今週初め辺りから蟬（せみ）が鳴き始めています。梅雨明けも近いということでしょう。
ところで、蟬の羽化を久しぶりに見ました。ちょっと夕暮れだったので画像が悪いですが撮りました。蟬の羽化を見たのは大人になってからはそう記憶はありません。
で、その場所なんですが森や雑木林の中などではなくて何と人通りの多い街中。神戸は六甲道のバス道になっている幹線道路。その道路に面したとあるマンションの樹木のある植込みでした。これにはちょっと驚き。こんな街中の人通りの多い植込みに蟬は産卵していたのです。
多分これは蟬たちの生き残り戦略なのだと思いました。きっとここなら人間がいるので天敵に襲われる心配がないのでしょう。燕が人間に近い所に巣を作るのと同じ戦略でしょうか？生き物たちの生き残り戦略を見た思いもあって、しばしずっと見入っておりました。
それにしても羽化したての蟬の色やその翅も透き通っていて何とも美しい！たぶん熊蟬だと思います。その色は神秘でさえありました。これがしばらく経つとやかましく鳴き続けるのですが笑 空蟬（うつせみ：蝉の抜け殻）の隣に次の幼虫が羽化の準備場所を探して動いておりました。
環境破壊が叫ばれて生物たちも棲家をどんどん追われている昨今ですが、そんな中でも生き延びようとする小さな生き物たちの適者生存の姿を見た思いで、なんか自分も頑張らなあかんなと脈絡もなく思ったのでした。じっと生き物を見ることはとても大切です。いろんな学びがあります。
天上の色を貰つて蟬生まる
