「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

遠野まつりが見たかった~・・・

2017-12-03 21:34:21 | 郷土芸能

12月突入です!

昨日、我が家では下の娘が成人式の前撮り

 

お父さんも撮っていいですよ~!

と、云う事で、撮る人を撮ってみました 笑

その晩は、上の娘の就職と上記の前撮りのお祝いということで、外食ではなく、外飲みとなり、

明けて本日は、下の娘を送って行った時々愛妻が居ぬ間に、2時間ほど、こちらへ。

 

遠野市土淵町の伝承園

今年、太鼓系鹿躍のひとりの舞手が亡くなりました。専門学校生だったようです。

遠野まつりに行ってみたいと、つぶやいていたとのことで、

その気持ちに応え、遠野市小友町にある長野しし踊りさんが、ここ伝承園で演じることに。

 

きっかけとなった長野しし踊りの青年に会い、彼に紹介されたのは、

太鼓系シシ踊りを実際に伝承している若者や岩手の郷土芸能ファンだという県内外の方々でした。

笛吹おぢさんの周りにも昭和を感じる似たような人達が大勢いますが、

こちらのツイッターメインの方々は若干?若く、誰かのつぶやきで、集まったようです。

 

この時は知りませんでしたが、集まった方々の中に亡くなった子の家族もいたようで、

その皆さんの前で通り踊りの披露です。

 

入葉の後にシシ一匹で演じるこのシーンは、誉め踊りの類かもしれませんが、

唄の抑揚等を聞いていると、妙に哀愁を感じました。

 

本当のお祭りでは、周りから掛け声もかかる柱がかりも、熱演ながら、静かに見守ります。

 

出番の前に気になったシシ頭、宝船です。

近年の長野しし踊りさんは向かい鳩メインですが、このようなシシ頭は古い形のものだということです。

 

仲間のひとりの企画を意気に感じた保存会員有志が参加

 

ちなみに、長野しし踊りさんは2014年に県の無形民俗文化財に指定されています。

 

集まった市外の方々に、ぜひとも見て頂きたかった投げ草

市内では最も古い駒木と小友系シシ踊りだけでしか伝承されていない踊りです。

 

ひと通り踊った後に、このきっかけを作った青年から挨拶。

途中感極まった様子でしたが、雲の上から、きっと、亡くなった子も見ていてくれたものと思います。

その子が寂しくないようにと、集まった皆さん、同じ時間を共有でき、感謝です!

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Mちゃんの追悼 (祭りの追っかけ)
2017-12-03 22:23:09
リポートありがとうございました。
この子はうちの卒業生で、鹿踊をやっているということで楽しみにしていました。
江刺の高校に進学して部活で鹿踊をしていることを知ったのもFB関係からでした。
彼女がどれだけ鹿踊に救われたか、側聞する所もあったので、こんなに早く浄土へ行くとはあまりにも切ないです。
そういう中で、こういう追悼奉納をしてくれた長野獅子踊りさんに感謝します。
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追悼 (笛吹)
2017-12-03 22:55:35
祭りの追っかけさんへ
FB等で事情は承知しており、とある方から背中を押され、
見に行って参りました。
集まった中では、高年齢順上位にランクしていましたが、
郷土芸能でつながるSNS等の人の輪と云うものをしみじみと感じた次第です。笑
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真心 (羚英)
2017-12-03 23:44:40
こんばんは(^-^)
こちらではご無沙汰しております。

早速の記事のアップをありがとうございます!
また無言のプレッシャーを感じてしまわれましたか?毎度申し訳ありません(笑)

その場にお邪魔出来なかった私でしたが、今日の追悼の踊りの様子をこうして笛吹さんの記事で拝見し、彼女の為に集ったみなさんの真心を改めて感じてまた心が温かくなりました。

ありがとうございました!
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追悼 (笛吹)
2017-12-04 08:49:00
羚英さんへ
集まった方々で、私の知っている人は数人だけでした。
と云うことは、ほとんどが市外から駆けつけた人達。
おそらくは郷土芸能でつながったのでしょう。

郷土芸能には、そんな力もあると、あらためて感じさせられた日でもありました。
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