父の命日でした。父は1985年9月に亡くなりました。 38年目の忌日です。
父の忌は何回忌になるかは世間がいつも教えてくれます。そう、父の亡くなった年はあの日航機の御巣鷹山墜落事故と同じ年なのです。存命であれば今年は99歳になっています。生きていれば白寿のお祝いをしたことでしょう。
比較的早くに親を亡くした子はあまり長寿の見通しを持たないものです。私もずっとそう思ってきましたが、もはや父の年齢を越えています。まあ親の生存年齢を越えるということは、ひとつ親孝行を果たしたといえるかも。
父も父よりは長生きした母も、いわゆる介護をいうものを子に与えずに亡くなりました。そういう意味では子に苦労を掛けずに亡くなったと言えます。でももっと長生きをしていれば、どこか私の心も安らかだったかなと思うことはあります。一抹の寂しさがあったことは事実です。
父がもっと長生きしていれば、もっといろいろな相談や聞いてもらえたことがあったかもしれません。反面、いやいや、案外親が生きていればそんな相談はしないものだよという声もあります。生きているうちは親を大事にしろと言ってもなかなか実感できないものかもしれません。
さて、私の人生は競馬で言えば、もう向こう正面ではありません。第四コーナーから最後の直線?いやもうホームストレッチのゴール前?神のみぞ知る。こればかりは天に任せるしかありません。
そんなことをふと思った忌日でした。
亡き父の齢を超へし墓参かな
(写真)銀河鉄道の夜 プリオシン海岸