福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

無念

2019-01-31 05:44:20 | 日記
ご利用者さんのケア会議。
福祉亭の見解は、既に、相談ずみ。
関係機関、地域の諸事業者などの構成。

専門職のみなさんには、何度もSOSを出させて頂き、いつも助けて頂いてきた。
でも、これからも、今までと同じにサポートしていくことで、ご本人に光がみえるのか・・を、
ワタシ自身は、抱えていた。
ケア会議は、守秘義務を課される。
その内容を語ることはできないけれど、でも、一晩置き、気持ちの整理ができると、
この守秘義務が、どれだけの禍だったか・・と。
ただ、湧き上る無念さに打ちのめされる。

守秘義務によって、ご本人が、どう、どれだけ守られていたのですかね。
そして、サポートする地域の善意のみなさんが、ただ目の前で起こっていることに対してだけ、サポートの手として活用されてきただけの無念さ。
それは、目隠しされて、手探りで「人」として持つそのかたの尊厳を探ることの強要だったんじゃないの・・・という思い。
いったい何をしてきたんだという自分自身への嘆き。
もっと、正確な情報が地域にフローしてきていれば、遇し方は、確実に変わったに違いないと思う。
誰に向かうのでもないこの無念さ。
守秘義務を義務付けられている専門職集団に向ける思いでもありません。
ただただ、無念の思いが湧き上るのです。

もっと、深く、そのかたの尊厳を守ろうという動きがあれば、
もっと、早く、ここまで環境が悪化し、ここまでの状態にはなることなく、多くのかたの知恵で、守られていたかもしれない。
この現実は、苦しい。

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現役

2019-01-30 05:20:25 | 日記
福祉亭に関わっていると、
人の心の闇をふっと、感じてしまうこともあるけれど、光を感じることもある。
昨日、ラウンジでお目にかかった80代さんは、その光のほう。
お話しを伺うと、遥かな人生の歩みを誠実に過ごされてきたことが、伺える。
60を過ぎてから、花が開いた人生だったんです・・と、微笑む。
79歳までお仕事をされてみえたと。
仕事をやめることを決めたきっかけは、歳をとるとやることが遅くなりますね・・という一言だったと。
福祉亭だったら、そんなこと当たり前・・、何を言っているの・・と言ってさしあげられたのにね。

80を目の前にされたかたが、働きざかりのかたと同じであるわけがない。
或いは、善意に解釈すれば、その言葉の後に続けるべき、
でも、福祉のこの仕事は、ゆっくり、ご一緒にしましょうね・・を、そのかたは、忙しくて言い忘れてしまわれたのかも。
仕事をやめられた後も、ボランティァされておられると。
福祉亭で、何かお役にたつことは、ありませんか?と。
前日、大急ぎで、作りました・・という名刺も頂いた。
大した80代さんです。

ジツは、ず~~っと、待ち望んでいた人材さんです。
ずっと介護の分野を歩んでこられ、資格もしっかりお持ちです。
福祉亭は、ボランティァ集団。
どうしても、ご高齢のかたの集団となります。
でも、この15年、みなさんとご一緒になんとか、やってこられました。
80代は、福祉亭では、現役です。
80代さんたちが、素晴らしいお働きをされています。
戦争を体験され、日本が大きく変わってきた時代を過ごしてこられているかたがたです。
筋金入りです。




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良かった!!

2019-01-29 08:00:17 | 日記
先週置き引きにあって、大変な思いをされたご利用者さん。
会議で、戻ると、みえたよ・・と。
午後電話。
置き引きにあったカバンが戻ってきた・・と。
現金以外は、全部。
大事なものを入れて毎日持っているもの。
良かった!!
せっかく、その報告にみえてくださったのに、一緒に喜んで差し上げられなくて、残念。

地域がどこか不安定に。
昔の永山団地は、夜中一人歩きしても、安心感があった。
だから、夜の会合にも迷うことなく出かけられた。
でも、どうも、それは、昔のはなし・・・になりつつある。
置き引きに会われたかたが体調が悪く休んでいるところに近づいてきたという。
若い男性だったという。
住人なのか、通りすがりなのか。
時間は、まだ、夕方6時になっていなかったように思う。
地域住民として、情けない思いがわく。

以前、すりにあったという福祉亭のボラさんは、駅前スーパーで・・と。
その時も、現金はぬきとられ財布だけ、バス道路に落ちていた・・と。
お二人とも、それぞれ、別の所から転居されてきておられる。
どこの箇所は、要注意・・という感覚が、まだまだ・・なんでしょうかね。
40年住んでいるワタシも、それほど注意のシグナルを出している箇所は、ないのですが。
でも、十二分の注意。

夜の出歩き、人ごみ・・などなど、繁華街なみの注意が必要・・とみなさんに言わないといけません。



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理想

2019-01-28 06:43:46 | 日記
地域ふれあいフォーラム。
大勢のご参加でした。
福祉亭は、例年どおり創作室で、手仕事。
久しぶりにみなさんと、交流。
楽しみました。

もう一つ、認知症の講座と関わりがあります。
認知症になられたかたが、どう地域で過ごされ、どう市民はサポートしていくのがいいか・・というような内容です。
講演内容は、創作室との関係で聞けてないのですが、いいお話しのようでした。
PPTの最後では、全国の優れた事例の紹介もありました。
世話人たちは、講師を囲んでお茶しました。
様々な感想でした。
その感想は、今のワタシには、ただ遥か遠く、峰高くそびえる理想郷のハナシのようでした。
目の前の現実は、極めて困難。
今のワタシの力量では、言葉を探すことができかねました。

理想が語られなくなったら、その政治にも、その施策にも、その取り組みにも、なんの意味も持たない、ただポピュリズムに堕すものになっていくことだけは、わかっていますから。


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話題

2019-01-27 05:47:39 | 日記
手が比較的あく土曜日の午後。
珍しくまかないをフロントで。
いつもみえるみなさんの席に。
話題は、どこそこのなになにさんは、施設に入った・・というハナシが、ずっと続く。
ほら、どなってばかりいたおじさんがいたでしょ?入ったんだって・・などなど。
〇〇さんのところは、3か月ごとに転院していたでしょ?
今、静岡だって・・と。
その静岡に、つい、反応してしまうワタシ。
えっ?ご出身が静岡なの?と尋ねてしまう。
いや~~違ったと思うよ~~・・・などなど。

いやいやいや、地域の高齢化は、広がり、確実に地域を蝕んでいる。
ボラさんの親世代さんも、施設入所のかたもおられる。
そんな話題は、気持ちを沈ませる。
でも、一人「人」としての存在の最期って、どういう形が、ご本人にとっても、ご家族にとっても、幸せなんでしょうかね。たぶん、それは、様々でしょうが。
地域の多様性、そのままに、多様でしょう。

昨日は、ご利用者の今後の処遇を臨時理事会で、討議。
限界という結論は、どのかたにもみえている。
でも、なんとか、そのかたにとって、安心でき、心休まる環境のありようを、考える席でした。
とにかく、困難事例。
独居で、ご親族のサポートは、途絶え、ただ状態が悪化している現状。
週2回の家事支援を受け、後は、様々な善意の手を借りて、過ごされている。
すでに、衛生面など管理する能力をなくされつつある現状。

福祉亭の15年の運営の中で、印象に残る別の事例も経験した。
お元気な頃も、知っていた。
その後、ただ人形のように、寝ているだけの全介助となられた。
独居で、どうも親族のサポートなしのようでした。
手持ちの年金など金銭的なものが許される期間だけ入院して、お金がなくなりそうになると自宅に戻されておられた。
その状態が数年続き、つい半年前に、亡くなられたという情報を頂いた。
返す言葉もなく・・です。

人生いろいろ、男も女もいろいろ・・と歌っていられる時期は、いいです。
その後は、必ず、どなたにもあります。
その「これから」の前で、ただ、立ちすくんでしまいます。
若い時には、ずっと、なんとかなるさ・・なんとか、するさ・・と思っていましたが。
どんな手立てがありますかね。
臨時理事会の席では、1億円貯めなさい・・というハナシも出ましたが。
子どもたちを大学、大学院までやりながら送ってきたサラリーマン家庭。
誠実に人生に向き合うだけでした。
そんな大金をどうやって貯蓄できますか・・



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包摂

2019-01-26 06:25:16 | 日記
世の中には立派な意見がある。
立派な意見を読んだり、聞いたりは、参考になる。
じゃあ、それを目指すか??と・・

組織としての福祉亭の方向性は、立派なものを目指さないと、堕していく。
わかっている。
でも、その考えを現場にどう落として、
組織運営に関るみなさん、ご利用者さんに、どう具体的に、その姿を見せていくか・・となると~???
現場は、泥にまみれる。
普通の日常運営でも、全エネルギーの注入を、必要とする。
エネルギー以外に、全知力も。
現場の渦に巻き込まれてしまう追いつかない知力しかないのに。

社会的包摂。
わかっている。
でも、今でも十分やっている・・と怠惰なワタシが、つぶやく。
十分じゃあないでしょ!と、目の前に突きつけられている。
もっと、とことんやるように・・と。
え?!!最後までですか??
もちろん、道は探っている。
暗さしかない。
暗さに指す光明をワタシ自身が見出して、しかも、それに向かうことを周囲にもご納得頂き、同調して頂く道筋。

一つ、やっていないことがあることだけは、わかっている。
語りかけること。
でも、今までも、様々なお立場のかたが、既に、語りかけている。
そして、失敗している。
事態のさらなる悪化。
失敗と言わないまでも、お相手の耳には、届いても、心に達していない。
一人の人生の最期部分。
その歩みかたをどうとらえておられ、それに対するご希望を聞いてみるという作業。
すでに、関係性は、崩れているようにみえるお相手の・・です。
お相手は、荒ぶる神・・・のような、です。
でも、残されている道は、それぐらい。
しかも、誰がその大役を・・







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救急車

2019-01-25 05:47:16 | 日記
団地には、よく救急車が呼ばれる。
ジツは、昨日、福祉亭も呼びました。
定例の飲み会。
そこに、ひょっこり、前日調子が悪いと言っておられたかたが、参加。
あ~~よかった・・と、思ったのに、
ジツは、前日帰宅途中、やっぱり具合が悪く、休んだんだそうです。
そしたら、置き引きにあって・・と。
あらあらあら・・
それで、朝から警察に行ったり、携帯を止めに行ったり・・と。
この永山団地で、そんなことが起きるとは、夢にも考えたことがなかったのに。
どこか周辺環境が崩れ初めているようです。
注意、注意です。

飲み会のほうは、相撲観戦も並行して、いつものように盛り上がりました。
ところが、突然、寒気がする・・と、調子の悪いご利用者さんが言いだされました。
がたがたと、身体全体が悪寒。
大丈夫というご利用者さんを差し置いて、119通報。
まあ、び~~っくり。
それと同時に、包括に連絡。
まだ、スタッフがおられ、すぐ、対応してくださいました。
感謝です。
救急隊は、長い時間、搬送する病院を探しているようでした。
急な発熱ぐらいでは、なかなか受け入れ病院がないと。
でも~~・・・
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湯たんぽ

2019-01-24 06:34:13 | 日記
天気予報では、昨日は、今週最後の暖かい日・・と。
三月初めの気温に・・・と。
分厚い冬用のセーターにも、ちょっとあきてしまって、薄手のセーターで福祉亭に。
ところが、やっぱり、春は、まだまだ。
肩のあたりが、ひんやり。

福祉亭のご利用者さんも、風邪ひきが増えてきた。
姿がみえないので、電話すると、風邪をひいた・・と。
風邪から、やっと、抜け出したよというかたも。
夕方、お弁当をとりにみえると連絡があったかたが、もう閉店時間なのに、なかなか姿がみえない。
携帯に電話。
今どこですか?
永山。
永山のどこですか?
え~~と、調剤薬局・・と。
商店街の薬局で、薬をもらっている・・とわかりました。

やっと、福祉亭にみえると、いつも、つやつやとしたお顔が、どんより。
併用している薬があるので、熱さまししか出せないんだって・・と。
う~~ん、とにかく、身体を温めて、休めてください・・としか言葉がない。
ふっと、湯たんぽの話になる。
湯たんぽを使っているスタッフが、いいですよ~~と。
そうだ、そうだ・・と、すぐ、商店街の金物屋さんに行ってみる。
ありました、湯たんぽ。
すぐ、購入を勧めてみました。

昔のブリキ製の湯たんぽではなく、今は、プラスチック。
湯たんぽを使っているスタッフが、簡単に、使い方を説明。
注意点も。
お湯は、口のところまで、いれないと膨張した空気が湯温が下がるにつれ収縮して、湯たんぽが変形するんです・・と。
暮らしの知恵。
説明するスタッフも、数年前、奥さまに先立たれ、独居。
一人暮らしの工夫を、いろいろ体験中。
男同士の似た悩みには、説得力を持ちます。





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レモン

2019-01-23 07:09:37 | 日記
寒風。
でも、昼ごろは、なんだか暖かい。
ダウンを脱ぐほど。

NTから引っ越しされて、今は、伊豆におられるというかたが、時折、ご友人と一緒にみえる。
昨日は、レモンをたくさんもらった・・と、ご友人たちが届けてくださる。
手をいれていない、無農薬。
肌が痛んでいる。
でも、十分。
伊豆のみかん山は、後継者がいず、放置状態・・と。
斜度のきついみかん畑は、高齢になると手入れができない。
しかも、海外から大量のかんきつ類が入ってきている時代。
みかん畑を見捨てなければ、生計が成り立たない。

TPPも緒についた。
スーパーに行けば、2個130円程度で、海外産が出ている。
国産レモンは、高い。
福祉亭では、とても手が出ない。
この狭間で、農家は、次々と別の作物に切り替えたり・・しておられるに違いない。
戦後、ず~~と言われて続けながら国内の生産者を保護できないノー政。
どういう国の姿を描いておられるのか、不安感。




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あらあらあら・・

2019-01-22 07:29:44 | 日記
ちょっと人手不足の厨房。
ワタシも、日曜日も休めないカレンダーだった。
どこも、た~~いへん。
でも、だ~~れも、ぐちを言わないし、
ただ黙々と、しかも、和やかな空気のまま目の前の仕事。

定食時間になると、いつものご利用者さんが、次々とオーダー。
普段の私たちは、びっくりしつつも、慣れているのですが。
昨日の精神障害の通所の所長さんも、びっくり。
途絶えることのないオーダーに、フロントに静かな声で、諭される。
もう、オーダーをとって来ないで・・と。
フロントも、通所のご利用者さん。
身体に障ります、と言って・・と。

ジツは、厨房が止めても、ご納得頂けず、次第に声が大きくなるのです。
声は、ぞんざいに、高くなります。
そんなこんなで、後は、ラーメンを食べて帰るからね・・のところに。
まだ、12時半。
どうぞ・・とは、言う。
ラーメンは、14時からと、決まっている。
福祉亭の空気をいくらなんでも、感じられたのか、ラーメンを待てず、立ち上がられたご利用者さん。
ご自分の荷物を、商店街の別の店に持っていって・・と居合わせたかたに頼んだ様子。
その事の発端のところを、厨房にいるので、見ていないのですが。
足が出にくいお身体の様子が続いているご利用者さん。
どなたも、とまどって、それに応じる気配がない。
とうとう、荷物を届けて欲しいと、エコバックを投げつける。
それを見かねて、とうとう、カラオケボラさんが、オレが行くよ・・・と。

目の前の状況としては、福祉亭としては、これで、解決です。
しかし・・ですよね。
精神障害者の対応で苦労されている所長さんと、この状況をどう整理判断していくか、やりとり。
精神と認知では、似て非なるもの。
ただ、ワタシが知らない周辺状況を、熟知されているので、非常に参考に。
感謝です。





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役割の喪失

2019-01-21 07:08:21 | 日記
寒い時期、カラオケにご参加は、少ないでしょう・・と準備を始めた。
早々と定食の準備は、終わり、1時間半ほどの手持ち無沙汰。
あらあらあら・・
年間300日を越える運営で、そんな日は、数えるほど。

でも、12時近くになると、カラオケ大好きさんたちが、三々五々。
準備した定食は、順調に出ていく。
やれやれ・・でした。

最近施設に89歳の奥さまが入所となったカラオケボラさん。
いつも、ご一緒でしたから、独居になって、寂しいと、口になさる。
いずれ、オレのことも分からなくなるんじゃないの・・・と。
そのボラさんのお気持ちを、周囲が気遣う。
大勢のご参加は、何よりの慰め。
「夫」という大きな役割の喪失は、つらい。
どなたも、いずれは様々な役割の喪失に遭遇する。
想像するだけでも、その寂しさ、やるせなさを思うと・・。

認知症状が激しく出ておられるけれど、カラオケ大好きのご利用者さんもみえる。
周囲の困惑に気づくふうもなく、調子をはずしながらも、お好きな歌を楽しそうに歌われる。
その声を聞いていると、複雑。
だって、便を衣服につけたままなので、臭気。
でも、気にもなさらず、好きな歌・・、
トイレに自力で立てなくても、好きな歌・・
つくづく、人という存在のめんどくささと、哀れ・・を思ってしまいます。

でも、終わりよければ、すべてよし・・
みんなで、持てる力を出し合って、楽しみました。
人生の重い荷物を背負いながらも・・、まっ、いいか・・・と。





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定食づくり

2019-01-20 06:05:40 | 日記
寒風。
それでも、太陽が上がりきって、陽射しが厨房に達すると、暖かい。

毎日、毎日、ボラさんたちの手で作り続けられる定食。
毎朝、前日搬入している食材を確認して、予定されているメニューを確認して、9時前には取り掛かる。
12時少し前に、出来上がるように。

出来上がるまでの工程の多いこと。
洗って、切って、或るものは、下ゆでし、湯をこぼし、だし汁を入れ、調味料を加えていく。
そして、煮あがり待つ。
ワタシの苦手な鍋返し・・という動作も、途中にある。
洗う、切る、揚げる、焼く・・という工程のものもあれば、
揚げた後、また、煮る・・・という工程のものもある。

切る・・という工程も、なかなか。
思いつくだけでも、ざく切り、乱切り、細切り、短冊切り、拍子木切り、みじん切り・・・。
そして、その大小、太さ、細かさ、薄さ、厚さ・・。
繊維を断つか、繊維に沿うか・・もある。
その日の料理によって、料理に合う、そして、食数に合う切り方にしていく。
それは、料理の出来上がりを左右する。

福祉亭は、スライサー、ピーラー、スピードカッターなども使う。
早い、
薄い、
細かい・・を求めて。

なんとか一つひとつ予定した料理が、出来上がれば、今度は、盛り付け。
器選びをして、できあがった料理の総量から一人ひとりの盛り付け量を決めて、さらに、盛り映えまで考える。

その合間をぬって、鍋類、調理器具の洗い、油の始末・・と並行していく。
必要があれば、飛び散った野菜くずや、小麦粉で汚れた床掃除も。

よくまあ、ボラさんみんなで、努力しているものです。
数時間の格闘の結果も、食べる時間の所要は、5分か10分。
食べ終われば、空いた器が厨房に下げられ、今度は、食器洗いに突入。

こんな日々の中、厨房に二チームが入る日もある。
そうなると、事の大変さに、ぐちめいた感情やらいらだちやらがお互いに出る。
一見わがままに聞こえるような言い分も、双方に、なんとか折り合いをつけて頂く。
それをするのは、アンタしかいない・・という言葉に押されて。

そのかたの体調もあれば、思いも、がんばりも、ある。
出された一言に、それぞれ、反応なさる。
人というもののやっかいさに遭遇する。
でも、み~~~んな善意。
それだけは、間違いありません。















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思考のずれ

2019-01-19 07:08:16 | 日記
他愛ない話であれば、誰がどんなご意見、お考えであっても、
どうってことないです。
でも、一人の「人」としての思考の土台に当たるような部分に、大きな乖離を見つけてしまった時、
どうしますか?
これは、苦しいです。
誰が、どう発言しようが、暴力的でさえなければ、許される民主主義社会です。
地域は、民主主義などと言わずとも、勝手気まま。
どのかたも、はじけ、それぞれお好きに暮らしておられる。
ちょっとお得、
ちょっと便利、
ちょっと楽しい・・
ご自分にとっておいしいこと、もの・・を、チョイスしつつ。
これでいい・・と思いつつ、寂しさが、その傍らから湧き上ってくる。
あれも、あり、これも、あり・・それで地域。
言葉を変えれば多様性・・・わかっている。

地域の現状を微妙に写し出す福祉亭の空気。
どこをどう補強すれば、新たな地平を見出せるのか悩む。
語られるのは、ボラさんの補強とか、消耗品の更新とか・・だけ。
もちろん、それらは、最優先事項。
でも、それで済むハナシなのかどうか。
年が明けてからずっと、昨春足早に立ち去ってしまった相棒のことが、しきりに思い出される。
もう一度会いたい。
話したい。





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新年会

2019-01-18 05:18:20 | 日記
福祉亭の・・ではなく、老人会のみなさんが市内で新年会・・と。
前の晩から、くよくよと、結局、何人ぐらい定食にみえないのかなあ・・・・と、
何度も、何度も、記憶にある老人会メンバーのみなさんの数を数えてみる。
昼の定食数をどのくらいと押さえて、
夕方のデリバリーを加えると、結局、いくつの食数と考えればいいのか?と。
誰にも相談できず、くよくよ、くよくよ・・と。
朝になって、厨房に入れば、そんな気配をみなさんにおみせもできず。
でも、最終的に、50と決める。
決まれば、チーム。
それに向かって、作業を進める。
しかし!!
なあんと、現実は、予想以上に厳しく、老人会メンバーさんがみえないばかりか、
いつもみえるようなみなさんも、なんだか寒さやら、お風邪のせいか、お顔がみえず、
福祉亭は一日中、さら~~~としたまま室温が上がらない。
ぼちぼちみえても、せいぜい、2・3人の塊になる程度。

ワタシは、めったに、まかないをフロントに出て食べることもないのに、
フロントで、ゆ~~~っくり。
しかも、おしゃべりつき。
しかも、かなり早い時間に。

やれやれ・・ヒマづかれの一日でした。
恐るべし!!老人会パワー。





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20周年

2019-01-17 05:16:01 | 日記
食材を探しに駅前に。
レジを終えて、大量の食材をレジ袋に入れていると、
偶然、隣に、知り合い。
お身体に少し障害。
でも、気に病むふうもなく、活発に地域活動を続けておられる。
声をかける。
あら!なんだかご縁があるわねえ・・と笑顔。

ワタシは、ほぼ毎日行くスーパー。
知り合いのほうは、めったに来ないのに、この間も、会ったねえ・・と。
地域で活発に活動している団体の20周年の集まりに出た帰り・・と。
20周年・・それはすごい。

公民館が昨年か、一昨年で、開館20周年。
その公民館の「お父さんお帰りなさい」講座から生まれた活動団体。
公民館講座のアフターを育てるというハナシになると、必ず、名前があがるほどの団体。
当時は、時代にマッチしていたのか、2つ3つ?アフター活動が生まれて、
後に続く企画講座の目標になっていた。
その後は、固まって男衆が、立ち上がる・・ということもなくなったし、
女衆が、立ち上がった・・というハナシも聞かない。

20年不倒・・は、金字塔。
福祉亭も、ジツは、ヒソカに、20周年めざしているんです。
あと5年。
なんとか、みなさんとたどり着きたい。
それには、足元のこの一日から。



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