昨日(17日)取り上げた前夜の地震とそれによる新幹線の脱線。最大震度は6強ということで、3.11大震災の震度7よりは小さかったとは言え、揺れた範囲は3.11に準ずるものであった。ただ3.11で大変な被害をもたらした津波については、地震発生直後に1m程度の津波予報が発せられたが、被害が出るほどに至らなかったことは幸いである。
私が注目した東北新幹線の脱線については、列車の横転等には至らず、乗客・乗員に一人のけが人も出なかったことは奇跡に近い。列車は白石蔵王駅での停車のため減速に入っていたことが幸いしたようだ。今朝の新聞に載った乗客の話として「車両ごと倒れそうなぐらい縦にも横にも揺れがひどかった。ひじかけをつかんでいないと投げ出されてしまいそうだった」と紹介されており、大事故へ危機一髪の状況だったのではなかろうか。乗客数が、中でも幼い子供が少ない深夜の時間ということも幸運であったと思う。
購読紙(朝日)によると、18年前の上越新幹線の脱線事故の教訓から新幹線車両には逸脱防止装置が導入され、さらに地震のリスクが高い区間を中心にレールに転倒防止装置を整備して来ていたとのことである。前述した停車駅手前の減速と相俟って大事に至らなかったことが分かり、昨日抱いた謎が解けたところである。
大半の大学の入試が一段落したこの時期、多くの予備校や学習塾の合格者実績の折り込みチラシが盛んに入って来る。高校側も大学別合格実績を発表するところがある。いつも思うことではあるが、これらの合格者の「かくかくたる戦果」を足し合わすと、大学側の合格発表人数を大幅に超える計算になるのである。
出身高校については現役と浪人を含めた数であるが、それは確実な実績数である。しかし予備校や学習塾の”実績数”は如何なるものか。浪人生が通年通うコースの出身者は分かる。ところが、ほとんどの予備校・学習塾は夏・冬休みの補習コースや短期コースなどを含め、中には模擬試験の受験者の数をも出身者数にカウントしたりしている。A受験生がB予備校の本コースに通い、C学習塾の冬休み補習コースを受講し、D予備校の模擬試験を受けると、Aさんは出身校が4つになり、こうして大学の”入学者”数は大幅に膨らむことになる。
毎年春の折り込みの誇大広告を見て、いつも思うことである。
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