つごもりのこの日。
買いたいものもありふらっと京都へ。
京都駅に着いてから四条烏丸まで歩く。
せっかくだから錦市場を歩いてみよう。
と思って富小路から市場へ入ったが…。
これがもうえげつないほど無茶苦茶な人波。
一歩さえ遅々と進まない。まるで牛歩だ。
それにほとんど外人さんである。これでは
地元の人は全く買い物できんのではないか?
市場を抜けるのに相当かかると思い
途中で北の蛸薬師までに迂回して
寺町商店街まで向かった。あのままいたら
かなりの時間を要してしまっただろう。
目的の鳩居堂で買い物を済ませてから
久しぶりに三条通りを東へ進み先斗町を歩く。
懐かしいなあ。
しかしやはりここも外人さんだらけであった。
京都は今、外国の観光客対策が喫緊の課題と
報道でよく見かけたが、正に実感だ。
先斗町には学生時代から京都支社勤務時代まで
ずいぶんとお世話になった店が何軒がある。
もう無くなってしまった店もあれば、今も
看板を出している店もあった。追憶の歩だ。
先斗町から四条通りを渡り村上重本店へ。
ここで例年のごとく千枚漬と酢茎を買う。
やはり私はここの千枚漬が一番の好み。
大晦日はこの千枚漬とそして熱燗で
紅白でも見ることにいたしましょう。
そして〆は年越し蕎麦の鴨なんば。
さていよいよ令和二年が明ける。
またひとつ歳を取ってしまうが
こればかりは仕方ない。
来年はきっといいことありますように。
去年今年貫く棒の如きもの 虚子