四月尽のこの日、世間ではゴールデンウィークの間（はざま）。この間の三日間を休めば十連休となりまする。サラリーマンであった頃はこのGWの長い休みが嬉しかったものでございました。
例年のGWならテレビのニュースは海外旅行へ出掛ける人たちの姿を空港で映し出すのが習わしなのですが、今年は未曽有の円安でその風物詩的な映像もあまりお目にかかれず。むしろこの円安を享受しているインバウンドの外国人の映像が主体でした。
そんなGWですが、特に予定のないわたくしは映画を観ようと神戸・三ノ宮へ。途中、立ち寄った銀行のATMは長い行列でした。そう、GWはお金も要るのですね。ちょうどシネリーブル神戸で午後二番位の時間で上映していた「プリシラ」を鑑賞いたしました。プリシラとはエルビス・プレスリーの元奥様です。
十四歳であったプリシラは西ドイツで兵役についていたプレスリーに見初められます。その出会いから別れまでをプリシラの回想録「私のエルヴィス」に基づいて製作された映画です。主演のプリシラを演じたケイリー・スピーニーはこの映画で2023年・第80回ベネチア国際映画祭・最優秀女優賞を受賞しています。映画ではとてもキュートでした。
1960～70年代のアメリカンカルチャー・ファッションが描かれていてそれがとても興味深い。特にファッションはシャネルとヴァレンティノの世界…ソフィスティケートな世界に感嘆です。又プレスリーが薬に頼っている姿もそれとなく描かれていて、華やかな世界に生きるその光と影も暗示されていました。
ちなみに、プレスリー自身が歌う音楽は一切流れておりません。あくまでプリシア側からの描いた映画です。
◇プリシラ 2023年 112分 監督・脚本 ソフィア・コッポラ
