フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

大震災から3年/ベートーベンとSTAP細胞

2014-03-12 11:08:59 | 新聞を読んで

   昨日3月11日で東日本大震災から丸3年が経った。昨日今日の新聞は各紙ともそれぞれの思い、企画の震災記事で埋め尽くされているが、昨日は興味があって近くの図書館に行き、新聞各紙の記事を読み比べてみた。特に一面トップは新聞社の思いが代表されたものと思い、その見出しを以下並べてみた。

【朝日】 『避難26万人 遠い復興』
【毎日】 『最愛の家族よ友よ 津波で決死の誘導 胸を張れ』 (被災地の方の胸の叫び)
【読売】 『「生活」「心」の復興加速 復興住宅1年内に1万戸 首相表明』 (10日の安倍首相の記者会見)
【産経】 『東北がぜんたい幸福になる それが国柄だから』 (東北特派員の署名記事)
【日経】 『届ける力 再構築』 (復興に向けてのイオン、ルネサスなど商工業の動き)
【東京】 『海を取り戻す 絆を結び直す』 (相馬の漁師さんの紹介記事)

   震災については言い尽くせぬ、書き尽くせぬほど膨大な事象があるので、以上のように一面トップだけで各社の思いを凝縮して読み取るのは無理があった。しかし、震災3年を迎えるに当っての10日の首相会見について各社の取り扱いの違いに気付いて興味を引かれた。
  【読売】が一面トップで大々的に取り上げ、首相表明を持ち上げていたのに対し、【東京】は2面下、【日経】は一面下のいずれも1段2行見出しでベタ記事扱い。【朝日】は4面での3段見出し、【毎日】と【産経】が2面での扱いであった。そして読売以外は全て「来春までに常磐道を全通」という見出しに終わっており、読売だけが突出して「復興の希望の火」扱いをしていることになる。  

   それにしても判明している死者が15,884人、未だ行方不明者2,633人、震災による関連死2,916人と改めて大きな傷跡に胸痛む。原発事故を含めた被災地の復興も思うに任せない。一年に一度きりの反省や誓いにしてはならないと思う。

[今日のひと言]

「お祭りの 中心いつも メディアなり」 (朝日川柳:神奈川県Sさん)

   これはソチオリンピックなどのお祭り報道を指しているのではないようだ。「全聾の作曲家  現代のベートーベン」ともて囃した佐村河内守氏の嘘がばれ、お詫びのはずの記者会見でもまた味噌をつけた感じになっているところへ、今度は「世紀の研究 夢のSTAP細胞」と絶賛した論文に疑問符が付き出したことを言っているらしい。

[今日の花]

   写真左・中=ホトケノザ(仏の座)が草むらの中で、小さく可憐な花を咲かせている。しばらくすれば至る所で見られるようになる。 右=クロッカス。例年咲く井之頭公園でどうしたのか今年は見られない。いずれもボランティアを務める小学校の庭外れで
  
                       ホトケノザ(仏の座)                      クロッカス

 

  

 

 

 

 

 

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