届いた航空会社からの案内を何気なく見ていたら
東北への旅の誘いに目が停まる。ふと急に東北へ
行ってみたくなった。思い立ったら吉日よろしく
旅行の申し込みとエアの手配をすぐ取っていた。
さてそれからは理由づけ。
去年永年勤めた会社を退職し、命の洗濯にと
旅を考えていたが、身内の弔事があって行けず。
一周忌も済んで喪も明けたから。それにコロナも
落ち着いてきたし。(これは見当外れとなったが)
なんて言訳が無事成立。これで後顧の憂いなし。
別に誰に言訳をするということもないのだが。
強いて言えばこれは自分に対してだ。
それほど旅というのはある種の贅沢感があり
どこか憚れるものがあるのだなと思う。
私もこういう所は古い人間であることよ苦笑
阪急電車、モノレールを乗り継ぎ伊丹空港へ。
最近はもっぱら神戸空港ばかりだったので
久しぶりの伊丹である。空港施設だが
手荷物検査場も搭乗口の待合スペースも
すっかりリニューアルされていて驚いてしまった。
まるで私は浦島太郎ではないか。
さて、飛行機は定刻1時間半後に仙台空港へ着く。
仙台は雲が多くて、離陸のため降下しているとき
気圧のためか頭が急に痛くなってきた。こんなこと
初めての体験である。嗚呼、これも歳のせいか?
変化に適応できなくなってきている身体にややショック。
それでも耳を抜く作業を必死で試みながら、何とか
大事に至らず無事到着できた。ほっと安堵である。
さて、今回の東北の夏旅はここ仙台から
秋田、青森へと回遊してまだ仙台に戻る旅である。
東北の三大祭を観るというちょっと欲張りな旅だ。
だから少ししんどい日程の旅である。それでも
何年振りかにする泊り旅だ。だからひと夏の
私の絵日記としてここに記しておこうと思う。
初秋やみちのく巡る旅三日