今朝の朝日新聞で、一面左に『高3女子、刺されて死亡』という記事が載った。私の住む三鷹市内での出来事である。
昨日プールから帰宅の途中、暗くなった上空にヘリコプターが2機ほど飛んでいた。「何かあったか?」とは思ったが気に留めずにいたが、夜外出から帰った家内が開口一番「今日三鷹で殺人事件が起きた」と言うのだ。9時のテレビのニュースを見たら、トップで報じられた。場所は私の家から離れているものの、ボランティア活動で通いなれた町の一角である。新聞によると被害者は小さな時から女優を目指していた私立高校生で、当日の朝「ストーカー事件になるかもしれない」と警察署に相談に行っていたのだそうだ。 犯人は21歳の青年で、閑静な住宅街で実に物騒な事件が起きたものである。
一面トップは『組員融資、歴代トップに報告』 『みずほ銀 検査の1年以上前 「役員まで」の説明覆す』の見出しで、暴力団組員への融資問題でのこれまでの説明がウソであったことを報じている。銀行トップにまで責任追及されないように、とウソを重ねて来たが覆い隠し切れず失態が暴露される形だ。みずほ銀行は富士、第一勘銀、興銀の大手3行が合併してできたメガバンクであるが、旧第一勧銀時代にも暴力団員絡みの問題で企業のコンプライアンス(法令順守)に著しい傷をつけた過去があるし、合併直後には銀行取引が一切出来ない重大なシステムトラブルを引き起こしており、各方面から「またしても」の深いため息が聞こえて来る。今度ばかりは金融庁からの鉄槌は免れないだろう。
ちょっと変わったところで、やはり一面に『成人力調査、日本1位』 『読解・数的思考力トップ』という記事があった。OECD(経済協力開発機構)が先進24カ国で、「読解力」「数的思考力」「ITよる解決能力の3分野について16~65歳の成人力を調査した結果を発表したものという。
それによると、「読解力」と「数的思考力」では日本が1位、「ITによる解決能力」では10位であったそうだ。「IT・・・」についても調査の選択の影響があって、文部省が精査してみるとやはり1位であったという。
この結果についていろいろな見方や感想があり、文科省は我が意を得たりとばかり「日本の学校や教育機能の高さが反映されている」と鼻を高くしている。
3分野のベスト5が新聞に載っているのでこれを見ると、日本以外は豪州が読解力4位に顔を出しているのを除いて全て北ヨーロッパ諸国なのである。フィンランド、スエーデン、オランダが3強、あとベルギー、ノルウェー、デンマークの名前が出て来るだけ。、私は日本と北ヨーロッパ諸国とはどんな共通点があるのかということに興味を持った。「移民の比率が少ない」ことを共通の要因として挙げた識者のコメントに「ほう、なるほど」と思ったりする。2000年に亘って基本的には民族の移動や受け入れのなかった日本民族の「均質性」が大きな要因なのか?
スポーツ面ではまたまたマー君こと楽天の田中将大投手。今シーズン最後の登板を24連勝無敗の記録更新で締めくくった。去年からの28連勝を含めて新記録ラッシュの快投である。今季は、リーグ優勝を決める胴上げ投手として1ニングだけ投げた試合を除き27試合に先発で登板、平均8イニング弱を投げた勘定である。「記録は塗り替えられるためにある」とよく言うが、投手寿命を尊重してピッチャーを起用する近代野球でこの鉄腕ぶりを越えることはもうないと私は思う。
[今日の花]
左=ノビル(野蒜:ユリ科) 中=タマスダレ(玉簾/球簾:ヒガンバナ科) 右=フジバカマ(藤袴:キク科)
左=オオアレチノギク(大荒地野菊:キク科) 中=サルビア(シソ科サルビア属の総称)
右=フウセンカズラ(風船蔓:ムクロジ科)
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