣き言ヘルプメール。
ＰＰＴ作りは、す・べ・て友人のサポートなんです。
まったく。

だいたい、前日も最後の片づけ仕事をしていると、無性に友人のことが脳裡に。
おやつを届けようかな？・・
でも、さ～～・・忙しく仕事しているんだろうから・・
この間も、おやつを届けに行った後、仕事を頼み忘れていることに気が付いたじゃない。
また、何か用事でもあるんじゃないの？って、気を使わせるのもなあ・・・と思い返す。
結局、おやつは、商店街の別のおにいさんに。

でも、け～～きょく、や～～っぱり、かみさまの大いなる差配は、友人のほうに針が振れていたのであります。
この不思議。

危機管理

久しぶりに、日曜日らしく過ごせた次の日。
保健所に行く用事があるなあ・・とチャリを引っ張って福祉亭に。
ところが、なかなか思い通りには、いかない。
ボラさんがお一人お休み。
どうも、ワタシがカレンダーを間違えて伝えていた？・・ようす。
あっちも、こっちも、あれッ？って言われる。
確認せず伝えてしまっていたかな。
すみませ～ん。
さあそうなると、忙しい。
保健所行きは、先送り。

お一人の元気印ボラさんが、途中、ふっと、ほんの一瞬、立ち往生されている。
呼びかけても、反応しない。
お名前を呼ぶ。
ほんの数秒で、いつもの動作と、会話に。
う～～ん？？
ちょっと、不安の雲がもくもく。
ひと月ほど前にも、一度あった・・と他のボラさんが、小さな声で。
でも、あとは、いつもどおり。

夕方、声を潜めて玄関からワタシを呼ぶ声。
救急車が・・・と。
外に出てみると、別の店舗の前で、顔を包帯された男性が担架に。
衣服に血。
よく転ばれるかた・・と、すぐわかる。
いつもとは違う若い責任者さんが対応されている。
本来の責任者さんが留守の時に限って、何か起こりがち。
それは、ホント、どこも同じ。

小さな出来事の積み重ね。
結局のところ、危機管理。
さあて、十分機能しているかどうか。
よ～～～く、考えて、備えをしていかないと。

３人の来訪者

土曜日の昼時。
スーパーを通過し、福祉亭をめざす３人の女性。
失礼な言い方をさせて頂くと、間違いなく老女３人。
うん？
厨房からふっと、視野の中に。
すぐ、その３人のかたの足取りの覚束なさがわかる。
姿が視界に入ってから、なお数分。
やっと、福祉亭のドアの中へ。

どこに座ろうか、戸惑われておられる。
３人のうちお一人は、目がご不自由。
残りのお一人は、はっきりされたお顔で、笑顔。
もうお一人は、穏やかな表情をされてはいるが、腰が幾分曲がり、歩幅が狭くなった歩き方。
それでも、目のご不自由なかたをサポートされている。
厨房から慌てて、対応に出る。
定食を・・・と。

目のご不自由なかたが、まず、トイレに・・と。
トイレにご案内。
トイレの中の構造を説明する。
便器の位置、ペーパーフォルダーの位置、水洗レバーの位置・・
目のみえる者にとっては、なにげない動作が、トイレは、複雑に続く。
トイレは、困る。
介添えが必要でありながら、介添えしずらい。
トイレそのものは、高機能になって気持ち良くなっているのは、いいけれど、各社それぞれ様々な仕様。
目が見えていても、うろたえる時がある。

火曜日のラウンジで目のご不自由なかたのサポートには、幾分、慣れてはいる。
数分してトイレから出てみえ、ひとまずほッ。
ここまでが、なが～～～い時間の経過。

それぞれ、久しぶりの邂逅ということで、楽しげにおしゃべりされて、過ごされる。
その姿を拝見しながら、ひとり、言葉に出せない思いに。
「地域の実相」という言葉は知ってはいる。
その姿を本当に見ていたのか・・・と。
「広がれ広がれ、笑顔の輪」とは、言ってきた。
でも、できていたのか・・と。
そして、そのみなさんの姿とワタシ自身の１０年後、２０年後とどれほどの違いがあるというのか・・と。

現実の険しさと、なお上り続けなければいけない山の高さを思い知った一つの出会いでした。