まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

もしも山で死んだら

2015-10-03 08:10:08 | 日常
平成27年10月3日
先の木曽駒ケ岳の縦走の折、雑談の中に会員の動向が話題になりました。退会されたの会員の話でした。亡くなられたとのことでした。
私も尊敬した方で驚きました。親交のあった会員が弔問に訪れたがうまくいかなかったとのこと。考えさせられました。
毎週山に登る熱心な会員もあり気になり一文をしたためました。

もしも山で死んだら・・・・
もしも山で死んだらあとに残された家族がいかに処遇してくれるか考えたことありますか。
人の評価はその人の棺の蓋が覆われた時決まるとも言います。

ある会員が退会されたけれどもお世話になった山の先輩が亡くなったことを知り弔問に訪れたが断られたとのこと。
奥様は山に、山仲間によい感情を持っておられなかったのでしょう。家庭を顧みず、自分だけ楽しんでいると反感を持たれていたのかもしれません。山男は家族にいかに心痛を与え、ストレスを与えているか鈍感なのでしょう。心すべきことです。
かって、一人息子のご子息様を山でなくされ、その後、追悼登山にお誘いしたところ参加を断られたことがありました。
愛する息子を奪った山など見たくもない。山には責任はありませんが当然なお気持ちです。私も理解できます。
愛する山のためにも、愛する家族を悲しませないためにも絶対に山で死んではいけないと誓い、一層の安全登山に努めております。

最近、山でなくなったご主人のために追悼をしたいという奥様もおられました。
亡くなったご本人も山を愛すると同様に家庭を、奥様を大事にされていたからでしょう。
奥様もご主人が山の登り元気をもらって帰ってくることをご理解されていたのでしょう。

以前、ある会員の奥様より「うちの主人は私と離婚してでも山に行くといいます。どうしたものでしょうか」と相談を受けたことがありました。大自然の素晴らしさ、充実した珠玉のひと時、仲間と共に目標を達成する充実感、山は本当に素晴らしい。貴方が夢中になるのもわかります。恋は盲目と言います。夢中になれば周囲のことなぞ気が行き届きません。でも熱愛も一時で時が過ぎればすぐに冷めます。温かい家庭があり初めて楽しい登山が出来ることに気が付きます。
自分が登山することにご理解を頂き、家族に温かく見送られ、山で元気を頂いて家庭に帰る。
時には家庭サービスに努めたり、時には近くの山にでも一緒に登り登山の楽しさを教えてご理解を頂く努力をすべきではないでしょうか。
また奥様にそのような趣味がなければ、自分が山に登りご家族に心配を掛けているお詫びとして着物の一枚でもプレゼントすることも必要なのではないでしょうか。
最近の若い会員の方は家族を大切にされ、子供さんから奥様まで家族ぐるみで山登りに参加されて楽しんでおられます。
本当に素晴らしいことと感心しています。
山は逃げない。急いては事を仕損じる。楽しい家庭、円満な家庭があってこそ楽しい登山が出来ることを肝に銘じてほしいものです。家庭第一、山は二番目でちょうどよい。
(写真は千畳敷カールから宝剣岳と秋の雲を撮りました)
コメント
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