陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

ローランサンの絵の謎とは

2007年11月09日 | slow culture

今、毎回楽しみにしている新聞記事がある。
日経文化面の“発見された技十選”だ。
これは絵画修復家の吉村絵美留さんが
連載している名画修復過程でみた
画家たちの数々の技巧を紹介している。
名画鑑賞において、また違った
視点での解説がとても興味をくすぐる。
斬新な切り口の企画だ。

今日は、マリー・ローランサン。
好きな画家のひとりである。

ローランサンの絵も吉村さんはすでに
百点くらい修復されているのだとか。
彼女の解説によると、ローランサンの絵には
肉眼では見えないがカンバスに
グレーの絵の具で下塗りがされているという。
この下塗りのグレーのおかげで
“ローランサンは自分の表現したい
淡く透明感のある色調”を表現できたのだそうだ。

あのパステル調の美しく愛らしい女性像は
そのような技の試行錯誤から誕生したのだ。

名画をこのような視点で見ると
また興味を掻き立てられて好奇心がうずく。
そういえば…
このごろ展覧会には行ってないなあ。

 ■11/9付日経 “発見された技十選”
  ローランサン
  「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」
       吉村 絵美留 より抜粋
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