俳句の大会が膳所で行われるのに際し
義仲寺を訪れた。JR膳所駅から歩くこと数分。
想像していたより遥かに小さいお寺だった。
このお寺には名前の由来となった木曽義仲の墓
そしてその愛妾であった巴御前の墓と伝えられる
巴塚、そして俳聖 松尾芭蕉の墓がある。
芭蕉は大坂で病のため51歳で亡くなる。
「骸(から)は木曽塚に送るべし」
との遺言により、この義仲寺に葬られた。
それにしてもこの芭蕉の墓も思ったより簡素だ。
義仲寺もかつては荒廃していたらしいが
篤志家によって再興され現在に至るという。
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
行春をあふミの人とおしみける
古池や蛙飛こむ水の音
境内にある芭蕉の句碑である。
最初の句は辞世の句として知られている。
境内への入口あたりには芭蕉が大きな葉を
広げていた。そして小さな池には亀が数匹。
ゆったりと泳いだり休んでいた。
義仲寺に芭蕉を訪へば亀の鳴く