「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

法事

2008-08-10 13:47:44 | 地域
 お盆を前に、亡き祖父母の法事が行なわれた。祖父の30回忌、祖母の28回忌。

 

 場所は、土渕町の光岸寺。

 

 祖父母それぞれの出た家からも縁者が集まる。ここのお寺でも、イスが使われていた。ちなみに、捧げる御膳が時間に間に合わず、15分遅れで始まる。

 

 家人が柳の木を切ったものを、卒塔婆とする。

 

 そして、墓参り。

 

 近頃では法事終了後の会食は、宴会施設で行なわれることが多いが、家に戻って会食。但し、準備等は業者にお任せ。続き間と云われる2,3室続きの和室をもつ在郷(じぇんご)ならではの家があってこそできることでもある。

 

 千葉や埼玉からも親戚が集まり、宴会は続く。数年前に、父親の兄弟が相次いで亡くなり、それぞれが各家でお盆を迎えるため、短い時間の滞在ながらも、健康であることを確認する場ともなった。

 

 夕暮れ近くまで続いた会食がお開きとなる頃には、最長老となった亡き父親の兄も、だいぶ疲れた様子。

 

 後片付けの頃には、薄暗くなりつつある六角牛山がよく見えた。

 

 片付けが終わった座敷で、記念の一枚。 

そして、

 

 アルコール燃料満タンとなった若い衆の夜は続く。

 
 かねてより、この日、どうしても確認したかったものがこれ。

 

 向い鶴の家紋をもつ墓石。丸なし向い鶴ゆえに遠野南部家に縁あるお宅なのかもしれない。以前紹介した中館家に続く向かい鶴。
 また、この日、墓苑を歩いてみて気づいたのは、同族とも云われる爪食の沖館家と宇田家の家紋が違うこと。宇田家は佐々木姓の四つ目菱紋であった。

 

 最後に我が家の大本家。飲み会が好きなのは、この屋号ゆえかもしれない。
 

 

 
 

 

 

 

 


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6 コメント

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嘘かほんとか? (とらねこ)
2008-08-10 15:44:42
数年前に小生の近所にお住まいの方が、栃内に深い縁がある方で、その方の葬儀が光岸寺で行われましたが、その際に今回ご紹介の墓石を見ております。
この時に参列された方にお聞きしたのですが、なんでも盛岡遠野屋敷に出入りが許されていたご先祖がいて、殿様の碁の相手だったとか、何度か本気で碁で打ち負かしたので、その代償といいますか、ご褒美に家紋の使用を許されたものとのこと・・・これは単なる作り話なのかと思いましたが、なんでも明治中頃に遠野南部家の借財を肩代わりしたとも、貸付をしていたともいわれ、その際に家紋を定めとか、この家紋のお宅のご主人に実際に聞いた話です・・・笑

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 (笛吹童子)
2008-08-10 16:28:18
  とらねこさんへ
 当初は、日中はおふくろのみの参加で、夜の部が私かと勝手に思っていましたが、このような訳でして、時雨与三郎さんとの再会かなわずで申し訳ございませんでした。
 時雨与三郎さん、拙ブログを、もし、見ていてくれたら、事前連絡を下さいね!会ったこともない相手ではないんだから・・・。それなりのメンバーに召集をかけます。
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屋号 (about)
2008-08-10 23:19:19
お晩です。
>酒屋
自分の同級生のあだ名でした。そういう屋号だからそのあだ名だったっていう単純な理由で(笑)
実際にその屋号だったのかは知りません。
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屋号 (笛吹童子)
2008-08-11 07:42:10
  aboutさんへ
 昨日は、どうもでした。例の社にある仏像もなかなか時代を感じるもののようで、ぜひ、行きたいと思っていますが、それが、なかなか。
 遠野周辺部の墓所に行くと、屋号を記した物が多く、それを見ているだけでも、面白いですよね。爪食の家紋をみると、その家の関係が、別な角度から想像することが出来ました。
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立派なお墓ですね・・・ (DUST PAN)
2008-08-11 20:21:02
笛吹童子さん!お久しぶりです。
お晩です!
ご法事とは、普段疎遠な縁者でもご先祖の粋な計らいで久し振りに会う事ができます。そんな事で子供の時分は突然会った見知らぬ伯父さん・叔母さんからご先祖の偉大さ?を聞かされて改めてご先祖に敬意を払う事になりますが、大人になってその話が針小棒大だった事に気が付きますが、良いじゃないですか!そうして子供は自分のアイデンティを知る事になるのです。こんな風習いつまでも残したいですね・・・皆さんの集合写真を見てそんな事を感じました。
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法要 (笛吹童子)
2008-08-12 07:40:39
  DUST PANさんへ
 お早うございます。そろそろ、お盆の時期となりましたが、一足先にお寺に行ってきたせいか、お盆も終わったという感覚になっています。笑
 このような機会に、子供達を連れまわそうと画策するのですが、もう、自我の芽生えのせいか、親の思うとおりに事が運ばず、空振りでした。次の更新はお盆の風景かなあと思いつつも、仕事が忙しいので、どうなることやら。 
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